TGS2018 レポート
全体をとおして
- どのブースもフォトスペースを設置しSNS拡散を狙っていた。
- コンシューマが中心でシリーズ最新作の出展が特に目立っていた。
- 前傾姿勢のPUBG、うまく見せた禍つヴァールハイトの出展が印象的。
- インディーズが過去最大規模、ゲーム制作の裾野の広がりを感じた。
立ち並ぶフォトスペース
昨今はSNSに写真を投稿して自慢するのがトレンドで、TGS2018でもそれに乗っかっていい感じな写真を撮れるスペースを用意するブースが多かった。特にSONYブースの左側面にはフォトスペースが立ち並んでいたのが印象的。良さげなオブジェがただ置かれているのではなく、常駐スタッフが写真を撮ってくれる所が多かった。
来場者はここでしか撮れない1枚を得られて満足度アップ、企業も投稿がバズれば宣伝につながる上、アトラクションやライブイベントなどに比べると圧倒的にコストが安そうなので、今の時流では非常にコスパの良い施工に思える。
ゲームコンセプトと客層を意識した施工、施策
バンナムはGODEATER、カプコンはバイオ、DMC、ロックマン、セガは龍が如く(ジャッジアイズ)、キャサリン、コーエーテクモは無双、レベルファイブは妖怪ウォッチ、スクエニはKHなど、各社シリーズ最新作を全面に出したブースが目立っていた。
どのブースもただ試遊台を置くのではなく、ゲームのコンセプトや客層を意識した施工、施策を行っていて、中でも個人的にはロックマンのブースとジャッジメントアイズのブースが分かりやすい例だと感じた。
ロックマン11は30年続くシリーズの最新作、幼稚園の頃によく分からずプレイしていた自分が30間近のおっさんなので、当時のメインターゲットは今では30～50ぐらいか。ゲーム自体も古き良きロックマンをいい感じに現代風にした感じで、シリーズを愛するファンは懐かしい気持ちを抱くと思う。そんな本作のブースは30年の歴史を振り返る展示スペースが設けられていた。展示をきっかけに色々な思い出を振り返って楽しんでもらおうと狙っているのだろう。
ジャッジメントアイズは日本のドラマのような映像や展開が特徴的なアクションゲームだ。木村拓哉や中尾彬を模したキャラクターなどが登場し、実際に声優としても同俳優たちが出演している。本作の展示ブースでは試遊台とは別にインゲームグラフィックスで製作されたショートフィルムの上映会が行われていた。どのブースでもゲームのPVは流れているから、それが座って見れるだけの施策ともとれるが、ゲームのコンセプトとマッチすることで妙に納得感のあるものとなっていた。
どちらも恐らくそこまでお金はかかってないような印象を受けたが、施策や施工がゲームコンセプトと客層にマッチすることで、納得できるし印象に残るのだろうなと思った。
本気度が伺えるPUBG、うまく見せた禍つヴァールハイト
この両作のブースはPR頑張ってるなーと感じた。
まずPUBG、前情報でブースを見せていたのが印象的だった。しかもその写真のせいか、実際に見たブースがより大きく感じられたように思う。競合のフォートナイトは試遊台をちょろっと置いているだけだったし、荒野行動はぱっと見展示してないように見えたのと比べると、だいぶ気合が入っている。スマホ市場で1歩遅れを取ってしまった中で、俺たちが本家だとプレイヤーに知ってもらうためにこうした施工を大々的に行っているのだろう。やはり先発者優位を覆すのは大変なんだなと感じた。
次に禍つヴァールハイト、中身は空っぽだけど外部イベントとして成り立ってるのが印象的だった。まず目に入ったのは綺麗なコンパニオン、コスプレのクオリティが高い。試遊はVRで4人協力のバトルを1戦楽しめるというものだった。VRゴーグルをかけて始めると、オートでバトルが進行する。VR世界にはUIもないし、スマホゲーの禍つヴァールハイトが果たしてどんなゲームなのかは全く伝わってこなかったが、VR体験というだけでアトラクションとして完成されている印象を受けた。綺麗なコンパニオン+VRは強い。
拡大するインディーズ
最近はとにかくあのインディーズもこのインディーズもNintendo Switchで発売！というのが個人的には印象的だったが、その影響を受けてかインディーズのブースがメインの会場でも見られた。いつもの物販の会場のインディーズスペースも過去最大規模だった。
AAAタイトルでも例えばスパイダーマンがオープンワールドの割にちょうど良い規模にまとまっていたり、コンパクトに楽しめるということを求めるプレイヤーが増えてきているのかもしれない。
【その他参考】会場を彩った百花繚乱の美女コスプレイヤー&コンパニオンまとめ前編160枚【TGS2018】
https://www.gamespark.jp/article/2018/09/21/83972.html
