LingQ

多読で語彙力をアップ

高宮安仁
4 min readDec 4, 2017

プログラマのための英語・外国語 Advent Calendar 2017四日目はLingQです。LingQは多読を通じて語彙力を上げるためのWebサービス・アプリです。

LingQのWebサイト: https://www.lingq.com

LingQ の使い方

LingQ は外国語で書かれた文章を読んで語彙力を上げるためのサービスです。英語で書かれた Web サイト (好きなブログやドキュメントなど) をいつものブラウザで読むかわりに、LingQ にインポートすると、次の画面が現れます。

LingQにWebページをインポートしたところ

インポートすると、いくつかの単語が青色でマークされます。これらは初出単語で、今まで LingQ にインポートした文章のうち、初めて出てきた単語であることを示しています。LingQ はユーザーが今まで読んだ文章と単語をすべて覚えているので、ユーザが知らないかもしれない単語をこのように目立たせてくれます。

青色の単語をクリックすると、右側に単語の訳候補を表示します。LingQ では他のユーザによる訳を蓄積しており、青色の単語クリックするだけで人気のある訳を表示してくれます。このように辞書をひくよりもお手軽に、どんどん文章を読み進めることができます。

ここでもし、その単語をすでに知っている場合には “I know this word” をクリックしましょう。すると、LingQ の「知っている単語リスト」に追加され、次からは青くならなくなります。

知らない単語をLingQの辞書で調べる

もし知らない単語の場合には、自分にとって最もしっくり来る訳を選びます。すると、選んだ単語が黄色に変わります。LingQ はこれをフラッシュカード (単語カード) に追加し、自動的にユーザ専用のフラッシュカードを作ってくれます。このように、好きな文章を読んでいくだけで勝手に自分専用のフラッシュカードが出来上がっていくというわけです。

知らない単語をフラッシュカードに追加する

フラッシュカードをレビューする

文章を読み終えたら、右上の “Review LingQs” をクリックし単語帳をレビューします。画面のようなクイズが表示され、黄色単語をクイズ形式で出題してくれます。このフラッシュカードのいいところは、単語形式のクイズ (“revamp” → “改修”) ではなく、その単語が使われていた文脈である前後の文章も表示してくれることです。これによって、その単語が実際にどのように文中で使われるかも思い出せるようになっています。

文脈付きフラッシュカードで黄色単語を復習する

このフラッシュカードは、本アドベントカレンダー3日目で紹介したiKnowと同じく、忘却曲線に沿って覚えやすく忘れにくい学習スケジュールを自動的に立ててくれます。覚えにくい単語は繰り返し復習し、正答率の高い単語は出題頻度を下げることで、効率的に語彙力をアップできます。

アプリ版

LingQ には iPhone と Android 版のアプリもあります。読みたい文章を PC でインポートしておいて、通勤中の電車で続きを読む、ということもできて大変便利です。もちろん、辞書機能やフラッシュカード機能など、Web 版と同じ機能が使えます。

iPhone版LingQでインポートしておいた文章を読む

まとめ

LingQ は Web 上の外国語文章を読むのに単純に便利な Web サービスです。読みたい文章を LingQ にインポートするだけで、辞書とフラッシュカードのついた便利なリーダーとして使えます。読みたい文章をどんどんインポートして、ぜひ語彙力を鍛えてみてください。

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高宮安仁

英語サービス Lingomine を作っています / よくRubyでプログラムを書いてます