病気は人生の夏休み書評
今回の入院で一番最初にもらった差し入れ本です。がん哲学外来で有名な樋野先生が選んだ80の言葉と、その説明が見開きになっています。
僕は元々ペシミスト傾向があって、しかもクリティカルシンキング大好きなので、80個全てには賛同できなかったです。耐えられる苦しみしか与えられないとか、使命をまっとうするまで人は死なないとか、地位のある人はお金を持ってはいけないとかはロジカルじゃないなと感じてしまいます。外に出ようとか、予定を埋めよう、なんてのもがん哲学「外来」だからだよねと思います。
それでも、80の全ての言葉が刺さる必要はないと思いますし、自分に刺さった言葉をつまみ食いして読んでいくのがよい読み方なのかなと思います。全体にはよい本だと思いますし、多くの患者さんの心の支えになるのではないでしょうか。
僕が気に入った言葉をいくつか備忘録として記載してみます。
14. 人間は寝たきりでも、自分のベッドの上でも、地平線が見られる
先生の説明に更に付け加えると、スマホがあるのでできることは増えました。以前は座れて紙とペンがなければアウトプットはできませんでしたが、片手が動けばスマホでアウトプットはできます。本や映画や時事情報も寝たきりで片手が動けばいくらでもインプットできます。
30. 明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい
31. 人生の目的は品格の完成にある
死のその瞬間まで魂を磨き上げて品格を上げることはできると思います。そして、願わくばそれが子供達に影響を与えられるものになって欲しいです。
47. 一粒の麦、地に落ちて死ねば多くの実を結ぶ
ヨハネによる福音書の一節ですね。僕はこれを題材にした合唱曲を学生の頃に一年かけて取り組んだので思い入れがある言葉です。死ぬからこそ、次の世代は豊かに実を結ぶのです。
48. 死もまたありがたくいただく
患者さんの言葉のようです。これは僕もハッとしました。生まれるのと同様にいただくものです。産まれるのと死ぬのとあわせて生です。ありがたくいただきたく思いました。
65. 相手のことをすべて理解していると思って接するのはやめた方がいい
これは以前から僕は言い続けている事に近いです。’100%相手を理解したいと思うのは奢り、100%相手に理解してもらいたいというのは甘え’。また、理解しているという思い込みは容易に’こうに違いない’というレッテル貼りに繋がります。
80. よき先生、よき友、よき読書。人生の三代邂逅
僕自身はボンクラでしたが、この3つに出会えた事には自信があって、本当に幸せだと思っています。
