団地の可能性

人口が減少する中、かつてニュータウンと呼ばれたまちも”オールドタウン”と化し、かつての輝きは失われている。


image:PAKUTASO

僕自身も団地でずっと育ち、今も実家は団地。団地のことは人ごととは思えない。偶然にも最近、団地について考える機会をいただいたりしている。なのでこの機会に少し言葉にしながら、自分の中の団地について考えてみようと思う。

団地という建物を建ててしまった以上、常に部屋を埋め続けないといけない。部屋付け競争に勝っていかないといけない。

今、かつての「建てたら埋まる」という幻想のような状態から目が覚めた人は、少しずつ動き出している。そしてこれまで、付加価値をつけるための様々な取り組みが生まれた。

第一波は、設備の充実から、壁紙などの工夫といったハード・装飾的な価値。

第二波は、今起こっているようなリノベーション、団地内イベント(マルシェなど)、農園付きといったソフト・体験的な価値。

これらに対して、個人的な感想としては、「すぐに古びそう」。

また、最近では、高齢者、移民、無業者など、社会的弱者に開くような、社会的活用も事例として増えてきた。

団塊ジュニア世代によるニュータウンブーム、から。

それから40、50年経った今は、団地がもつ哀愁と共に、第二次ブームの波が立ち始めている。30代前半くらいのニューファミリーが食いつく、キラキラコンテンツがどんどん打たれている。でも、あんまり団地が持つ本質に絡む価値提供がされていないような、もどかしさが個人的にはあります。

団地の特徴とは何か?

団地ができる前と変わったことは何か?

それは僕は、”圧倒的な密度で人が集まって住んでいる”ということだと思う。この性質を、安易にネガティブに捉えるのではなく、ここから生活価値を高める発想ができないか。

もっと、

「あえて団地に住みたい動機」「団地じゃないとできない暮らし」を作ることが必要だと思う。抽象的だけど、これからは「安心をみんなで作るすみか」になるべきじゃないかなと思う。