バンコク生活、1年目の振り返り

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13 min readFeb 10, 2020

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Photo by Jørgen Håland on Unsplash

バンコクに家族4人で住んで1年が経とうとしています。仕事も生活も慣れないことだらけなので、あっと言う間でした。

バンコクに行くかどうかを考えていた当時、双子が生まれてまだ1歳だったので、バンコクでの生活は苦労が多いことを覚悟していました。

子どもが1人でも2人でも3人でも、国内にいようが国外にいようが、形が変わるだけで育児が大変なのは変わらんですけどね。

結果として、妻の努力のおかげと、住んでるエリアにも助けられて、なんとか双子育児しながら仕事と生活を送ることができています。

これまで経験してきた中で、主に生活の観点から適当にピックアップして言葉にしました。

バンコク友だち募集中なので興味沸いた人いたら気軽にご連絡ください!

目次

  • スクンビット、そこは小さな日本
  • 移動はサービスカーかタクシー
  • あなたの笑顔はYouTube次第
  • 私たちはお金があるからバンコクで生きていける

スクンビット、そこは小さな日本

バンコクには日本人が多く住むスクンビットというエリアがありまして、ここに日系の幼稚園やスーパーが集まっているので、小学生未満がいる日本人家族は、ここに住めばかなり楽できます。

日本人が集まっているので、日本語OKの病院もあるし、日本人向けのタイ語教室や英会話教室もあって、小さな日本経済圏ができあがっています。

今住んでるマンションの日本人家族率が90%だったりするので、ほぼ日本にいるような生活です。

大通りから歩いて20分くらいのところにあるビル。居住区内に住む日本の人達に向けたサービスが集まっています。

居酒屋が10件ほど集まっている建物「日本村」。他に「日本街」といった名前のビルもあります。

タイの人たちに「Izakaya」と言えばほぼ伝わるくらい日本の居酒屋はタイでも知られているので、居酒屋が集まっているビルは需要があります。

経営が成り立たないと潰れてしまうことを考えると、タイの中で自分たちの文化を受け入れてもらえているのだなと思えて、少し嬉しい。

お客さんのほとんどが日本人の可能性は大いにありますけどね。

この写真は4月の週末に見つけたイベントで、桜をイベントスペース全体に配置して、日本の食品や雑貨が集まってました。

この場所自体は定期的に様々なイベントが開催されていて、日本以外の国を取りあげたり、クリスマスや春節のイベントもあったりします。

作り物の桜ではあるけど、日本の魅力を思い出せるのは、バンコクの魅力の一つ。

日本製品は、私が日本人というバイアスも影響してますが、品質が良いと思える信頼感があります。それらが近くのスーパーで購入できるのは心強い。

ちなみにうちはGOO.Nで、ぷくこさんのオムツレビューを参考にして購入したんですが、このBlogはバンコクに住んでる人なら、間違いなく読んでると思わざるを得ないほど、情報量が多いです。

実体験に基づいたり、アンケートを載せたりと、読んでて納得と安心できるところがGOOD。幼稚園情報もあります。

奥様方の会話の中で「ぷくこさん」というワードは頻出してるみたいで、このBlogに紹介された商品はすぐ人気が出るとかなんとか。

移動はサービスカーかタクシー

外は暑くて空気も良くないので、歩くことはあまりなく、基本はバイクや車に乗って移動してますが、主にサービスカーを使ってます。

サービスカーとは、最寄りのスーパーや病院、駅まで送迎してくれるマンションの住人専用のトゥクトゥク。

あとはGrabタクシーがとても便利。目的地をドライバーに伝える苦労はGrabが地図をドライバーに送ってくれるので不要だし、料金も事前に分かるしで安心感半端ないです。

ただGrabタクシーを呼んだ場合、迎えに来てもらうのを少しだけ待っている必要があります。とは言っても10分も待たない場合が多いですが、待ってる時間がもったいないなと思う時は野良タクシーを使ったりします。

https://www.dlife.co.jp/

このキャプチャは、マンションを探すお手伝いをしてくれた日系不動産「ディアライフ」の検索フォーム。サービスカーの有無を検索条件に入れることができます。

他の住人も使うので、いつでもすぐに利用できるわけではないですが、無料で利用できる車があると、気軽に外出できて便利です。

無料とは言いましたが、その分が家賃に乗っかっているわけですけどね!

