楽器の操作性の「複雑さ・単純さ」と音色表現の「広さ・狭さ」をプロットしてみてわかったこと


楽器の操作性の複雑さと音色表現の広さの相関関係について考えるためにプロットしてみた

横軸が楽器の操作性の複雑さ ⇄ 簡単さ
縦軸が音色表現の広さ ⇄ 狭さ

それをアコースティックな楽器、アナログ電子楽器、デジタル電子楽器に分けて最後に全部統合したプロット画像(max/mspとか漏れがあったりワウがアコースティックに入ってるのは失敗)

左からアコースティックな楽器、アナログ電子楽器、デジタル電子楽器の画像
統合したプロット

この4枚のプロットからわかったのは5点で

1.テクノロジーの発展によって左から右へ音楽的要素が発生し気味であること

2.音色表現の幅が広いものはできた時期が古い楽器でも今だに新しい音楽的要素を生み出していること(例えばMIYAVIによるアコギのスラップやJames bleakのシンセの超低音サイン波など)

3. 表現の特化(狭さ)によって価値を生み出してい人の印象に残る音色傾向のものが多い事(初音ミク・テルミン・ヴァイオリン・三味線など)

4.近年 はやった大きな特徴量はデジタル領域から発生している事(初音ミク・サイドチェイン・ワブルベース・スタッター・M/S処理・音圧パツパツのマキシマイザーなど)

5.アコースティック楽器というのは身体性によってパラメーターを操作し電子楽器(アナログ)→ 電子楽器(デジタル)と進化するごとに身体性を楽器に移譲している事


で1〜4はもう思考整理は済んでいて5は今回大きな発見だった

楽器の「特徴量変化の振れ幅 = パラメーター」を物質に落とし込み人間の身体性に落とし込んだものが操作性ってことになる

同時並列的に身体でいくつかの 〜身体性※(自分で作った人間の身体の ひと枝が何らかのパラメーターを操作してる単位。 5本指だと5身体性)を使ってパラメーターを動かしているのがアナログ楽器でデジタル電子楽器になるほど1身体性でパラメーターを多くイジることによって特徴量を出している
 例えば
・ギターの弦 一本を鳴らして止めるまでに 弦の音程を決める(1パラメーター)ために左手の指(1身体性)で指板上を移動し押え 音の出るタイミングと強さ音色(3パラメーター)を決めるために右手(1身体性)でピッキングし 音の長さを切る(1パラメーター)ために左手の指(1身体性)を弦から離す 
と3身体性で5パラメータを動かしている
 ・歪みエフェクターは踏む(1身体性)とdrive、tone、level(3パラメーター)を操作できる
 ・DAWなどはワンクリック(1身体性)の再生で沢山のパラメータを同時並列的に動かしている

なので

新しい音楽的要素が発生するならば一側面として「パラメーターを動かす時の身体的複雑さ or パラメータの同時並列性」もしくはそれの掛け合わせの中にある可能性は高い

個人的に思うのは
1.現実世界の物理法則とは違う音の発生の仕方(弦振動におけるマイナス次振動とか)
2.時間軸に対するグラデーション変化の設定(フェイザーのシュワシュワ感の開始位置を変えたり)
の中に沢山音楽の新しい要素がありそうかなーと思う 前者はハードではやりにくく後者はアナログではやりにくいのでいので

頭の中で想像するだけでもまだまだ新しい音はできそうなのでデジタル領域にまだ音楽的可能性は多々あるかなーと思考実験でした