パラッパラッパーから学ぶ

リズムを耳で聞いてコピーするゲームを作ろうとしているのだけど、やればやるほどパラッパラッパーに似ていく。一度パラッパラッパーを完コピしてしまった方が良いかもしれない。なぜ音ゲーか、そもそもなぜゲームなのかはまたまとめて書く。

パラッパラッパーのすごさ

パラッパラッパーは本当によくできていると思う。同じ作者の音ゲーでMoMAに収蔵されてるビブリボンというゲームもあるのだけど、パラッパラッパーはより親しみやすく作られてる感じがする。リズムをコピーするという根本のゲーム要素を、空手の練習、車の免許取得、料理、バイトとか、「誰かに教えてもらう」というストーリーですべて自然に繋げている。これは自分が好きな伊藤ガビンさんの仕事。日本語訛りの英語のタマネギ先生とか、ザ・アメリカっぽいヒーローとか、分かっててやってる感じがとてもよい。

ロドニー・グリーンブラットの絵もポップでとても良い。ストリートファイターやリズム天国の両デザイナーも言ってたけど、絵をリアルにしすぎると、動きまでリアルにつけないと違和感があるのだそう。なのでパラッパのぺらぺらなキャラクターはコントローラーで入力した時のインタラクションを際立たせるという点でも効果的な気がする。パラッパらしさ、ブランディングにも絶大な効果がある。でもキャラはモーションキャプチャーで動いてるんだな。初めて知った。

そして音楽、非常にポップで踊り出したくなる。自分のゲーム最初は音楽なしでリズムだけつけてたんだけど、試しにパラッパの音楽つけたら断然楽しくなった。歌詞もとてもチャーミングで好きだ。自動車教習で「なんで車が止まったかわかる?」「ドア閉めるの忘れてた」とか。

ただ、これは自分も今悩んでるところだけど、譜面を画面上に出してるので、プレイしてる時そこばかり見てしまうのがある。本当はプレイヤーを見たいのだけど、どうしてもゲームとしては譜面だけで成立してしまう。

で、自分のを振り返る

ある程度形になったので今日何人かにやってもらったけど、刺さる人には刺さるという感じ。やはり夏フェスとかいく人に刺さってる気がする。初見でどうやって遊べばいいか分からないという人が結構いるのでチュートリアルというか、1st Stageは超簡単なものにしないといけない。

もう少し、刺さらなかった人に対しても面白いと思ってもらえるものにしたい。カジュアルゲームとかパズルゲームはとても間口が広いけど、音ゲーは苦手な人は苦手なんだよな。ターゲットを広げ過ぎて誰にも刺さらないのはよくないけど、もう少しやりようがある気がする。

ゲームとしては、「コンボ」で連続クリアのボーナスを入れるというのはあるけど、自分がやりたいのはもう少し身体的に「楽しい」という感覚だ。触るだけで楽しいという、yugopやAppleのUIのようなインタラクションにするのもある。

さらにもっと根本的に、音楽をやらない人が音楽をやって楽しいと思える瞬間は何かと思うと、他人とセッションした時かなと思う。適当に歌ったら誰かがバックで演奏してくれるとか、ハモってくれるとか、適当に叩いたら曲にしてくれるとか。エヴァQのカヲルくんじゃないけど。Garage Bandの勝手に曲ができる機能とか楽しい。

それをうまくゲーム内に入れたい、リズム通りちゃんと叩くと綺麗にセッションができるとか、間違えてもフリージャズみたくある程度聞けるとか。スケールさえ固定すれば適当に鳴らしてもそれなりに聞こえる。ピアノタップの楽しさってそういうことか。

糸口が見えた気がする。そしてやっぱり音楽が重要だなぁ。