インティメート・マージャーが今年頑張ること

簗島亮次
6 min readJan 5, 2018

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2018年がはじまって2営業日目なので出すタイミングを失わないように2017年の振り返りと2018年の抱負を出しておければと思っています。

2017年の振り返り

2017年は「DMPの価値定義」が変化していった1年だったと思います。流行り言葉としてのDMPに対しては廃れた感じが出てきており、データ活用で成果を出していくフェイズになってきた1年だったと思います。

そういう側面から以下のようなことが増えてきました

  1. 費用対効果を見られることが増えてきた
  2. マルチチャネル(オフラインを含む)での活用実績が増えてきた
  3. (3rd party データと言う意味では)ターゲティング用というよりはフィルタリング用の活用が増えてきた

いい意味でも悪い意味でも弊社で保有しているデータは広くて浅いデータが多いというのが特徴でターゲティング用のデータとしてはクライアント様が持たれている自社データのほうがずっと効率が良くて、その中から弊社のデータを使って無駄を省いていたり、ターゲットの優先度をつけていくという方が費用対効果の面でよいというのが実感としてありました。

昔からCRMやレコメンデーションエンジンといったデータを活用施策においては自社に溜まっているデータをうまく使っていくことが最も重要でIMで持っているような3rd partyデータというのはコールドスタート問題を解決ためやセッション回数が少ない人向けのリタゲだったり、F1→F2の引き上げだったり、クライアント企業が抱えている課題をAIの技術を使って改善する場合に足りないデータを保管するために使うなど既存で成果が上がっているエンジンを更に高精度にする使い方が適切なんじゃないかと実感しています。

今後も含めていうと既存のツールやプレイヤーの理解やIMとしてどの立場で企業のマーケティングROIに寄与していくかを理解しながら導入を勧めていくことが去年からそして今年以降も重要になっていくと思っています。

2017年の反省

自戒の念も含めて反省しているのが汎用的な利用方法を求めすぎたということだと思っています。

特にオフラインの領域(DMやチラシ、eメール)の領域でうまく行かなかったなと実感をしているのが、Webマーケティングにおける成功パターンを他のチャネルにもそのまま活用してしまったという点だと思っています。

当たり前なのですが顧客ごとによく活用する「情報取得経路」「行動チャネル」があり、それは一致しないことがあるということを痛感させられたことが何度かありました。例えば、クライアント企業のサイトでWeb施策で商品を買いやすい人はきっとDMやメールでも買いやすいに決まっているからそこに向かって複数チャネルで集中アプローチをするのが最も効果がいい方法だと思っていました。

その思い込みのまま同じデータを複数チャネルに展開していくことで成果をあげられると思っていたのですが、特定のチャネルでしか成果が上がらないことが多く、逆に成果が上がらない人にだけ集中してアプローチをしたことで成果が上がったということがありました。確かに自分自身も家電量販店に行き、その場でAmazonを検索してAmazonで購入をしてしまうということは多々あり、自分がいつも使っている行動チャネルと異なるチャネルでいくらアプローチをされてもその商品を買わないのが一般的だろうなと思っています。

そういった側面から行くとフィルタリングを突き詰めていくよりも最適なターゲットアプローチを突き詰めていかないとデータの使う領域がWebマーケティングの領域を抜け出すことはないのだろうなと反省をしています(確かにカタログ通販をやっている会社の人に話を聞くとWebでの売上にシフトをさせようとした結果、カタログをやめたところ各経路の売上が下がってしまったみたいな話も聞きました)

そこら辺の話はいろんなオフラインの施策に関するセミナーでも話をさせていただいており、以下のセミナーでもお話をしようと思います(PR)

2018年の豊富

去年の反省も込めると3rd partyデータをたくさん持っているDMPとしては以下のことを心がけていく必要があると考えています。

  1. (短期)チャネルごとの最適なデータの使い方を突き詰めていく
  2. (中長期)企業ごとの課題に対する適切な立ち位置を突き詰めていく

その上で課題解決×最適化エンジン×マーケティングツールの効果最大化を行っていき、お客様のビジネスの成長に対してコミットできる会社になっていかないといけないと考えています。

それと同時にDMPが解決できる課題はWebマーケティングの領域以外にもたくさんあるんじゃないかと考えるようになっています。

年末に発表させていただいたユーグレナさんとの「知のキャッチボール」としての人員の交流・データ活用を足がかりとして永田さんのインタビュー記事に書いてあるとおりで今までの領域以外にも可能性を模索していきたいと考えています。

データ活用という意味ではまだ解決できていない領域がたくさんあるのでDMPとしての固定概念をぶっ壊す(自分も世の中も)に挑戦していきたいと考えています。それを考え始めたら、去年からワクワクして更に睡眠時間が少なくなる生活をしています。短期的には失敗をするケースも多々あるかと思いますが、私達の挑戦に対して興味がある方や興味のある会社様がいらっしゃいましたら、暖かく見守っていただきつつ必ず成果で返すことをさせていただきたいと考えております。

私生活でももともと食べるのが面倒で嫌いだったスイカを種を飲み込むということで美味しく食べられたことを皮切りに固定概念をぶっ壊していきたと思っています。

以上、今年の抱負でした。

簗島

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