aiboとポリアモリーと生存戦略

ymonymon
14 min readDec 8, 2017

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ごあいさつ

ギークハウス中目黒のわいもん(@ymonymon)です。

ギークハウス新宿界隈 Advent Calendar 2017の13日目の記事です。

ときさば系では無いのですが遺産の話をつぶやいていたら、私の遺産を狙ったときさばさんと養子の話をすることになったので、実質ときさば系という事でここは一つよろしくお願いいたします!

シェアハウスのメリットと生存戦略

生存戦略としてシェアハウスを見たときお金が節約できるというのは大きなメリットですが、それよりもコミュニティに属せる事や最低限の人間関係が強制的に発生するというメリットの方が大きいのではと思っています。

「一人暮らしは人類史上異常な状態」と友人が言っていましたが、この見方は非常に面白く、どのような状態であれば我々の遺伝子等がよく動いてくれるかについては検討の価値があります。

シェアハウスの一つであるギークハウスの実態は場所によって運営母体や住民が様々です。運営間住民間のゆるい交流があるので住む前にはコストや場所視点だけではなくコミュニティ視点でぜひ実際に遊びに行って比較検討をオススメします。

aiboを飼うよ

ところでaiboを飼おうと思っています。まだ購入競争に実質3連敗しているので予約が出来ていませんが、次ぐらいには買えるといいですね……。

お値段おいくら?

  • 本体価格198,000円+税

この他に

  • aiboベーシックプラン3年(必須)90,000円+税
  • aiboケアサポート3年54,000円+税
  • アイボーン2,980円+税

3年間お支払総額
約37万円
かかります。

これ以降は 1年あたり60,221円とすると、10年間でのお支払い総額は約80万円ぐらいです。(参考までにリアル小型犬の年間費用は12万円ぐらいらしいです。)

なぜ飼うか?

結婚している人やペットを飼っている人の方が、独身の人より長生きするという記事を見かけた事がある人は多いと思います。諸事情*1により睡眠について調べる機会があり、その中に「ペットと暮らしている人の方が寿命が長いのは、心理的に安心して深く眠れているからではないか?」という仮説が提示されていました。*2

人類史としては農業革命前の1万5千年前には犬と暮らしていた形跡が残っているらしく、遺伝子が変化する前の狼の時代を含めれば何千年も前から人類と暮らしてきたとの予測があります。*3

「犬は人間と共に進化してきた」
という言葉があるように、犬だけでなく人間も遺伝子変化を共に遂げてきていた可能性があります。また親子の間で見られる愛着関係と人間と犬と愛着関係は同じものだという仮説も見かけることがあります。

現在のaiboに睡眠の質を良くしてくれるような機能は無さそうですが、購入することで将来的にaiboには睡運瞑菜の睡運瞑までは担当してもらう事が出来るのではと妄想しています。

我々が死ぬまで未来を予測すると、シェアハウスに住むことや誰かと暮らすことはどこかで継続できなくなるはずなので、ロボット達や動物達と暮らす未来の生存戦略も選択肢にいれておいてもいいのではと思います。

現在のところ私は犬を飼える家やシェアハウスに引っ越す予定が無いので、(また命のあるものをいきなり飼うのが抵抗があるので)aiboを飼う事で犬と暮らす事についてのカラーバス効果を期待しています。

猫はだめなの?

猫も一緒に暮らす人の寿命が長くなるようなエビデンスを見かけるので良いと思いますが、人類史上は約9,500年前に暮らしていた痕跡があり犬よりも歴史が浅く、また愛着障害の克服視点で見ると猫との関係性よりも犬との関係性の方が人間の成長において必要なのではと感じています。余裕が出来たらどちらも飼いたいですね。

aiboまとめ

aiboを飼う理由は小金が入ったので無駄遣いをしたくなったという事です。

ポリアモリー

さて、生存戦略の一つとして結婚し家族を作るというのがあります。シェアハウスを卒業するノーマルなムーブです。

睡眠の視点で見ても、結婚や家族と眠るというのは良さそうです。睡眠は個人的な行動ではなく社会的な行動であるという説があり、世界で多くの地域でみられる大家族の全員が広い部屋で一緒に眠るモデル(思春期を過ぎた少女と少年は別といった例外はあり)であれば、信頼関係さえ構築できていれば心理的な安心が得やすく深く眠れそうだと思えます。*2

ただ私は結婚や家族という形態に違和感を持っていて問題を先送りにしてきました。

ここでの本質は(自分の死ぬまでのぐらいの期間限定で)永続性のある心理的な安心や居場所を得ることと予測できます。人によっては神を求める所でしょうが、私はポリアモリーに期待しています。

ポリアモリーとは?

