EOF2019に参加してみた
この日は朝からE0F2019-Engineering Organization Fesitval-というイベントに行ってみた。アジャイル開発センターという部署に異動になって以来、現場というよりエンジニアたち のモチベーションをあげ、いけてるエンジニア チームを構成し、力を出させるか、そしてどういう組織にしていくべきか、ということを考えるようになったもんで。
そもそもエンジニアリングマネージャーって?自分も最近まで知らなかったのだけど、これから自分がどういう役目で仕事をすべきか、今の職場にどういった組織が必要か、といったことを考えていたときにピンと来たロール。センターの中で開発チームが増えてきて、エンジニア も増えている。エンジニア の出入りも多くなり、自社のメンバーの成長、育成も考えないといけない。そういった時にエンジニア を管理し、引っ張っていくような人材や立場が必要になってくる。それがEMなのか?ということを考えつつセッションを聞いてきた。
セッションスケジュールは以下の感じ。
オープニングセッションは少し遅れてしまったので、改めて一つ目に聞いたのは以下のセッション。
「Podcastという組織戦略」
<パネラー>岩瀬 義昌 [fukabori.fm]、鈴木 健太 [ajito.fm]
<モデレータ>湯前 慶大 [EM.FM]
パネラーの二人(iwashiさん、すずけんさん)とモデレータ(ゆのんさん)は皆Tech系Podcastを配信しているらしい。NCOMのiwashiさんは Tech-on #03のアジャイルの会でお話をしてもらったのでPodcastの件も知っていたのだが、実はこういうのを聞いたことはなかった。(なので今EM.FMを聞きながらコレを書いている)
印章に残ったのは、
- ゲストに合わせて、すごいたくさん事前に調査して準備している
- 社内向けにもPodcastやっていて、外には言えない内容も配信してる(喋ってる方もどれだけフランクにやれてるのか気になる、、)
- 声で伝える方が実は気持ちが伝わりやすく、敵が減った(人事とか)
- 実際Podcastを聞いてた人を採用したパターンあり。地方で勉強会とかイベントになかなかいけない学生とか。
- 社内からもPodcast聞いて異動(希望)してきた人もいる
情報の共有、アピールにはこういう方法もあるんだな。自分たちも社内外の勉強会を定期的にやるようになったので多少わかるけど、Podcastで配信するっていうのはもっともっと熱量があるヒトがやらないと難しそう。面白い手法だけど、まずは聞いてみることから始めようっと。
次のランチセッションでは配られたお弁当を食べながらLINEのDelivery Managementチーム所属の谷川氏による「プロジェクトマネジメントを武器に働こうとしていたら、組織/チーム作りを武器にしたくなった話」。
登壇者の谷川さんは6年目でまだまだジュニアだ的なことを言ってたが、こんなところで組織の話ができるというが凄いですね。所属チームの業務がそもそも社内のPMやアジャイル開発のサポート、コンサル的なことをやる部門のようで、開発マネジメントを専門でやる部隊がいるってこと。完全にプロジェクトには入っているようだったが、最後まで面倒みてそうなのが大事な気がする。
話してくれた事例はVerdaというLINEの開発者向けのクラウド基盤のプロジェクトということで、ちょっと親近感が湧く。このプロジェクトは、16000ものVM、オンプレもある大きなシステムになっていたにも関わらず、最初は東京にいる室長が一人で複数のプロジェクト(海外含む)のステータスを管理していたらしい。そこに対して以下のようなことを実施しつつプロジェクトの可視化を行い、課題を明確にしていったとのこと。
- ゴールとスケジュールの明確化 → 情報の標準化
- 次のマイルストーンに対する状況 → 定例会のファシリ
- 問題/リスクの分析 → AIやリスクのフォロー
凄く当たり前のことに思えるが、このへんをマネジメントチームがサポートしてくれるのはよいかも。
でもって見えてきた課題に対して、開発チームが行ったスクラムもどきの話。自分が前の部署でやってたcontainer/k8sのPoCにも通じるところがある。やり方も内容も(似たようなことやってた)。このアジャイルやってみたという話の中で面白かったのは、「なりきりブレインストーミング」。みんながプロジェクト失敗した気持ちになりきって、意見をアウトプット。みんなが同じ結果を前提にしているので、言いにくい感じのことも出てきたりするとのこと。この振り返りのやり方は面白い。
