はじめに
チームスピリットAdvent Calendar 2017の18日目の記事です。文体はネタです。
この記事では2017年時点の自分の開発環境(主にデスク周り)について書いてみる。最近彗星の如くはてなブログに降臨したあの人の記事を意識しているわけではなく、単純に書きやすそうだったのと今年も半月程度なので記録の意味で書いた。
開発環境というとドットファイルやIDEの種類、ホームディレクトリの構造などのソフトウェア寄りな話題について書かれることが多いが、モニターやキーボードなどを始めとするハードウェア周りも作業効率、生産性に大きく影響すると思う。なお、記事を書くときにハードウェアという単語の示す範囲について少し悩んだが、ここでは自分が開発中に利用する物理的な形状を持つ何か程度の定義としたい。
ハードウェア選定の判断基準
一応、はじめに開発環境の構築について、自身の理念のようなものを示しておくと、自分は、開発の道具は出来るだけ社会的で普及していて、かつ身体に負荷のかからないものが良いと思っている。(これはソフトウェアの場合も当てはまると思う)
社会的にスタンダードであるものに慣れていると何らかの理由によって一時的に別の道具を使った作業を行わなければいけない場合や、別の道具への移行を行わなければならない場合に学習コストを低く抑えられる確率が高い。
身体に負荷のかからないことのメリットは、あえて説明する必要もないぐらい自明だが、まず1日の生産性を高めることが出来ること。そして、それは今後10年、20年先までデスクワークを続けて生計を立てていく予定である自身の健康を保つことにも繋がる。
また、自分は自宅と会社で開発環境(ハードウェア・ソフトウェア)をほぼ共通化していて、作業を行う場所に起因する作業効率の低下を防いでいる。(後述のマウス、キーボード、スタンドは常に自宅と職場を往復している)
それでは以下、淡々と身の回りのものを列挙する。
MacBookPro
MacBookPro 13インチ Touch Bar搭載モデル、オプションはメモリを8GBから16GBに変えたこととキーボードがUS配列印字のみなこと程度。転職を考えていたこともあり今年の5月に購入した。これまで自宅、大学、業務共にOSはWindowsかLinuxの使用経験しか無かったため、初めはMac OSのキー操作やウィンドウの取扱いに苦労していて、ウィンドウの最大化や最小化が上手く出来ずにキレそうになっていたが、使用開始から1ヶ月ぐらいでそれなりにストレスなく扱えるようになっていたと思う。しかし今でもファインダーのキー操作については分からない部分があるような気がする。あとタッチバーはまったく使っていない。とにかくファンクションキーやESCキーが使いづらくて本当に困る。
HighUP ノートパソコンスタンド 折りたたみ軽量シリーズ
MacBookProを置けるスタンド、779円。MacBookProのディスプレイとメインのディスプレイの高さを合わせることで目線を一定に保ち正しい姿勢で作業できるようにする狙いのもと購入した。これは後述のマウスとキーボードの組み合わせによってそれなりに実現出来ていると思う。
なお、この手のノートパソコンスタンドシリーズはAmazonなどで調べると無数の種類が存在し、値段も幅広くて実際に購入するときには悩んでしまうが、1000円以下のものでまったく問題なかった。
Logicool MX ERGO
2013年に発売されたM570tの後継機。エルゴデザインとマウスの傾斜角を1段変えられることが特徴。ちなみに値段はM570tの3倍の12000円前後である。妙に高い。
トラックボール操作への適性というかポインタ操作の嗜好は人によって別れるところらしい。自分の場合はMX ERGOで初めてトラックボールを経験したが、1時間程度で自然に扱えるようになっていたと思う。ポインタと一緒に腕を動かさなくて良いので姿勢を一定に保てて身体の負荷が減ったように感じる。
人差し指で押しやすい位置にあるボタン2つには付属のデスクトップアプリから任意の操作を割り当てることが出来て、自分はブラウザの戻るボタンと進むボタンを割り当てている。非常に便利。
