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Don’t Fuck Up the Culture Airbnb CEOブライアン・チェスキーのブログから。
AirbnbのCEOであるブライアン・チェスキーのブログの全訳です。この文章は、2013年、10月21日、チェスキーがAirbnb全チームに向けて送ったものです。
やあ、みんな
次回のミーティングでは、僕らの文化を創るのに不可欠なコアバリューについて話そうと思います。ミーティングの前に、なぜNateとJoeと僕にとって企業文化が大事なのか、みんなにメールを書くべきだと思いつきました。
2012年Peter ThielからSeriesCの資金調達を完了した後、僕らは彼をオフィスに招きました。昨年の暮のことでしたが、ベルリンルーム(Airbnbのオフィスのミーティングルームには都市の名前がついている。)で彼に様々な指標を見せました。会話の半分が終わった頃、僕らへのアドバイスで最も大事な部分は何かを聞きました。
彼の答えは、「企業文化をぶち壊すな。」というものでした。
この答えは、僕らに$150Mの投資をしてくれた人に対して、予想していたアドバイスではありませんでした。僕は、詳しく聞かせてくれないかと頼みました。彼によると、彼が僕らに投資を決めた理由の1つは、僕らの企業文化にあるということでした。しかし、彼は少し皮肉的な見方をしていて、1度企業が大きくなると「企業文化がぶち壊される」ことは実質、不可避だと言っていました。ああ、なんて憂鬱なんだろうと僕は思いました。
僕らの企業文化は結局のところ「ぶち壊される」運命なのだろうか?この事についてもう少し話し合いました。そして、企業文化を守り、そして実際のところ作り上げることもできるということが明確になりました。しかし、これは僕らが最も注力しなければいけないことの1つです。いくつの会社のCEOが企業文化に対して注力しているのだろうか?これこそ、彼らが測っている指標なのだろうか?彼らが毎日多くの時間を費やしていることなのであろうか?と僕は自問しました。
“Culture is simply a shared way of doing something with passion.”
企業文化とは単純に情熱をもって何かに取り組む時に共有される方法です。
僕らの企業文化は、僕らの会社の基盤です。僕らがいなくなってからはるか後には、だれも覚えていないかもしれないし、Airbnbが100年続いたら、宿泊予約サイトを運営していないかもしれないでしょう。今の僕達は100年後、歴史の進化の中で遥か昔にいるでしょう。
100年後に残るもの、100年続く会社に共通しているものは、その強い企業文化です。企業文化は未来のイノベーションの基盤を作ります。もし、企業文化を破るのであれば、自らのプロダクトを創る機会を壊してしまいます。
では、どうやって企業文化を作り上げるのであろうか?
その答えは、僕らが行う全てのことにおいて、僕らのコアバリューを守ることです。全てのこと、いつ何時であってもです。人を雇う時、メールを書く時、プロジェクトに取り組んでいる時、廊下を歩いている時、いつも企業文化はそこに存在しています。そのバリュー(価値観)を守ることで企業文化を作り上げる力が僕らにはあります。同様に、そのバリューを破ることによって企業文化をぶち壊す力も持っているのです。僕ら1人1人がこの機会、この重荷を背負っているのです。
なぜビジネスにおいて企業文化がこれほど重要なのでしょうか?この答えは単純です。企業文化が強ければ強いほど、会社の必要な社内プロセスを少なくすることができるからです。企業文化が強ければ、あなたは他のみんなが正しいことをしていると信じることができます。独立して自律的でいることもできます。つまるところ、みんなが起業家になることができるのです。そして、僕らが、起業家精神を持った会社であるのならば、次の人類の偉業を成し遂げることもできます。(we will be able to take our naxt “(wo)man on the moon” leap.)あなたは、家族や部族がそれほど多くのプロセスを必要としないことに気づいていますか?それは、どんなプロセスにも取って代わる強い信頼と文化があるからです。文化が弱い組織(社会でさえも)は大変で綿密なルールやプロセスが必要となります。
最近は、自分たちが期待する成長スピードに重圧を感じやすい日もあります。ある日は、プロダクトを届ける必要があります。またある日は、最新の政府関連の問題を扱う時もあります。これらのタスクに忙殺されるのは容易です。そしてこれらのことは全て非常に重要なことです。しかし、企業文化を守り、作り上げていくことと比べたらそれらは相対的に短期的なものです。それらの問題はこれからもすることになりますし、完了すればそれまでです。しかし、企業文化を守り、作り上げていく作業は永遠と続くものなのです。
ブライアン