ちなみにこのディアライフさん、アフターケアに力を入れていまして、これまで何度もお世話になりました。

マンションのオーナーはタイの人であることが多いので、間に立ってコミュニケーションをサポートしてくれるのはとても心強いです。

https://asianwaker.com/2018/04/07/bike-taxi/

無法地帯のような印象があるタイのタクシーですが、バイクタクシーには目的地に応じた料金表があり、ドライバーはこれに従って請求してきます。

駅から家まで歩くと30分くらいなんですが、バイクタクシーだと5分くらいで、料金も40バーツ (だいたい150円くらい) です。

バンコクの渋滞はかなり深刻で、歩いて10分の距離を車で1時間掛けて移動する、なんてことがあるんですが、バイクだとすり抜けていけるので重宝しています。

Grabタクシーでバイクタクシーを呼ぶこともできます。距離や時間帯にも寄るけど、料金はGrabタクシーの方が安くなることの方が多いです。

安くて便利なので、お客さんもそっちに流れていくのも仕方がないことですが、物騒な事件が起きたりもしているので、バランスをどう取るかが今後の課題ですね。

歩道にはなぜかど真ん中に電柱が立ってたりしていて、ベビーカーを押して歩くのもかなり難しいです。

なので、たまに歩く時なんかはベビーカーではなく抱っこ紐で移動しています。もう少し大きくなったら手を繋いで歩けるんでしょうけど、それはもう少し先のお楽しみ。

あなたの笑顔はYouTube次第

基本的に外出時は抱っこ紐にぶら下がっている双子達。体重を預けられて安心しているのか、比較的いつも静かにしています。

加えて大人は運動不足解消、足腰の鍛錬になってお互いハッピーですね!

問題はランチの時間。椅子に座った途端、二人仲良く不機嫌になるのはナゼだろう?

周囲も騒がしいので多少の騒音は平気だ (と思ってる) けど、金切り声をあげる時があり、視聴率が一気に上がります。

そんな時に効果的なのがYouTube。

音量を小さくして、食事が届くまでお気に入りのヒカキンとキッズラインを流し続けます。ブンブン!ハローYouTube。

もちろん家で過ごしている時もヒカキン流せば喜びます。「おかあさんといっしょ」や「いないいないばあっ!」に飽きてきたらYouTubeをひたすら流し続けます。

ヒカキンとキッズライン、最高すぎませんか?

何か統計的なものはないかと探してみたら、ベネッセから以下のレポートが出てました。

https://berd.benesse.jp/up_images/research/sokuhou_2-nyuyoji_media_all.pdf

特に驚きはないですが、2013年と2017年の比較で、スマホを使う割合は増えていますね。

https://berd.benesse.jp/up_images/research/sokuhou_2-nyuyoji_media_all.pdf

利用場面の1位は、まさに我が家と同じ。

用途に関してはYouTubeは3位ですね。このあたり、外出先で音の出しづらさが若干影響しているかもしれませんね。

また、1位と2位の「写真・動画を見せる」こともたまにありまして、家族アルバムみてねに保存した写真を一緒に見て遊んでいます。

多くの家庭が似たような傾向なんだなと、統計から感じとることができます。

私たちはお金があるからバンコクで生きていける

お金稼いでるんだぜ、といった話ではなく (むしろ家計簿付けて節約心がけてます) 、バンコクで生活するのにお金が必要なのはもちろんだけど、「お金に対する意識が強まりました」という展開であることを最初にお伝えしておきます。

お金は生きていく上で大事なツールですが、ウシジマくんのような世界に生きている人でなければ、四六時中お金に関して悩んだり考えているわけではないですよね。

日用品を買う際、棚にある中で一番安いやつを選んだり、愛用しているブランドを選んだりと、考えをショートカットしていることが多いです。

ただそれも、慣れない国での買い物となると話は別。

物価差や、価格により期待できる品質の違いなど、購買経験を通して思考が常にアップデートされていくので、必然とお金に対する意識が強まる。

何を買うにも安ければ悩むことは何一つないですが、バンコクはそんなことは一切ありません!