プラスの面ばかり書いてきたが、マイナスに感じていることとしては、何度もbluetooth接続のためにペアリングを要求されることと、自分は手をMX ERGOに完全に載せると不安定で、手首をデスクに軽く接触させながらでないと上手く操作出来ないので手首の一部が何となくタコっぽくなってきていることの2点程度だろうか。ただし今のところ痛みは感じていないので問題というほど問題とは思っていない。
Magic Keyboard — 日本語(JIS)
これは借り物。前述のスタンド購入までは、MacBookProのキーボードを使っていてそれなりに満足していたが、MacBookProをスタンドに載せると必然的に外付けのキーボードが必要になるため、キーボードの購入を検討した。US配列のHHKBとMagic Keyboardで悩んでいたが、US配列のHHKBは矢印キー押下相当の操作が特殊で、HHKB独自のキーバインドが自分の癖になることはリスクと考え、それならApple純正品のMagic Keyboardにしようかと思っていたら、職場の同僚氏の中に不要になったJIS配列のキーボードを貸してくれた人がいてそのまま使用している。
自分はUS配列でないとコードを書けないので、Lacaille — 親指シフト for macOSを使ってJIS配列をUS配列にマッピングしている。具体的な方法はQiitaのmacOS SierraでJIS配列キーボードをUS配列として使用する方法を参考にした。まったく”いいね”がついていないけど、自分は非常に助かったので”いいね”をしておいた。この記事があまり参照されていない原因は、多分US配列を使いたいのにJIS配列のキーボードを買う人は少ないからだと思われる。
困っていることが1つあって、それがタイプミス。このキーボードを使い始めて2ヶ月程度は経つと思うが、未だにタイプミスが多くて困っている。自分の頭の中にあるキーボードのキー配置とMagic Keyboardのそれが微妙に異なるのか、あるいは打鍵感への違和感がミスを誘導しているのかは分からないが、もしかするとそのうち別のキーボードを使い始めるかもしれない。カーソルを単語ジャンプするときのoptionキーも押しにくいし。よくよく考えるとキーの打鍵音があまり自分好みでない気もする。
ASUS VC279H
ASUSの27インチディスプレイで、大体3万円前後。転職後に会社から支給されたものと同じディスプレイを自宅でも購入した。純粋にコストパフォーマンスが高い製品だと思うし職場と自宅で環境の共通化が出来るのは嬉しい。
27インチの広さがあるディスプレイだと文字が読みやすく、 13インチのMacBookProで作業をするより思考にも広がりと余裕が出来るような実感がある。VSCodeでコードを書く際も3ペインまで開いても問題なく作業出来る。そしてMacBookProで作業する場合に比べて視線が正面を向くため姿勢も正しくなりやすい。
RHA MA750 ハイエンドイヤホン カナル型
イヤホンを買おうと思ってネットで調べたらコスパが良いというレビューが多かったので購入。価格は大体1万5000円前後。
イヤホンは1年ぐらい使えば大体は断線するか紛失するかする消耗品であるという意識が自分の中では強いが、消耗品であることを前提としても価格はあまり妥協せず常に1万前後のものを買うようにしている。自分は主に外出先や職場で集中して作業したい時にイヤホンを使うため、遮音性が高いことと、集中を妨げるような不快な音質を避けたいことが主な理由で、それらの条件を満たすイヤホンは大体1万円以上すると思う。
で、RHA MA750はどうかというと非常に良い。単に遮音するためだけに音楽を流さすイヤホンをつけてもいいと思えるぐらいには周囲の雑音をキャンセルしてくれるし、作業時によく聴くポストロック系バンドのシンプルな音を自然に鳴らしてくれるのも嬉しい。
ちなみに自分は作業する時に聴くBGMはボーカルが少なくて落ち着いた曲が良いと思っていて、完全に個人的な趣味だけど特にマイク・キンセラ率いるエモ系ロック・バンド、American Footballは超おすすめです。高校生ぐらいのときに知ってから未だに聴いてる。去年17年ぶりに新作アルバムを発売したときは震えた。
今後の課題
懐に余裕が出来たらエルゴヒューマンやハーマンミラーなどの高級椅子が自宅と職場に欲しい。こちらからは以上です。