WebRTC サーバが動いた日

V
shiguredo
Published in
2 min readSep 1, 2015

--

クライアント側を社員に作って貰って、動作確認していて、あと少しで動く … というのがわかってドキドキしながら確認してたら、あれ、動いてる。みたいな感じで動いた。

時雨堂の WebRTC サーバは配信と閲覧に分かれるカンファレンスタイプがメインになる。簡単に言うとニコニコ生放送みたいなものだ。リアルタイムな動画をサーバ経由で配信する仕組み。

WebRTC 対応のブラウザとネット回線さえあれば気軽に動画を配信できるようになる。

まず手元にはとりあえず動いた WebRTC サーバがある。これは大きい。今後は安定した動作を目指す。

丁度 7 ヶ月、結構時間はかかった。市場も動き始めている。safari や Edge が WebRTC(ORTC) に対応を始めた。年内にも動くモノは出てくるかも知れない。

WebRTC はブラウザで閉じる規格ではなく「ブラウザで拡張なしで動画音声を扱える規格」という認識を持った方がいい。さらに規格は基本的にオープンだ。

IoT だとハードから WebRTC 規格で動画や音声を流して、ブラウザやスマートフォンに飛ばすということも可能だ。もちろん WebRTC サーバは暗号を解くことが可能なので途中の RTP を SIP サーバに飛ばすこともできる(やりたくないけど)。

また WebRTC は P2P という印象があると思うが、 P2P とサーバ経由どちらも有用だ。それぞれメリットデメリットがある。両方やるのが良い。

これから、忙しくなるように動いていきたい。

時雨堂 WebRTC サーバ Sora 開発ログ

余談だが、今回のサーバはとにかく WebRTC 専用に全てのライブラリをフルスクラッチで書いている。SDP や RTP 、もちろん DTLS やシグナリング部分、SRTP もだ。小さく小さく書く事を意識した。

ノート PC で動かして、一人が二人に配信して、サーバ負荷は CPU 1% 程度。メモリはなんと 30 MB を切った。これ普通にラズパイで動くレベル。もちろん暗号関連は全部処理してる。

ラズパイさえあれば、すぐに WebRTC 配信サーバとなるわけだ。

小さな小さな配信サーバいかがですか。

--

--