Windows 10に入れているアプリケーション まとめ
WindowsはiOSやAndroidと比較して以前ほどの盛り上がりは無くなってしまったが、依然として便利なアプリケーションが数多く存在するプラットフォームである。また、開発環境としても十分選択肢になる。個人的に導入しているアプリケーションをまとめておく。
Chocolateyで入れるもの、PortableAppsで入れるもの、手動で入れるものに分けた。名前だけ紹介しても利用が難しいと思われるアプリケーションは別記事で解説するかもしれない。
Chocolatey
chocolateyはWindowsで利用できるパッケージマネージャー。新しくPCをセットアップした時に簡単にアプリケーションを導入できる。ただし、まだまだ発展途上でLinux並みの安定性は期待しない方が良い。パッケージがあったら入れて良いわけではなく、更新状況を見て判断するべき。
インストール
インストールは管理者権限のコマンドプロンプトで行う。詳しくはググればたくさん情報が出てくるのでここでは解説しない。
導入アプリケーションリスト
- choco install googlechrome -y
説明不要。 - choco install speedyfox -y
気休めかもしれないが、ブラウザのプロファイルフォルダをチェックして最適化処理を行い、動作速度を改善する。 - choco install hostsman -y
hostsファイルを編集するGUIツール。 - choco install rdcman -y
リモートデスクトップ。Windows標準のものでは複数端末への接続であまり使い勝手が良くない。 - choco install vcredist2008 setpoint -y
ロジクールのデバイスを使っている人用。SetPointを動かすためにはVisual C++ 2008も必要。 - choco install sbt -y
Scalaを使う人はどうぞ。 - choco install dotnet3.5 -y
これが無いと動かないアプリが結構あるのになぜ最初から入っていない?しかもこのコマンドを実行しても入らない事がある。インストールディスクが必要になる。
http://tooljp.com/Windows10/doc/etc/.NetFramework3.5-install/NetFramework3.5-install.html - choco install jre8 -y
Javaの実行環境。よく使われている。 - choco install nodejs-lts -y
Node.js。ちょっとした処理を記述する時に便利。 - choco install autohotkey.install -y
神ツール。これが無いとWindowsの利用は考えられない。Windowsの操作周りをカスタマイズする。 - choco install php strawberryperl -y
PHPとPerl。Perlはもうそろそろ引退か。
C:\tools\php71にphp.iniがあるので以下の編集をしておく。
(注: どのエクステンションを有効にするかは用途次第)
extension=php_mbstring.dll
extension=php_com_dotne.dll - choco install git -y
ソースコードの管理用途が主だが、アプリケーションの設定ファイルに対しても高機能なバックアップ機構として転用可能。 - choco install poshgit -y
PowerShellでもgit。 - choco install visualstudiocode -y
この系統のテキストエディタはAtomやSublimeなどいろいろあるが、Visual Studio Codeが一番機能性と軽快さのバランスに優れていると思う。 - choco install intellijidea-community -y
有料版と見劣りする面も多いが、Java開発程度なら必要十分。 - choco install jq -y
JSONフォーマットをコマンドラインで行うことがWindowsではほぼ無いので不要かも。 - choco install sudo -y
管理者権限ではない端末で管理者権限で実行したくなった時に便利。 - choco install keypirinha -y
コマンドラインランチャー。Fenrirから乗り換えた。軽くてカスタマイズ性もある。 - choco install driverfusion -y
不要なドライバファイルを完全に削除する時に使う。 - choco install ccleaner -y
改ざんされて話題になったが。不要ファイルの削除。 - choco install hdtune -y
HDDの状態確認。 - choco install speccy -y
PCの状態確認。 - choco install msiafterburner -y
MSI製品にしか使えないわけではない。GPUのオーバークロックなどに使う。 - choco install uniextract -y
Universal Extractorなら特殊なファイルも解凍できる。インストーラのEXEファイルから必要なファイルだけを取り出す、といった事ができる。 - choco install 7zip.install -y
インストールはするがファイルの関連付けはしない。Lhaforgeの方が好ましい挙動にカスタマイズできる。 - choco install winaero-tweaker -y
