Gunosy CTOを退任しました

y_matsuwitter
5 min readAug 29, 2018

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本日8/29を最終出社日として、GunosyのCTOを退任し次の挑戦に向かうことになりました。今後も新体制の中で技術顧問という立場からGunosyやLayerXを支えていきます。(新開発体制についてはGunosyのオウンドメディア gunosiruからリリースを出させていただくかと思います。)

2013年1月、大学4年生の終わり頃からアルバイトとして(半ば勝手に)入社してからおよそ5年半となります。

入社当初、AWSの基礎も怪しい状態でログ管理とKPIダッシュボードを立ち上げるところから始まりましたが、最近は一通りの開発を経て、組織マネジメントもだいぶ手を離れブロックチェーン事業を立ち上げるなど当初の想像を上回る様々なことに挑戦させていただきました。

自分がやってきたことについては、Speakerdeckに並んでいる資料や外部メディア、弊社のテックブログに記録が残っています。

雑多に列挙してみると、

  • グノシーのデータ基盤からAPI、アプリに至る大半の箇所の設計・開発、Go言語の導入など
  • ニュースパスの立ち上げ・チーム化・収益性改善
  • バザリー以降の新規事業立ち上げにおける設計・開発、およびチームディレクション
  • 広告配信の刷新、特にリアルタイム推薦基盤の設計・開発・チーム立ち上げ
  • Gunosyのエンジニアリングチームの採用・評価・昇進・昇給などの制度設計
  • CTO/VPoE/VPoPという三頭体制づくり
  • 開発チーム全体の技術選定方針立てやブランディング
  • スクラムやプロダクト改善フローの浸透
  • 攻めた技術選択ができる開発組織づくり
  • 様々な新技術に関するR&Dプロジェクトとそこからの事業化判断
  • 上記の結果としてのBlockchain事業子会社LayerXの立ち上げとチーム立ち上げの支援、ブランディング施策
  • 投資先の技術支援
  • …etc

あたりが大きな話かなと思います。コードを書くことからマネジメント課題、事業の立ち上げまで5年半もありましたので本当に幅広くいろいろ取り組んできました。一部撤退はあれど取り組んだ殆どのプロダクトが成長を続けており、3000万を超えるDL、売上も100億を超える事業規模に0から貢献できたことは自分自身、相当驚いています。

過程では、多くの波乱もあり少なくない方々に迷惑をおかけしたこともあります。多くのメンバーがGunosyを去ってしまった時期もありました。自分自身、一時折れそうになる場面もありました。

ですがそうした困難を乗り越え、現在のGunosyというチームは少数精鋭で各個自分のプロダクトに対して定量的アプローチにて立ち向かい、エンジニアや営業の垣根なくディスカッションし改善や成長につなげているという、自分が目指したかった組織の形の多くを実現しており、本当に良いチームだなと尊敬しています。

本当に、今のGunosyというチームは自分にとって誇りです。

こうした現状を鑑み、この状況なら次のメンバーたちへ自分の立場を引き継げると考え退任を決意しました。

今後もGunosyという開発チームは数値ベースで着実にプロダクトを育て、また新技術も積極的に取り入れる強い組織で有り続けると思います。個人的には最高のチームを離れ退任するというのは寂しく思いますが、20代最後の挑戦として新しい道に進むことを楽しみにもしています。

今後についてですが、9月一杯は特に予定を入れずインプットと今後について考える時間にしますが、10月以降大きく動き出す予定です。

取り組みとしては大まかに下記を考えてます。

①未来を感じている新技術領域での事業立ち上げ(AR/VR、Fintech、Productivity Engineering)

②エンジェル投資活動(毎年4~8社ほど、技術・開発組織がクリティカルな事業を中心に投資・支援)

9月中は比較的時間があるので、ランチや飲みのお誘い、開発周りの相談や出資のご相談等あればTwitterやFacebookまでDMでご連絡ください。

10月以降の話については追々発信していこうと思います。

Gunosyにて自分に多くの機会・経験や知見を与えてくださった木村さん、福島さんを始めとした経営メンバーの皆さん、また一緒にプロダクトを作りユーザーに届けてきたメンバー各位、本当にお世話になりました。

また、退任直前まで全力でLayerXの事業立ち上げをしていたためもあり、お世話になった社内外の関係者の方々、直接ご挨拶できずこの場での突然のご報告となることお詫びいたします。

皆様今後ともGunosyをよろしくお願いいたします。自分も技術顧問という立場で今後もGunosyやLayerX始めとするグループを支援していく次第です。

GunosyやLayerXでは、まだまだ事業を拡大していくためエンジニアを募集しています。

Gunosyエンジニア採用 https://gunosy.co.jp/recruit/requirements/engineer/

LayerXエンジニア採用

https://www.wantedly.com/projects/175017

長文にお付き合いいただきありがとうございました。

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y_matsuwitter

正座エンジニア。DMM CTO, GunosyおよびLayerX Technical Advisor。早く電脳化させてください。ここには雑に考えた個人的な諸々を投げ込む。