もし人事担当者が「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『イノベーションと企業家精神』を読んだら」を読んだら。

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『イノベーションと企業家精神』を読んだら

前作の「もしドラ」が2009年。

2作目の「もしドラ」。図書館で予約し、やっと読めた。



今回はドラッカー以外の著作からの引用も多かった。

また、主人公が野球部の中で

人事

という仕事を任せられたことから、興味深い内容だった。


野球部という3年で人が入れ替わるという特殊な組織であることから、組織のミッションを人材の獲得と置くところや、それを継続的に行う組織作りという視点があった。



ベンチャーにはアイデアがある。製品やサービスがある。売上げさえある。時にはかなりの売り上げがある。だが、確立された事業がない。永続的な活動としての事業がない。何を行い、何を成果とすべきかが明確な事業がない。

  • ベンチャーが成功するには4つの原則がある。第一に市場に焦点を合わせること、第二に財務上の見通し、特にキャッシュフローと資金について計画を持つこと、第三にトップマネジメントのチームをそれが実際に必要となるずっと前から用意しておくこと。第四に創業者たる企業家自身がむずからの役割、責任、位置づけについて決断することである。
  • 自分は何が得意で何が不得意かとの問いこそ、ベンチャーに成功の兆しが見えたところで、創業者たる企業家が向き合い考えなければならない問題である。しかし、本来はそのはるか前から考えておくべきことである。あるいはベンチャーを始める前に考えておくべきことかもしれない。

ベンチャーの魅力って、まだ何もないこと。何だろうなぁ。それに対して、初めからしっかりと準備しているベンチャーって、なかなか無いし、しているベンチャー、スタートアップは成功すると思う。


主人公は自身の居場所を求め、野球部に入り、人事という仕事を与えられた。与えられた仕事を自分ごととして捉え、彼女は

居場所を作るのが人事のしごと

と定義した。


与えられた仕事を自分ごととして捉え、進めていくことのヒントがここにもあった


また彼女は、人事として、人を説得する方法についても学ぶ。

それがトムソーヤのペンキ塗りのエピソードです。

トムはいたずらの罰として、ポリーおばさんにペンキ塗りを命じられる。せっかくの土曜日にペンキ塗りという不名誉な仕事 をおおせつかったトムは、なんとかこの仕事から逃れたいと思った。そして名案を思いつく。本来、つらくていやなはずのペンキ塗りなのに、楽しそうに口笛を 吹きながら始めたのだ。通りかかった友達はトムを冷やかす。トムはお構いなしでご機嫌なままペンキを塗っている。
怪訝に思った友達は、 なぜ楽しそうなのか?と聞く。「なぜかって?ペンキ塗りって毎日できる仕事じゃないだろ?」。確かにペンキを塗る機会は少ない。友達は、あまりにも嬉しそ うなトムを見て、ついつい自分も塗らせてくれと頼み込む。トムはこれを断る。なお一層、興味を示した友達は、自分の持っている宝物と交換に塗らせてくれと 頼み込む。ならばと、トムはその宝物と交換に、「とっておき」のペンキ塗りという仕事を友達にやらせてあげる。やっとペンキ塗りという「価値ある」仕事を 手に入れた友達は、大喜びで仕事にとりかかる。それを見た他の友達も次々にペンキ塗りに加わっていく。

楽しそうにやる、そして、それを禁止する。

どんなことでも、楽しそうにやることって大切だと思う


最後に、

前作に比べて、ドラッカー以外の著作からの引用も多く、ものがたり要素が強い気がする。

これによって、ドラッカーやマネジメントに興味を持つ人が増えるといいなぁと思う。

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