窓の手のようなチューニングツール。もはやこのような手作業で設定を弄る事は無くなってしまったが一応。 - choco install windowssystemcontrolcenter -y
大量のユーティリティが一括導入できる。SysInternalsとNirSoftの全部入り。管理者で起動して64bit優先でダウンロードする。 - choco install rapidee -y
最近のWindowsはかなり改善してきたが、それでもまだ不十分。環境変数エディタ。バックアップもできるので便利。 - choco install qttabbar -y
エクスプローラにタブ機能を追加する。インストールしたらIEで許可してQTTabBarも表示させる作業が必要。Chocolateyのログにやり方が書いてある。 - choco install everything -y
ファイル検索ソフト。ファイルシステムの機能を活用してインデックス検索するので軽快に動作する。 - choco install linkshellextension -y
シンボリックリンク、ジャンクション、ハードリンクを簡単に作れる。必須。 - choco install greenshot -y
スクリーンショットキャプチャ。 - choco install teracopy -y
ファイルのコピーが早い。Fire File Copyから乗り換え。 - choco install path-copy-copy -y
ファイルのパスやファイル名をエクスプローラでコピーしやすくする。 - choco install copyq -y
クリップボード拡張ツール。TTBase上のCLCLをずっと使っていたが、もう新機能の追加には期待できないであろうという事で乗り換え。CLCLはunicode対応版が2015年に出てはいるがそれから音沙汰無し。グローバルショートカットキーでトレイメニューを表示して、トレイメニューの表示件数を50個くらいに増やす。 - choco install reshack -y
Resource Hacker。EXEの中身を調べられる。標準的なWin32アプリの気に入らないダイアログレイアウトを調整する事もできる。 - choco install defraggler -y
デフラグ。 - choco install classic-shell -y
昔からWindowsを使っていると、今のWindowsのスタートメニューはどうにも使いづらい。 - choco install winquicklook -y
MacのQuickLookをWindowsでも。 - choco install lockhunter -y
ファイルが削除できない時に、どのプロセスがファイルを掴んでいるのか調べられる。 - choco install sandboxie.install -y
サンドボックス化した中で行った変更を無かった事にできる。お試しでソフトを導入したい時に。気に入らなかったらサンドボックスを破棄すれば良い。 - choco install reflect-free -y
Macrium Reflect Free Edition。無料でもそこそこ使える。HDDドライブのバックアップに。 - choco install qbittorrent -y
utorrentはもう駄目だ。 - choco install jdownloader -y
Webアップローダーからのダウンロードを効率化。 - choco install ffmpeg -y
動画の破損チェックをしたり、エンコードしたり、回転させたり・・。 - choco install mp3directcut -y
MP3ファイルの無劣化編集。 - choco install xnviewmp -y
画像ビューア。管理ツールとしてもそこそこ優秀。画像のメタデータがSQLiteで保存されているので外部連携しやすい。 - choco install honeyview -y
見開き画像ビューア。機能性そこそこで、動作が軽い。 - choco install k-litecodecpackfull -y -o
コーデックパック。MPCは時代遅れ、要らんので入れないようにインストール。-oで手動でインストーラを操作できる。madVRが入る。関連付けもしないように注意。 - choco install potplayer -y
動画プレイヤー。若干の商業色を感じるがGOMプレイヤーほどでは無い。 - choco install foobar2000 -y
聴き放題サービスの台頭で影が薄くなっているが、カスタマイズ性から個人的ナンバーワン音楽プレイヤーソフト。 - choco install discord -y
使ってるから入れる。 - choco install steam -y
DisplayFusionを入れるため。後は流行っているゲームを眺める。
PortableApps
PortableAppsは本来USBメモリに入れて使うための仕組みだが、単純に環境を汚さないインストール不要アプリケーション群として運用可能であり、更新もある程度頻繁に行われているので利用価値が高い。
インストール
インストーラを起動して普通に入れるだけ。
導入アプリケーション一覧
数が多いので個別の説明はしない。以下のリンク先に最低限の説明あり。
- AudacityPortable
- AvidemuxPortable
- BalabolkaPortable