さらに日本政府の補助金制度が適用外となることも多いので、お金の重要性が一層高まります。

贅沢をしなければ生活費をかなり抑えられるバンコク。しかし日本と似たような生活水準を維持しようとすれば、日本以上に費用が掛かります。

【2019/04/09放送】ボンビーガール・タイ編の反響がすごい!Tweetをまとめてみました。
https://asia-magazine.com/archives/32615

この記事が良い感じにまとめているんですが、一人で生活する場合だと、確かに生活費を抑えることができます。

その一方で、「家族世帯の賃貸が高い」「外国人向けの教育費が高い」「タイ料理以外の食費が高い」といった背景から、家族と住んだり、日本食を良く食べたりするなら、日本と一緒か、それ以上のお金が掛かります。

興味深いツイートも以前見つけていたのでご紹介。

旅行の背景はさておき、日本は物が安いなと、バンコクで生活をしていると良く思います。

例えば100円ショップで売られている物は、バンコクだと60バーツで売られています。1バーツ3.5円なので、約210円です。日本で買う場合と比べると、なんと2倍!!

先日、子ども用品を買いに行ったんですが、歯ブラシや食器などあれやこれやと買い物カゴに入れた結果、日本のアカチャンホンポだと3,000円以下に抑えられそうな買い物だったんですが、レジを通したら8,000円くらいしてビックリしました。

日本だと最寄品と思われるものでも、バンコクだと買い回り品になったりしていて、カジュアルに買えないものが多いです。

普段意識していなかった身の回りの買い物でも価格を気にしないといけなくなるのは、海外あるあるの1つでしょう。

話は逸れますが、日本国内では価格を上げられない経済的な背景があるにせよ、日本製品の品質は高いと常々実感するので、低コストで高品質の製品を生み出せていることは、日本の強みの一つ。

そして日本が高品質を生み出せた背景には、日本で生活をする私たちが、私たち自身にプレッシャーを与えてきたから。

タイの人たちは、例えばタクシードライバーだと運転しながら誰かと電話しているし、デパートの店員はご飯食べてるかスマホ触ってるかだし、飲食店は店員がプレイしているスマホゲームのBGMが店内のBGMになってたりとかなり適当、でもマイペンライ。

サービスの品質も良くないですが、その分タイの人たちは悠々と生きている印象があります。

相性の問題だし、どちらにも良い面と悪い面があるなと思います。現実的に考えると、周囲に合わせることが大事ですけど、自分に合った世界で生きていける世の中が来ると良いですね。

ちなみに私は日本派です。

閑話休題。

日本では3歳児以上の幼児教育・保育の無償化がスタートしましたが、タイ国内の施設は当然のごとく対象外です。また、どの国でも同じですが、日系やインターナショナルの幼稚園は費用が高いです。

日本は物が安いし、行政から補助もあるので、比較的平等な環境が整っているなと、改めて思わされました。

そして、そこから離れて、日本以外の国で外国人として過ごす場合、お金が生活の質に与える影響の比率が大きくなるので、自然とお金の重要度も高まります。

お金はもちろん大事だけど、「やりたいこと」や「自己実現」といった言葉が目立つ日本は、意識高い系()なんて揶揄されてたりしますけど、お金の呪縛から比較的開放されている表れなのかもしれない。

とあるスイス人が「日本人とアメリカ人は上司が嫌いだと会社を辞めるけど、タイ人は上司が嫌いでも辞めなくて、お給料が高い仕事が見つかったら辞める」なんて言ってたんですけど、そう言いたい気持ちは分からなくはない。

ある程度のお金さえあれば十分な生活ができる国において、高い賃金をもらうことの重要性は、そうでない国においては低い。もちろん提示された年収などは自己肯定や承認欲求などを満たすので重要なんだけど、お給料と仕事内容のバランスの取り方は、国によって傾向が違いますね。

何事も経験をしないと分からないことがたくさんあります。

本を読むのは好きで、本から引用したものを自分の発言に混ぜたりするんですが、本で得た知識と、実際に体験して得た知識は別物だなと良く思います。

どちらも大事で、実際に体験して、そこから生じた感覚的な何かを、本から得た言葉を使って、感情を言語化することが大事だなと思います。

今回はバンコク生活の観点からまとめたので、次は違う観点でまとめてみようと思います (自分へのプレッシャー)。

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