ポリアモリーは「複数愛」と訳すことがあるのですが実際は複数の人と付き合うという意味のほかに、関係者全員の合意を得るや誠実に関係を築くといった実践や思想の集合なので、不倫や浮気と違ってハードルが高いです。

最初は否定的な気持ちだったのですが、いろいろ調べていくうちに(違和感が残る点もありますが)やっていく気持ちになってきました。

ひとまず契約書などは交わしていないのですが彼女との合意は得ました。(付き合う前に似たような合意を得ていた関係ではありますが)

ポリアモリーの将来性

ポリアモリーは倫理的な問題と向き合い継続していく事を前提とした実践なので、間違ったポリアモリーの名称利用での誤解が広まらない限りある程度は受け入れられていくと思います。

芸能人でのカムアウトが日本での普及の一歩となるだろうなと思っていたのですが先日、叶姉妹がカムアウトしました。

(全員の合意は得ていないだろうという点や、対話の量や頻度の誠実さに欠ける部分が感じられるので、ポリアモリーとは厳密には異なりオープンリレーションシップや、リレーションシップ・アナーキーと呼べるような関係性だと思います。)

日本においてポリアモリーの法的な保護はずいぶん先になるだろうとは予測できますが、ポリアモリーがその中で結婚を含むオープンマリッジやポリファミリーと呼ばれる形態となった時の遺産の問題や、結婚する人の親世代の説得をどうするか、事件が起きた場合はどうするか等々いろいろな問題が考えられますが、多様性の流れの中ではあまり致命的なものは無いように思えます。

他国ではコロンビア共和国で法的に認められた例があるようです。

実践したいと思った理由

私が実践したいと思った理由は大きく二つです。

  • 名字を変えたい
  • 子供

彼女とは子供を作れない&結婚が出来ない関係性(不倫ではないですが正確には特定リスクがあるので書きづらいです)なので通常であれば別れて他の人を探すのでしょうが、それは違うんじゃないのかなと思っていました。
家族からの要求や自分の幸せだけを追求できる人であればその切り捨てができるのかもしれません。

また、説明を簡単にするため掘り下げませんが、その彼女との関係性がなかったとしても通常の結婚という選択肢をとらなかっただろうと思っています。

名字を変えたい理由

名字を変えたい理由は親との縁を完全に切りたいからです。
ただ、日本においては完全に切るのは不可能なので細かい手法をたくさん使用し親が死ぬまで逃げ切るつもりです。

先日、オウム真理教の教祖の四女が自分が死んだときに遺産を渡さないように家庭裁判所に申し立て認められました。

この記事を見るまで遺産についてあまり考えていなかったのですが、もし自分が死んだ場合で結婚をしていない場合は親に遺産がいってしまいます。
もし結婚をしていたとしても子供がいない場合は遺産の3分の1が親に行きます。
結婚をして子供が1人以上いた場合であってもその子供が死んでしまったりした場合も同じです。

お金の問題ではなくどのように暮らしていたのかを伝えたくは無いというのが大きいです。

私も家庭裁判所に申し立てすれば認められる証拠はいくつもあるのですが
単純に面倒くさいです。

名字を変える手段は

  • 裁判所への申し立て
  • 結婚
  • 私が誰かの養子になる
    がすぐに思い浮かぶ手段です。

現在までに結婚しよう*2名と養子ならいいよ*2名を話半分で貰っていますが、ライフハック的に結婚などの制度を利用することに抵抗が無いわけではないです。
(名前も変えたいところですが裁判書への手続きは面倒です。現実的に許容できる範囲の最小限のムーブを選択しましょう)

子供

子供についても掘り下げるといろいろあるのですが、すべてを言語化するのは難しいので限定的に書きます。

付き合ってる人から結婚や子供を求められた時に、常に「この人から産まれたいか?」を考えてしまいがちなのですが、相手がお金を稼ぐスキルがあまりなかったりすると全部自分で責任を負う未来しか想像できない場合が多いです。

日本の離婚率は3割で、どうしても私は子供側の視点で物事を考えてしまいます。

昔と違い、ある程度自分で責任を負える気はしてきているので、一応の情報収集と検討は続けてきています。

例えば、子供は自分の遺伝子では無くてもいいとも思っていて、ただ、放棄する人も多いけれど自分の遺伝子の可能性があるならきちんとお金や時間を出す動機付けとなるので望ましいです。(ある程度成長した女性の子供の親になるのは厳しいというのもあります)

離婚せずにうまくやっていけそうな相手と出会えたとしても結婚において「ぼっち夫婦」「ぼっち家族」と言われるようなドメスティックな環境に子供が置かれるリスクを過大に見てしまっている自分がいます。

これは自分の問題なのでどうにか付き合っていかなければいけないのですが、ドメスティックな環境を過小評価している人はとても怖いです。

理由まとめ

そんなわけで

  • 名字を変える(手軽なのは結婚して必要に応じて離婚)
  • 子供を作るand/or育てきる

を同時に満たすのは自分や相手に良い条件がたくさん重ならないと厳しいのですが、ポリアモリーの実践を前提とすれば複雑性は増しますが個々に実現可能性ができ(または増加し)、多少難易度が下がった気がしています。

残、違和感(または愛について)

ポリアモリーで違和感が残っている部分は、ポリアモリーを実践している人たちが「複数の人達を愛せるのは愛が無限だから」と表現する事がある事です。

そもそも愛とは何か?