- CaesiumPortable
- cdrtfePortable
- ClamWinPortable
- CPU-ZPortable
- CrystalDiskInfoPortable
- CrystalDiskMarkPortable
- DSpeechPortable
- FileAlyzerPortable
- FileVoyagerPortable
- FreeFileSyncPortable
- FileZillaPortable
- FirefoxPortableDeveloper
- FotografixPortable
- FrhedPortable
- GIMPPortable
- GPU-ZPortabl
- GreenfishIconEditorProPortable
- grepWinPortable
- gVimPortable
- HWiNFOPortable
- IcoFXPortable
- IObitUninstallerPortable
- IrfanViewPortable
- KritaPortable
- MPC-BEPortable
- Notepad++Portable
- On-ScreenKeyboardPortable
- PhotoFiltrePortable
- PicPickPortable
- ReNamerPortable
- RevoUninstallerPortable
- SpybotPortable
- SQLiteDatabaseBrowserPortable
- SSD-ZPortable
- StickiesPortable
- TransmissionPortable
- UUID-GUIDGeneratorPortable
- VeraCryptPortable
- VirtualMagnifyingGlassPortable
- WaveShopPortable
- winMd5SumPortabl
- WinMergePortable
- WinSCPPortable
手動インストール
Windowsにおいて、Webページからダウンロードしてインストールしなければならないアプリケーションはたくさんある。
StableBit DrivePool
今までRAID、クラウドストレージ、NAS、記憶域プールなど多様なファイルバックアップ手法を試してきたが、安定性と運用の手軽さでStableBit Drivepoolに行き着いた。これは複数のHDDを束ねて1つのHDDに見せかけるアプリケーションだが、RAIDのような再構築作業は必要なく、突然の全滅、ビット腐敗といったリスクが少ない点で気に入っている。有料。
qt1
反応しなくなったアプリケーションに対して、タスクマネージャを起動せずに終了できる。
LhaForge
“解凍共通設定”にて確認せずに解凍後削除するように設定。
ファイル・フォルダが1つだけの時フォルダを作らない
お好みで右クリックメニューも有効化
XTRM Runtime
昔から使っている一部のツールがこれが無いと動かない。
Jane Style
広告が表示されるのでパッチを当てて使う。
聞々ハヤえもん
再生速度と音程を個別に変更できるメディアプレイヤー。
Irvine
正規表現、リンク探索など豊富な機能を備えたダウンローダー。HTTPの仕組みはこれで覚えた。
JTrim
画像エディタ。シンプルで使いやすい。
Scanner
ディスク使用状況を可視化。シンプルで使いやすい。
Orchis
メニュー型ランチャ。AutoHotKeyによってマウス操作だけで呼び出せるようにしておく。
SofTalk
Text To Speech。
WinExChange
拡張子判別ツール。
youtube-dl-gui
YouTubeからのダウンロード効率化。
CarotDAV
各種クラウドストレージのマウントなど。
DisplayFusion
マルチモニタ環境で便利な機能満載。
waifu2x-caffe
画像の高解像度化。GUIがあり、使いやすい。コマンドラインでの連携もできる。
DupFileEliminator
重複ファイルや類似画像の検索を備えたファイル整理ソフト。
FileMany
重複ファイル削除。
LosslessCut
動画の無劣化編集。
Vidine
動画管理。動画ファイル毎ではなく、シーン毎に管理できるのが画期的である。有料。
MacType
入念に調べて導入しないと、最悪の場合Windowsが動作不能に陥るので注意。Windowsのフォントレンダラーを改善して文字の表示をきれいに。
BZ
バイナリエディタ。
激動たる俺RegEdit改
Windows 10に対応しているのか怪しいが使えている。
WSLtty
WindowsでLinuxが動く、Windows subsystem for Linux用のターミナル。Minttyベースで安定している。
終わりに
エンジニアなら、LinuxやMac OSを使っている方が多いと思われるが、Windowsは数年前と比べて開発環境周りが大幅に改善されてきているので、乗り換えを検討しても良いのではないだろうか。Linux資産はWSLで使えるし、操作の行き届かない面はAutoHotKeyなどのユーティリティで補える。気がかりなのは半年毎の大規模アップデートだが、Macもそれは同じ事で、Linuxでもメジャーバージョンアップはトラブルの原因になりやすい印象だ。(今は違うのだろうか)
もし、おすすめのWindowsアプリケーションがあれば、ぜひ教えて頂きたい。