仮想通貨の投資の最大の敵は「我々の脳」

HEYBIT
7 min readFeb 11, 2020

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これからは投資心理について少し話したいと思います。

ある方はもう「具体的な戦略でも早く見せろ!」と感じてるかもしれません。はい、その気持ちは十分わかります。私自身も最初は株式投資の本で投資心理関連の内容を見ると「なんじゃこりゃ!」と思ったからです。しかし、成功的な投資の半分は心理、残り半分のほとんどはリスク管理で決まります。投資戦略はごく一部の要素に過ぎないです。

これから語る「投資心理」のパートを注意深く読んでください。幾度となくお読みください。我々の脳は成功的な投資の最大の敵です。人間の脳の盲点を理解してこそ、このブログで紹介するクオンツ投資がなぜ最善の方法なのか、なぜ(特に個人)投資家の大半が潰れるしかないのか、我々はどうやって彼らの悲劇を避けられるのか理解できます。

我々の投資心理は状況によってコロコロと変わる (Source: https://gentosha-go.com/articles/-/20792)

もちろんソリューションも提示するつもりです。仮想通貨投資家の心理を先に学んだ後、具体的な投資戦略を学んでも決して遅くないです。

このブログの核心となる内容は「誰でも真似できる仮想通貨のクオンツ投資戦略」で、この戦略は具体的かつ明確で、投資初心者でもそのまま真似することができます。すなわち、買い付け、保有、売り付け、リスク管理の内訳が数値化されており、明確なルールに従います。決まった「数字とルール」にしつこく粘る投資戦略の有効さを主張したいのです。

なぜこんなに退屈な投資をしろと強調するのかって?「自分はロボットか。 機械のようにルールもしくはロジックだけに従うんだと? 投資に感がどれほど重要か知ってるのか!」と答える方もいるでしょう。戦略の具体性がなく、計量化が難しければ、人の主観が介入するようになります。これがすべての不幸の始まりです。

普通の人なら自分の頭脳を使って直接投資したら長期的には必ず負けると敢えて断言します。

そうです! みなさんも「感」で投資したらつぶれるしかないんです。もちろん動物的な感覚でも収益を出せる、選ばれた0.01%が確かに存在します。しかし、みなさんが選ばれた投資家である確率は? おそらく0.01%くらいでしょう。

我々の投資頭脳はサルのものよりも悪い

人間よ、投資頭脳は猿の方が上よ!

人間の脳は投資をうまくできるように設計されていないです。後ほど詳しく説明するつもりですが、脳は矛盾だらけです。我々は人間が合理的で論理的な動物だと間違っています。もちろん脳をフル稼動して一生懸命努力したら、たま〜に理性的で合理的な判断を下す場合もあります。 しかし、そういうケースはごく一部にすぎないです。投資の世界で脳は合理的な判断に慣れていないのです。

行動経済学に寄与した功労でノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマン(Daniel Kahneman)教授は、我々の脳には二つのシステム、すなわち直観システム(reflexive system)と推論システム(reflective system)が存在すると主張しました。

直観システムには他の動物と同様に本能が含まれています。例えば、突然音がしたところに注意を払ったり、相手の声から敵意を感じたり、火に触れたら手を引くといった行為は直観システムによりコントロールされます。直観システムは考える必要なく、素早い反応で現れます。

推論システムは複雑な計算など精神的な努力が必要な状況で発揮されます。例えば2+2=4のような問題は直観システムを通じて感覚的に解決することができます。ですが、17×24のような複雑な計算が必要な問題である場合、直観システムは答えが5か5,000ではないというのはすぐ分かりますが、正確な値である408を出すためには推論システムをつかわなければならないです。

直観システムは日常生活で非常に緊要であり、慣れた状況であまり考えなくても正確に反応できるようにサポートします。しかし、論理と統計がほとんど理解できず、特定の状況では誤りを犯します。そして、作動は一瞬たりとも止まらないです。2+2は4ということを頭の中で計算しないように防ぐことはできないし、大声が出たら絶対声が出る方に目が向くようになるのと同じです。

より深刻なのは、論理的かつ合理的な判断を担当する推論システムが、我々の意志なしには作動しないという点です。推論システムが作動するには努力と注意が必要です。人間は日常生活をする時は大分感覚的な直観システムにコントロールされ、非常にたまに必要な時だけ論理的な推論システムを活用します。

疲れてる時、お腹が空いてる時、面倒くさい時、忙しい時など気が散った時は推論システムを稼動する努力とエネルギーが足りなくなります。それで、推論システムが必要な場合にも、直観システムの命令に従うことが多いのです。我々が95%の推論システム、5%の直観システムで動くと勘違いしますが、大半の人は正反対です。人生の中では推論システムを一度も使ったことがのなさそうな人々に出会うこともあったでしょう。笑

直観システムは簡単な状況では正しい決定を下しますが、論理が必要な状況ではエラー、すなわち「バイアス(bias、偏り)」のワナにハマってしまいます。 論理的かつ合理的な判断を下せないのは投資では致命的です。金融市場は直観だけで対処するにはあまりにも複雑だからです。

なので、直観システムが悲劇を生み出す前に、主観的判断が必要な状況をできる限り避けた方が良いです。単純で機械的な投資戦略が、数十年を勉強して経験したベテランや自分の頭を信じすぎるナルシストの戦略より収益率がはるかに高いです。具体的にどのようなバイアスで我々はワナにハマってしまうのかを見る前に、非常に重要な事実を伝えておきたいです。

① 我々は投資する前に、つまり自分のお金を仮想通貨市場に投入する前にはある程度推論システムを稼動できます。

② 残念ながら、買いが終わって自分の資金が投入されたら、推論システムだけを活用できる理性的な人間は1人もいないです。たった一人も! 私自身も例外ではないです。

③ 買い注文後、時間が経てば経つほど直観システムが我々の頭脳を支配しはじめます。我々の脳は、ぶっちゃけ言うと、ゆっくりと人間レベルから猿レベルまで落ちはじめす。変身の前に投資家のIQが200であれ、バカであれそれは大きく関係ないです。仲良くみんなサルになるのです!(ウキ!) もちろん、私も同じです。一旦お金を入れれば私たちは皆同じくサルなのです。

いざ投資が始まるとみんなサルになっちゃう

猿レベルの脳を使っていては、仮想通貨市場でお金を稼ぐのは難しいです。逆に考えると、仮想通貨投資家の多くが猿の脳で投資します。したがって、我々が人間の脳の能力を維持することができれば、簡単に勝利することができます。

では、両親からもらった脳の能力を投資時に維持する方法は何でしょうか? これを公開する前に、直観のバイアスがどんなものなのか、バイアスが投資家の口座をどのように空っぽにするのか、一度調べてみましょう。

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