各停エブリデイ

朝らしい時間に起きて、朝らしい食事をとって家を出る。急行に乗り込もうと思えば、テレビで見たインドの電車並みに人が乗り込んでいてひるむ。各停ならスカスカかといえば、そんなこともなく大差ない混み合いの電車に揺られ、アッパーな街渋谷へ、ダウナーな気分で向かう。
不思議なのは、毎日同じ時間、だいたい同じ車両に乗ってるから、メンバーにそう変化はないような気がするんだけど、あいつ昨日もいたな、今日もいるなって思うことがない。自分も含めてみんな目の前のスマホに夢中なのか、人を見る余裕なんてないのか。とにかく電車に揺られる間、話したこともない名前も知らない人と毎日付き合いたての恋人ばりの距離で過ごす経験は、東京まで来ないと体験できない。要るかどうかは別として。
花園神社では酉の市をやっていて、去年見世物小屋を見に行ってからもう1年経ったことを知る。時間だけは急行で俺の前を通りすぎていく。乗ってる時はなんとも感じない速度も、傍観してみるととてつもない速さだ。
学生の頃は何度も夜行バスで来て、住みたくはないけど全然平気で住めるなーと思ってたけど、家賃の違いや人の多さに、ムリかもとイケるのラインをすごい速度で反復横飛びしてる。
あとひと月も京都にいないかもしれないと思うと、すべてが名残惜しくなるなあ。