悪いネットワークにも恒常性が働く

よろこぶや カンナ
2 min readJan 25, 2019

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システム理論

脳神経ネットワーク

脳神経が壊れると違う伝達ルートが形成される。

脳にある神経は、核があるアメーバのような本体から、尻尾が延びていて、その尻尾の先が枝分かれしている。枝分かれした先端が、他の神経細胞のアメーバ本体と繋がっている。

脳梗塞などで神経細胞が壊れると、その繋がりがなくなってしまう。体の部分が麻痺したりするのも、脳の神経細胞が壊れたためで、神経の伝達経路がなくなるからだ。

ところが、まわりの神経細胞が、途絶えたルートを確保しようと、アメーバの尻尾を伸ばして、別のルートを作ってしまう。

このように、脳のネットワークは同じ機能を維持しようとする働きがある。

家族のネットワークが壊れる時

長女の父親はエリートで、家に帰るのはいつも夜中。母は父のために、夜遅くまで待っていた。しかし、いつしか夜に父親の声が響くようになった。こんな毎日が繰り返されたある日、長女は学校へいかなくなった。

始まりはどこでも、結果は同じ。

長女の家出と呼応するように次女が引きこもりになった。どちらが先でもおかしくはなかった。

長女の家出は、長女に原因があるのではなく、父親にあるわけでもない。家族のネットワークにある。

生命体には、形や性質を一定に保とうとする性質がある。

悪い状態でこの性質が働く時が一番恐ろしい。

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