若手社員の2拠点生活 構想編①

Yuhei KT
3 min readAug 3, 2019

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都会で給料をもらい、田舎で暮らす

  1. 移住をひらめく

大学卒業と同時に就職のために上京し、憧れの大東京での社会人生活がスタートした。新卒で就職した会社は、いわゆる気合根性情熱系企業で薄給なのに多忙。盆や年末年始に少し長い休みをもらえるので、ちょっぴり贅沢するために熱海を訪れた。
街の中はシャッター街かと思っていたが、一角にはきれいに整備された店舗が集まっていた。ふらっと入ると、若い人たちや観光客でにぎわっていた。聞くと、地元にUターンしてきた人、脱サラして移住をしてきた人、移住を考えている人、など目的をもって行動している人が多かった。
都会の喧騒から離れ、いきいきと働いている姿にうらやましいと思いながらも、現実離れし過ぎている気がした。その後も、博多や盛岡を訪れ、移住者と話すたびに煮え切らない思いをしていた。

2.本来やりたいことがなかった

田舎で生まれ育った自分にとっては大学へ進学することや留学すること自体が、ある種人生を決定づけるような決断だった。一流企業でホワイトカラーとして働くことを人生のゴールと考えていたため、このままで良いのか悩みつつも、大学、留学へ行ったからこれがベストな選択だと言い聞かせていた。
そうはいっても、大学卒業後にプロ音楽家になる先輩がいたり、高給な会社で働くリッチな先輩もいたり、各分野で輝く先輩に対して憧れの気持ちが強かった。俗にいう「キャリア迷子」になっていて、本当にやりたいことを真剣に悩み始めた。
勤めていた会社には優しくて頼りがいのある先輩や上司が多数いたが、憧れる人や5年後の理想像はいなかった。本来やりたいことが「音楽×何か」であると思い始めて仕事終わりや休日は音楽製作に没頭するようになっていた。やり過ぎて会社に遅刻することも珍しくなかったが、うるさく管理する文化がなかったことが幸いだった。(笑)
少し脱線したが、都会でホワイトカラーとして働き生きていくことに、根本的に興味がないことに気付いたのは社会人となって半年が過ぎた頃であった。

3.フリーランスとリモートワーク

移住に伴う退職や転職ははっきり言ってリスクが大き過ぎる。それも、家族の事情や自身の健康面の事情などがないのであれば、簡単に決断できる話ではない。実際、新卒入社当時から「とりあえず3年」というパワーワードを使い倒して、ずるずるタイムラインを引き延ばしている人を何人も見てきた。
どちらか一方をいかに効率よく選ぶかを必死で考えていたが、逆に、都会の会社で雇用してもらい、生活費の比較的安い田舎で暮らすというアイデアを掘り下げた。毎日通うとなると住める場所が限られてしまい、また通勤に多くの時間を割く必要があるので、結果的に楽しくないような気がした。
田舎を活用する方法として、副業としてフリーランスで活動することや自宅からリモートワークすることがあると分かり、一気にバイブスが上がった。都会と田舎両方に住めば、やりたい(退屈しない)仕事、高給、トレンドチェック、穏やかな暮らし、おいしい食事、楽しい人に囲まれる、すべてが実現できる可能性を感じた。

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Yuhei KT

東京と地元静岡の2拠点生活/人事コンサル/業務コンサル/企業勤め傍らフリーランサー/ラッパー