DMM.com CTOに就任しました

y_matsuwitter
3 min readOct 1, 2018

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すでにTechCrunchなどで公開済みですが、 本日10/1を以てDMM.comのCTOに就任しました。インタビュー等でもなぜDMMに行くのかなど答えてはいるのですが、就任に合わせてこちらにも今後について書いていこうと思います。

DMMの面白さ

自分はこれまで、スタートアップからExit後の組織成長のフェーズまでCTOや新規事業担当として取り組んできましたが、DMMはこうしたスタートアップエコシステムに対して外側にいる国内外見ても数少ないプレーヤーだと思います。

一般的に、スタートアップのエコシステムは急激な成長に向けてエンジェル投資家やベンチャーキャピタルなどから資金を調達し、株式会社として投資家の求める利益成長とユーザー価値の提供の両輪を回しています。これは結果として、エコシステム全体に再現性の高い組織ガバナンスを生み出しますが、どうしても利益という結果に対するコミット、それによる組織やプロダクトに対するストレスが求められる場面もあります。悪いことではなく、利益を求めること自体は企業努力として重要なものですが、すべての物事にはトレードオフがあります。

一方、DMMという組織は2000億を超える巨大な売上とそこから来る利益を持つ国内では稀に見る非上場IT事業者です。ステークホルダーは亀山会長一人ですし、組織としては堂々と「なんでもあり」を標榜しています。事業を見てみればそこにはデジタルコンテンツや太陽光、金融、ゲーム、ブロックチェーン、3Dプリンタまで様々なものがポートフォリオとして並んでいます。

結果として、巨大なアセットをベースに成長しうる市場すべてに張ることも不可能ではなく、またその中で短期的利益追求を最優先にする必要がなく、ユーザーに最も良い価値を届けて長期的な視野で勝つ、という考え方がスタートアップと比較して容易となっています。もちろん、比較的容易というだけで簡単ではないですが。

自分がDMMのCTOという仕事を受けることにした理由は、このチームにテックカンパニーとしての強さを加えることで、圧倒的な強さの事業体になるのではないかと言う点にあります。

自分が頭に入れている技術に関して、それぞれが普及する時期はバラバラで長いものは10年以上先のものもあるでしょう。例えば量子コンピューターや核融合発電等といったものです。こうした未来に着実に賭け、時節に合った事業を次々立ち上げていくという観点においてこれ以上無い環境がDMMであり、自分はテクノロジーの立場からより強くしていきます。

DMMが10年、20年先の未来を作れる本質的な事業を追求する企業になれるよう貢献していきたい次第です。

DMMで何をやるの?

ひとまずはDMMの皆さんとのコミュニケーションの中で優先度付けしていくことになりますが、

  • テックカンパニーとしての文化づくり
  • データドリブン、科学的プロダクト改善
  • 技術発信や社内コミュニティづくり

などなど、やることはたくさん有りますがDMMがテクノロジーでより強くなるための施策については全てやりきって、当たり前とその先を全てこのチームにインストールしていきたいです。

最後に

一緒にDMM.comを世界水準のテックカンパニーにしていきたい、一緒に戦ってくれる仲間を近々募集します。

特にCTO室を中心として満足いただける年俸とミッションを用意して直近募集を開始させていただくと思いますが、募集開始以前に話を聞いてみたい方はtwitterで y_matsuwitter までお願いします。

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y_matsuwitter

正座エンジニア。DMM CTO, GunosyおよびLayerX Technical Advisor。早く電脳化させてください。ここには雑に考えた個人的な諸々を投げ込む。