結論として、アジャイルはあくまでマインドセット。Agile vs WFではなくAgile & WFも可能ではないか、ということ。講演全体としての要点がわかり難かった気もするが、節々では気になるところも多くあった。
で次がPodcastの話でファシリテーターをしていたゆのんさんによる「なんとなくチームを構成することから脱却する方法」。早めに移動したから席取れたけど、会場は満員御礼立ち見たくさん。これは彼がイケメンだから?という理由も含まれているのか?(笑)
話としては「チーム構成はトレードオフの関係。メリデメをちゃんと考えないといいチーム構成はできない。」ということについて、事例を上げながら説明してくれるという内容。
プロダクトに沿った対応が必要で、例えばソーシャルゲームの世界だと、
- リリースしてからが本番
- 運用はノウハウの塊
- バイナリアップデート辛い
- イケてない非機能要件が真綿で首をしめてくる
といったところを考慮して、チーム構成を考えるべき。事例であった拠点の異なる2つのチームでの場合は、運用経験有無を考慮して機能パートごとに分けてそれぞれのチームに担当をアサインしてみた。2つのチームが関わって分断され得る機能のところはコミュニケーションに課題が出てくるため、双方でレビューしたり週一回お互いできたものをチェックしたりといったコミュニケーションで対応しているとのこと。
他社の事例も説明してくれたが、結論としては、
「チーム構成を変えることによってメリットは当然教授するが、デメリットも出る。それが何かを明確にして、その課題を解決するためのポジションや策を打つことが必要」ってことかな。常に変化を受け入れつつ、完璧でなくてもベストになるチーム構成を検討すべき、と理解した。
続けて今度はメルカリの後藤氏、メルペイの石川氏による「メルカリ・メルペイのエンジニアリング組織の変化 〜Engineering Managerの視点から〜」。
前半はまだモノリス→マイクロサービス化を絶賛実施中のメルカリにおいて(因みにメルペイはほぼ全てマイクロサービスで開発中)、マトリックス組織からドメインチームに再編してみた事例についての説明。
どう解決していくというか、さっきのゆのんさんの話と同じように、メリデメ(Pros/Cons)を明確にし、バランスをみながらコミュニケーションを多くとって解決していくべき、というところかな。表にしたり図にしたりするというのは結構大事、ということも講演を聞いていて思った。(Slide9あたり)
後半はメルペイ石川氏による「メルペイのエンジニアリング組織の変化と目指すチーム像」。
ここでもまず組織状態の可視化とモニタリング重要性さを語っていた。
後半に目指すチームの姿とEM(Engineering Magaer)がすること、できることをまとめてくれていたのだが、ここはとても具体的にEMのイメージができてよかった。
<EMのタスク>
- PR
- 採用
- 育成
- 評価
- リテンション
石川さんの目指すチーム=自律して行動でき、スケール可能なチーム
- All for one(One Team)
- HRT(Humility / Respect / Trust) <- Team Geakから
- MO(Margin / Opportunity) <- 石川さんオリジナル
この中でもHRTは一番大事。EMのできることは、 採用でのフィルタリング、日々の行動を自ら実践しフィードバック、等。No brilliant Jerks、ってタチの悪い凄腕エンジニア をゼロにしよう、って訳すんすね。
あと3つ目のMO。Margin(余白)やOpprtunity(機会)は人の成長、創造性には必要、というのもわかる気がする。この辺をうまくコントロールできるようなポジションとしてEMをうまく配置できたり自分のマネジメントに活かせるといいんだが。今のうちの組織でのEMの必要性やEMの役割を考えてみたいと思った。
最後まで参加したかったのだが、月末で承認処理がたくさんあるにも関わらず、リモアクが調子悪くで厳しそうだったのでここまでで会社に戻った。。まずはこのリモアク環境から改善していかないと、、エンジニアリングマネジメント以前に働き方が、、、(愚痴)。