Qiitaを運営するIncrementsのエイチームグループ入りについて
開示のあった先週金曜日に個人のTwitterやFacebookで簡単に書きましたが、弊社よりQiita, Qiita:Teamを運営するIncrementsは2017/12/25より株式会社エイチームの完全子会社となり、エイチームグループへ加わることとなりました。
株式会社エイチームによる Increments 株式会社の全株式取得について — Increments株式会社
Twitterでは多くの方に言及していただき、「買収」ということに対して不安に思われているQiitaのユーザーさんもいらっしゃるようですが、Incrementsが引き続きQiitaやQiita:Teamを提供し改善し続けること、今後もエンジニアを幸せにするサービスや事業に取り組むことは変わりません。株式会社エイチームは経営理念として「みんなで幸せになれる会社にすること」を掲げていますが、その中でも社内外のエンジニアに対しては「エンジニアを最高に幸せにする」というミッションを掲げる自分たちが担っていきます。
今回の参画理由を簡単に言うと「Incrementsがサービス規模だけではなく事業規模としてもさらに拡大し、エンジニアにより大きな価値を提供できる会社となるため」です。
2011年にQiitaを開発、公開してから6年が経ちました。おかげさまで現在は毎月400万UUを超えるまでに成長し、エンジニア向けサービスとしては国内トップクラスではないかと考えています。一方で経営者としては事業としての規模は十分に出せていない、ポテンシャルを活かせていないと感じており、その部分を一緒に強化していけるであろう強力なパートナーとして今回エイチームグループを選びました。エイチームの事業についてはゲーム事業だけじゃない！「Qiita」を買収する急成長のエイチームが展開する3つの事業領域 | Stockclipなどが参考になるかもしれません。
ちなみに今Qiitaで開催しているアドベントカレンダーの企業部門ランキングでは、株式会社エイチームの子会社の株式会社エイチームライフスタイルが5位、株式会社エイチーム引越し侍が17位と、エイチームの方々にもQiitaはしっかり活用いただいています :)(順位は2017/12/24 22:20時点)
このようにサービスや事業としての直接的な親和性というよりも、思想や利用者層での相性の良さ、そしてお互い提供できる強みなどから良い影響を与え合えるのではないかと考えています。
なおQiitaのアドベントカレンダーなので技術に関することも言うと、最近個人的に気になっている技術領域はブロックチェーンとスマートコントラクトです。今回の買収関連でも目を皿にして契約書を読みながら「契約書に対するテストを書いて実行したい、CIを回したい」と思う日々でした。これはスマートコントラクトである程度実現できる未来ではないかなと思っています。
ブロックチェーンによって貨幣/価値の所有者と移動履歴がオープンなデータとして保存され、スマートコントラクトによってそれらを処理するコードを実行できる、これはつまり経済活動の根本をソフトウェアが動かすことになるのではないか(という妄想をしています)。「データ構造」と「アルゴリズム」はプログラミングの基本ですが、経済活動において「ブロックチェーン」と「スマートコントラクト」がそれぞれに対応していくと自分は捉えています。そうした将来では弁護士や税理士の資格を持ったエンジニアが増えているかもしれません、楽しみですね。
株式会社エイチームでは経営理念にある幸せとは何かを定義しており、その1つに「みんなから必要とされる存在であること」があります。「エンジニアを最高に幸せにする」上ではエンジニアの世の中への影響力を拡大すること、より世の中に求められるようにしていくことも重要だと思っています。これからブロックチェーンとスマートコントラクトが広がると、これまで以上にエンジニアやソフトウェアの影響力が強まるはずなので、そうした未来の到来を早めることにも何かできると良いなと思っています。(暗号通貨周りはまだ勉強中なので、この辺り詳しい方ぜひお話しましょう)
上は個人としての興味の話ですが、弊社からのプレスリリースにある通り、QiitaとQiita:Teamによって情報共有という観点での価値提供はもちろん、そのほかエンジニアを幸せにするためのサービスを今後も提供していきます。来年もIncrementsをよろしくお願いします🙏
なおこうした新しいフェイズを一緒に盛り上げたいという方はTwitter DMでも何でもいいので連絡ください、お話しましょう！
この記事はIncrements Advent Calendar 2017の25日目の記事です。なおエイチームグループに加わる日が12/25になったこと、またその日がAdvent Calendarの自分の担当であったことは偶然です😇
