フィリピンの女性起業家10人(前半)

おおつきゆい
Tech in Asia JP
Published in
6 min readJun 26, 2015

フィリピンは、2014年世界経済フォーラムの男女差調査で世界の男女共同参画のランキングで9位である。女性が活躍しやすい国であることは言うまでもない。

最近のマスターカード社の女性進出指数調査でも、フィリピンは指導者や経営者数の男女差のない国だと発表した。アジアでは差別のない国は少なく、アジアで取り上げられているもう一つの国はニュージーランドである。

ほとんどの国では、女性は男性よりよい教育が受けられず、リーダーシップの役割を追うことも少ないのが現状だ。

アントレプレナーシップのある女性は、アイデアと機会とリソースに力を入れることが重要だが、同様にロールモデルを見つけることも必要である。

ここで、10人のフィリピンの女性起業家についてみていこうと思う。それぞれ、不動産、メディア、eコマース、金融技術、観光などの分野で活躍している。

Chow Paredes, Zipmatch

Chow Paredes氏は、弁護士一家の生まれだが、弁護士にはならなかった。彼女は不動産業者の資格を取り、不動産の知識で人助けできることに情熱を持っている。

様々な不動産開発製品の販売後、2013年にParedes氏はZipmatchを立ち上げることを決めた。Zipmatchは、フィリピンの不動産販売、賃貸のためのプロパティをレビューする大手サイト。

Paredes氏は、素晴らしい顧客サービスをしながらも古い慣習を除くなど専門的なビジネスの知識で不動産仲介の権限を強めた。不動産仲介のできるだけの仕事を無駄をなくして、有用なコンテンツを提供している。

Maria Ressa, Rappler

最先端で革新的なメディアを考えたときに、アジアは始めに思い出される地域ではないだろう。しかし、調べてみると、いくつかのスタートアップは台頭していることがわかる。その中の一つが、Maria Ressa氏が始めたフィリピンのニュースメディアRapplerだ。

Ressa氏は、CNNで約20年勤務後フィリピンの最大メディアABS-CBNの時事ニュース部門のヘッドになるなど、経験豊富なジャーナリストである。

Rapplerでは、Ressa氏は大きな組織の中の官僚制度で簡単なことをやるのではなく、テクノロジーを通してジャーナリズムをしたいと考えていた。Rapplerは、調査レポートやクラウドソーシングニュースと動画を融合し、スタートアップが強力なコミュニティを構築しているソーシャルメディアを利用し、拡大している。ニュースサイトではなく、誰でも参加できるプラットフォームを目指している。

Rapplerは、他にはないようなメディアだが理想的なビジネスモデルでできるようにバランスを取っている。データ、広告、エンゲージメントで収入を得ている。

Reese Fernandez-Ruiz, Rags2Riches

Reese Fernandez-Ruiz氏のチームは、2007年からフィリピンの貧しい地域の女性たちがRags2Richesを通してエコで倫理的なファッションやアクセサリーを売ることができるサービスを提供している。

今年、Reese Fernandez-Ruiz氏は毎年発表されるForbesの 『30歳以下の社会起業家30人』に選ばれた。Forbesは、彼女は「世界をより良くするために彼らの才能と信念を演出している人のエリート集団に所属している」と述べている。

Rags2Richesは、オンラインで、リサイクルされたスクラップ布、有機材料、先住民族の織物から作られたものを販売している。製作者として約900人を育てていて、そのほとんどが貧しい地域で不当な仲介業者に販売していた女性である。

Natasha Bautista, GrabTaxi Philippines

Bautista氏は、フィリピンでGrabTaxiとして知られているマレーシアのMyTeksiの人に出会った時、クアラルンプールのモデルとして働いていた。彼女はインターンとして入社し、数年でGrabTaxi Philippinesのアクティングジェネラルマネージャーにまで昇格した。フィリピンのGrabTaxiの成功は、Bautista氏の腕にかかっている。プレミアムサービスであるGrabCarは、Uberの拡大に対抗したものだ。彼女自身で研修を行うなど、非常に実践的なリーダーとして活躍している。

Valenice Balace, Peekawoo

2013年のローンチ以来、出会い系サイトPeekawooは数千人のユーザーを持つほどに拡大し、iOSとAndroidのアプリを作り、投資を受け、BBC、Googleのビジネスグループ、ウォールストリートジャーナルにも取り上げられている。

共同創業者であるValenice Balace氏は、TinderやSkoutのようなストレートにデートを誘うアプリの流行が見えているときは、この成長を全く想像していなかった。Peekawooは伝統的で楽しいデートのアプローチを取りたい若い女性のためのものであるからだ。

「Peekawooは、女性が中心のチームである。自分たち自身がターゲット層と同じなので、デートをどうしたいか、アジアの女性は少し保守的なデートが好きだ。感情的に責任がある。それが私たちの強みだ。」とBalace氏は述べている。

後半につづく

参考

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おおつきゆい
Tech in Asia JP

早稲田大学文化構想学部二年生 8月からシンガポールへ留学 トビタテ留学JAPAN二期生