古代ギリシアおいては四つに愛を分類しています。

  • エロス(性愛)
  • フィリア(隣人愛)
  • アガペー(自己犠牲的な愛)
  • ストルゲ(家族愛)

このうちアガペーはキリスト教により神の愛と再定義され、神を無限と定義すれば無限の愛というものが成立しますが、そもそも有限な人間による愛情を無限の愛と表現するのは嘘が混じると思っています。

愛の表出として時間とお金という有限のリソースをやりくりするのですから愛は有限であるという定義の方が正確です。

ポリアモリーを説明する時に「子供が複数人いても優先度は場合によって違うけど子供への愛は平等でしょ?」と言うと納得してもらえる事が多いのですが、これはストルゲとエロスを混同させたレトリックです。

愛は無限という説については私は否定の立場ですが、愛の定義を心理的な安心や居場所の提供(安全基地の提供)という意味合いで使用するなら永続性を帯びるものだと思っています。

親との関係を切っている私がサバイブできた理由は、親からの愛をもらっていたからで、そこを否定する気はないです。

愛の永続性は投入するリソースが限定的でも投入の仕方によって長く思い出になり愛が続くという話でもありますが、ポリアモリーを肯定するための説明で使用するのは不適当だと思っています。

複数人と付き合える関係が維持できるというのは愛に永続性があるからでは無く、誠実に話し合い合意を実行し続けられる関係性だからなのではと思います。

恋愛強者や性的強者が強い立場を利用して、ポリアモリーの名前を不正確に使用し暗黙の強要を用いた合意で搾取の仕組みとして利用することは容易に想像がつきます。

彼女と合意を取ったと書きましたが、その意味は彼女が別れたくないから合意したのかもしれませんし、そもそもどういう意味となっていくかはお互いわかっていないです。私としては死ぬまで別れたくは無いという意味、つまりプロポーズの意味合いを含んでいたんですが、たぶんまだ伝わってはいないです。

そして違和感はポリアモリー以外にも向かいます。

「誠実に話し合い合意を実行し続けられる」というのは誰か一人と付き合う上でも大事で、通常の恋愛や結婚においておろそかにしている人たちは問題ないのでしょうか?

男女間だけでなく力関係の非対称はどこにでも発生し会社の雇用関係や国と国民や親子間や個人個人の能力の差異。どこにでもあるものです。

セーフティーネット

ポリアモリーの見方はいろいろありますが、私が腑に落ちたのはセーフティーネットの側面があることです。

恋愛の優先度が低い人も恋愛の維持にリソースをかけすぎずに居場所を確保でき、それによって何か問題が解決するかもしれませんし、何か自分が大切だと思うものの優先度を守れるかもしれません。

この考え方は全ての人を救えるものではないですが、潜在的に救われる人は多いのではと思っています。

ポリアモリーは愛の形なので、性を介在しない愛も考慮にいれられています。多様性が考慮されていく中、性的関係が無い同性で渋谷区パートナーシップ証明書の使用を考えられている方々の話も聞きます。これは性的関係が無い異性での利用はまだできません。

死ぬまでを実質一人で生き延びられるのか? というのは非常に厳しい問題ですが、生存戦略として結婚以外で誠実に深い関係を作っていける可能性が本当にあるのであれば、それはきちんと検討してもいいのではと今の私は思っています。

まとめ

そんなわけで人生はどうなるかわかりませんが、これからの進化予測も加味して生存戦略の種類を増やす検討をしていこうというお話でした。

  • 人間以外関係(ロボット new!・動物 new!・作品)
  • 人間関係(ネット関係、コミュニティ関係(&シェアハウス関係)、仕事関係、友人関係、恋人関係 new!、家族関係 new!、トライブ関係 new!)

少子化問題についてはいろいろ思うところがあるのですが今回は書きませんでした。

今回挙げたもの以外でも掘り下げるとVRや生放送やスマートスピーカー、作品を作る事でのコミュニケーションなどいろんなポジショニングが取れると思います。向き不向きもありますが、可能性を縛りすぎず検討と試行錯誤を続けるというスタンスがいいのではと考えています。みなさんがどのような生存戦略を取っていくか現在の適当なアウトプットを期待しています~!

最後に最近見かけた一番お気に入りのtweetです。

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