よくわかるビジュアルリテラシー

ビジュアルリテラシーとは、ビジュアルを使って、考えを伝えたり、受け取ったりする力のことです。リテラシー(言葉の読み書き)のビジュアル版だと考えるとわかりやすいでしょう。

ビジュアルの中でも最も身近なものは、写真です。
誰にでも、すぐに撮ることができ、すぐに送ることができます。

写真を見て考えを受け取ることは、わりとカンタンにできるのですが、
写真を送って、自分の考えを想像通りに伝えることは、少し難しいのです。

今回は、その例を見ていきましょう。

政治家の方が、自宅で飼っている猫の写真を公開しました。https://twitter.com/renho_sha/status/413827306097221633
おそらく、政治家の方はこんな想いがあったんだと思います。

「うちの猫はかわいい」
「わたしは猫が好き」
「猫を大切にしている」

しかし、実際にリンク先の猫の写真を見てもらえればわかるように

「目やにがついている」→健康状態が悪い
「体が縮こまっている」→怯えている
「外にいる」→病気や事故の心配をしていない
「目つきが悪い」→かわいくない

と、こんな風に見えてしまうわけです。

これでは、どんなに撮影者が猫をかわいがっていたとしても、
見る人は、そういう印象を抱きにくいでしょう。

このようなケースでは「わたしは写真を撮るのがヘタだから」と考え、
「あまりよくない写真でもまぁ仕方がない」と思ってしまいがちです。
しかし、現代では、写真はアーティスティックな側面よりも、コミニュケーションのツールとしての側面が強くなってきています。
だから、言葉と同じように、写真を載せるときも、自分の想いが伝わるように気をつけるのがいいでしょう。

具体的には、今回のように、どんな風に写っているかを、一つ一つ言葉にすることで、自分だけが知っていること・相手がわかってくれると勝手に期待していることなどに気づきやすくなります。

それに気づくことができれば、写真を変えたり、言葉を変えたりすることで、相手が写真を見たときの印象も変えることができるでしょう。

例えば、今回はこんな言葉を添えればよかったのではないでしょうか。
「うちのネコが最近、目やにがたくさん出るのですが、病院に連れていってあげたほうがいいのでしょうか? ネコ好きの方教えてください。(どんなに頑張っても可愛く撮れない・・・)」