Gyazo GIFの話

夏の間、開発に関わってきたサービスが昨日リリースされた。Gyazo GIFというスクリーンショットを動画で共有できるというサービス。画面の一部を映像として切り取ったGIFアニメを簡単に作ることができる。

https://gyazo.com/ja

Gyazo GIFは僕個人で開発していたGifzoというサービスの後継にあたる。Gifzoは2週間で開発され、売却され、Gyazo GIFとして生まれ変わった。僕自身の記憶のために少しだけGifzoの話を書いておきたい。

Gifzo

Gifzoはとてつもない倦怠感に襲われ、授業をサボり続けていたときに、現実から少しでも逃れるために作り始めたものだった。作ろうと決めてからは取り憑かれたように開発した。初めてのMac開発のためにObjective-Cを覚え、サーバー開発のために慣れないNode.jsを書いた。

Gifzoを作ろうと思ったのは、今画面上で見ているものを誰かに伝えようとしたときにあまりに面倒だったからだ。変なフリーソフトで画面を動画キャプチャして、その動画をYoutubeにアップロードするなどといった手段があるけれど、こんなのは暇なゲームマニアにしかできない。今見てるものをもっと瞬間的に伝えられるものが必要だと思った。

Gifzoを公開すると想像以上の反応が得られ、そのおかげでGyazoの運営会社から声がかかり譲渡することになった。きっかけはFacebookにメッセージが突然飛んできて、オフィスに呼ばれたことだった。譲渡した理由は色々あるけれど、サービスをもっと良いものにしたかったこと、月額980円のサーバーでは不安だったこと、遊び金が欲しかったことなどがある。権利は譲渡するものの、引き続きGyazoに動画機能を統合する開発に関わるという形だった。

Gyazo GIF

Gyazo GIFの開発を始めたのは7月のことだった。Gyazoの運営会社であるNota Inc.は小さなスタートアップで、譲渡したと言ってもほとんど独力で開発する必要があった。Gifzoのときと同様、僕はMac版クライアントとサーバーを担当した。Windows版は爬虫類によく似た先輩が担当した。

オフィスはあるものの、開発の多くをリモートで行っていた。時間や場所に縛られず自由に開発できるのは心地よかったし、ときどきオフィスに行ってアイデアを話し合うのも楽しかった。何か新しいものを作り出すにはとてもいいバランスだったと思う。

8月にインターンに行っていてほとんど進まなかったり、爬虫類先輩がロシアに一時逃亡したりしたけれど、9月に集中して開発して先日リリースできた。

Gyazo GIFを生み出す過程で、かなり多くのことを学ぶことができた。Objective-C, Node.js, AWSなどをちゃんと使うのは初めてで、とても刺激的だった。GIFアニメ生成を通じてサービスのパフォーマンスについて考える機会にもなった。

これから

見ているものと伝わるものの間の溝はあまりにも長く深い。Gyazo GIFがこれから世界にどのように受け入れられるかは分からないけれど、少しでもそこに橋を渡すことができればこれ以上に嬉しいことはない。

せっかくなので、Gyazo GIFで撮られたGIFアニメを貼っておく。