1964年のクリスマスアルバム

20代の頃、クリスマス前後はだいたい下北沢のロックバーにひとりで行って飲んでいた。

20代でそれは侘しいといえば侘しいけど、特にそのことで疎外感や孤独を感じたこともない。昔からぼーっとした性格なんだろう。とはいえ最近のソーシャルメディアなんかで敏感な若者がクリスマスに対するヘイトを書き込んでいるのを見ると、ぼーっとした若者で良かったなあとも思う。

nme.com から拝借

当時は下北沢に住んでいてビーチ・ボーイズの未完成アルバムと同じ名前のバーに行き、そこで彼らのクリスマスアルバムを聴くことが多かった。

もしかしたら彼らは一般的には夏のイメージがあるのかもしれない。でも、このアルバムはそのイメージを打ち破り後期の極彩色の世界の萌芽を感じさせるという意味でもおもしろいアルバムだと思う。


このアルバムで一つ気になっていることがある。サーフィン嫌いにも関わらずサーフミュージックの立役者になったブライアン・ウィルソンは、クリスマスについてはどういう感情を抱いていたんだろうということだ。

彼の幼少期や父親との関係を思うと、このアルバムのジャケットのような一家団欒を想起させるようなクリスマスパーティはどこか遠い世界の出来事に感じられたんじゃないだろうか。

ぼくにも少しだけそういう気持ちがわかる。

このアルバムはすごく良いアルバムだけどお店でリクエストするには注意が必要だ。

最後の曲は Auld Lang Syne、つまり『蛍の光』だから店内がなんともいえない雰囲気に包まれることになるから。


この記事は 好きなクリスマスソング Advent Calendar 2015 の6日目の記事です。昨日は taketin さんで、次は12/9 の misumi_takuma さんです。