LAB IS THE MESSAGE

実験する精神

キャンパス開設以来、変わることなく、私たちをつき動かしているのは「実験する精神」である。それは、「ないものは、つくる」という態度でさまざまな状況に立ち向かう精神だ。

いまやネットワークが世界を覆い、あたらしい仕組みやつながりが生まれるいっぽうで、私たちが直面する問題状況はさらに多様で複雑になった。また、災害や事故など、予期せざる出来事には、そのつど多角的に知恵を動員し、原因や意味を理解しようと試みる。だからこそ、私たちは「実験する精神」を研ぎ、自らの想像力の「圏外」へと向かう努力を続けるのだ。

福澤諭吉は「学者の議論は現在その時に当たりては功用少なく、多くは後日の利害に関するものなり」と言う。私たちは、まだ見ぬ「後日」のために、思索と試行を重ねる。過去を尊び、いまを見つめるのは、私たちのこれからを想い描くためだ。実験は、いつでも失敗に寛容で、試行錯誤が歓迎されるからこそ、私たちは冒険心をもって実験に臨むことができる。「後日」のために、慌てず急かさず実験に没頭することも忘れてはならない。

遺伝子から宇宙まで、広範なスケールで展開される実験は、湘南藤沢キャンパスの多様性を映すものだ。緻密に統制された実験室から日常の暮らしの現場まで、「実験する精神」は隅々まで染みわたる。いずれも「ないものは、つくる」という態度でくり返される、私たちの日常である。

オープンリサーチフォーラムは、私たちの実験のありようを「世に問う」ための場所だ。実験は、一人ひとりの個性だ。実験は、メッセージ。🐸

今年の「オープンリサーチフォーラム(ORF2017)」は、11月22日(水)・23日(木・祝)、東京ミッドタウンで開催されます。
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