変われないを変えるために必要なこと

変われないを変えることは、当たり前だが難しい。変われないもの、変わりにくいものとは何だろう。例えば、あなたがベトナムの栄養不足の問題を解決する担当者になったとする。この問題は様々な問題が複雑に絡み合ってできていると考えれれている。通常は、貧困問題を解決したり、公衆衛生システムを構築したり、水質を改善しなければいつまでたっても解決しない。しかしながらこれらの知識は真実だが役に立たない。問題の当事者には、こういった、問題の解決を待っている余裕はない。また、人々の固定概念を変えることや、やる気のない人にヤル気を起こすにはどうしたらいいのか。世界中には、解決策がいまいち見つからない問題がたくさんある。

著者は、人々の頭の中では、理性的で、計画的なリーダーだけど頭でっかちなリーダー「象使い」と感情に流されやすい気まぐれな「象」が戦っていると述べている。そしてこれらにちょっとした工夫を加えることで、上のような社会や人に変化を起こすことができると述べている。

大きく分けると次の3つのポイントを抑えることが、変革に必要であると著者は述べている。(p.p.28)

①象使いに方向を教える。
抵抗しているように見えても、実は戸惑っている場合が多い。したがってとびっきり明確な指示を与えよう。
②象にやるきを与える。
怠けているように見えても、実は疲れ切っている場合が多い。象使いが力ずくで像を思い通りの方向に進められるのは短いあいだだけだ。したがって、相手の感情に訴えることが重要。象に道を歩かせ協力してもらおう。
③道筋を定める
人間の問題に見えても、実は環境の問題であることが多い。本書では、この状況や環境のことを「道筋」と呼ぶ。道筋を定めることで、象使いや象の状態にかかわらず、変化を起こしやすくなる。

本書では、上記の3つをもう少し詳しく説明して、具体的な例を紹介している。これらの例が完全に正解というわけではないが、上の3つの考えを取り入れて起こした変革を紹介している。

もしかしたら、問題は自分が思うほど複雑ではないのかもしれない。しかしながら、問題のネガティブな面に目を奪われてしまったり、視野が狭くなってしまい、問題の対象が問題なのではなく、対象を取り巻く環境に問題が寄与しているのかもしれない。

そして、もしかしたら問題とは自分が思っている以上に、複雑ではなく舵でも少しだけ見方や、考え方を変え、行動すれば小さなところから変革は起こっていくのではないかと思えた。

参考
チップ・ハース&ダン・ハース「スイッチ!『変われないを変える方法』」2013年8月20日 早川書店

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