「”ヒトの無意識”に注目する企業が考える、新たな顧客インサイトとは」

どうもとゆい
in search of inspiration
3 min readMar 9, 2017

講演会レポート第3弾。

アンケートやインタビューによる調査が、どうも役立たないという悩みを解決するために「ヒトの無意識」に注目した研究のお話。

【背景】
・調査結果に、リアルとのギャップが出てしまう
→人は、どうしても「建前」で回答をしてしまう
→人は、自分の「本音」を明確には理解していない
・本音を理解するために、ニューロマーケティングが注目を浴びている

【ニューロマーケティングとは】
脳科学に根ざしたマーケティングのこと。
脳から生じる電気活動(脳波)を測定して、それをマーケティングに活かす。
アメリカではビジネス活用まで、ヨーロッパでは学術活用までされているが、アジアでは未熟な分野である。

【展開されている2つのサービス】
・知見をもとにした意思決定支援
・知見をもとにした顧客インサイトをさぐる

【顧客インサイトを探る上での活用方法】
・脳波から得たローデータを感情価(好き・嫌い)と覚醒度(集中・リラックス)に分解
・表情認識
・アンケート調査(感情を知れるが、どこでどう思ったのかが明確ではないことと、建前が影響する)
この3つを組み合わせて、どのタイミングでどう感じたのかを明確にすることができ、
しかもだれもがわかるデータにできる。

【参考】効果を高めるCMの演出要素は?
~コーセー、ソフトバンク、第一三共ヘルスケア、ホンダのCMをニールセン ニューロで計測・分析〜
https://www.advertimes.com/20150518/article191401/

これは、CMだけでなくウェブサイトでの活用もされている。
→AOI(エリア オブ インタレスト)といい、どこをみていて(視点を調べる)どこで集中しているか(ニューロマーケ)を知ることができる。
つまり、市場に出す前に、少人数の被験者で調査をして効果を測ることが可能!(調査と市場の相関関係が証明されている)

【感想】
わたしのまわりではプランナーの主観で企画を立てがちでした。このところやっと「アンケート調査をしましょう!」と言い出したところですが、世の中はその先をいっています。
消費者の声と頭の中を両方を調査・分析し、プロモーションに反映する技術があることを知ったので、
それを必要とするクライアントとのつながりや、それを活用できる知識をつけなくてはと思いました。

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