世界最古の国際競売会社サザビーズ(Sotheby’s)にてVRフェスティバル開催

Yuki Hirayama
Aug 18, 2017 · 4 min read
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去る6月22、23日、NYにある世界最古の国際競売会社サザビーズSotheby’sにてThe VR Society 主催でVR (ヴァーチャルリアリティ) フェスティバルが開かれた。

その数日前にはブルックリンのウィリアムズバーグで開かれたNorthside Festival でもVR、AR,

AI関連のプレゼンや展示を見た筆者にとっては、同じ顔触れだったりして、、、と思ったりしたのだがNorthside FestivalではGoogleやら大手メディアが参加していたのに対しこちらではVRの制作会社などが参加しており、どちらかというとポートフォリオの展示、という印象を受けた。さすが、会場が会場であるだけに、観客の種類も全くと言っていいほど違っていた。

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数々の作品を見てきた筆者が一番感銘を受けたのはダントツにKevin Mackによる Blortasia http://store.steampowered.com/app/497450/Blortasia/

(ハードウエアはHTCのViveを使用)であった。ストーリーもあるようでないような、しかし目的はそれなりに有るような幻想的な作品。カテゴリーはゲームであるが詳細にもあるように抽象なアートの世界。空に浮かんだシュールレアリズムの迷路の中を自由に飛ぶ、といった作品。

これはゲームか?いや、エクスペリエンス作品であると思う。

まず、とにかく明るい、美しい、空間移動が滑らかで、ヘッドセットをつけて、1分も経たないうちに瞑想しているような心理状況に至った。ゲームでもないので、スコアもなく進歩している意識もないので私のような性格の人間はすぐに飽きると思っていたのだが、、、相当長い間、Blortasiaの世界に浸っていた。工業デザイナーの肩書きも持つ筆者がこの場で率直に言わせてもらうと、HTCのViveが一番のハードウエアだと認識しているが、正直あの重さと装着感の悪さは未だに苦手である。

しかし、そんなことなど全く忘れさせるほど、この作品は私をバーチャルの世界へ吸い込んで行った。操作も複雑ではないし、誰でも楽しめると実感した。

で、当然作者のケビン氏とも話をして分かったのだが、彼はインディーというカテゴリーに入っていたのだが、実はあの、映画「ファイトクラブ」、「ビューティフル・マインド

」などを手がけ、オスカーも受賞した熟練した特殊効果のプロであったのだ。なるほど!

会場で、知り合いのVR業界人達とも話をしたのだが、彼らも口を揃えてBlortasiaが最高だった、と私と同意見であった。業界人といえば、今回は他にも、最近アドビ社にプラグインのスカイボックスを買収されて話題になった Mettleの創始者であるChris Bobotis氏、Unityのエクゼクティブ数名、写真を撮りそこなってしまったのだが、あの有名ポッドキャストVoices of VR のKent Bye氏とも一緒になった。その時改めてこのイベントの偉大さを再確認した。

昨年に比べ、確かにVR / AR関連のイベントをメインストリームでも見かけるようになった。ハードウェアの進化もボチボチ進んでいる。スタンドアローンで手の動きのセンサーがついた高品質のハードウェアが出回る頃にはコンテンツもさらに充実するはずである。その頃にはVRがもっと身近になり、「そういえば以前あのサザビーズで大々とVR ショーがあったよね。懐かしい。」といった会話をするであろう。

案外その日が来るのも、我々が思うほど遠くないのかもしれない。

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