まだ死んでない、リチウムイオン電池復活

コレは偽の過放電…NEC WX05 モバイルルータの電池を復活させた話

YUUMELN
4 min readJul 18, 2020

2019年の年末に契約したwimaxのルータ。1年半使ってきて、一切の不具合と遭遇する事なく使えていたのですが、ある一件から充電が一切できず起動しなくなる問題に直面しました。

事の始まりは出張。

Wimaxのルータ本体を休止状態で1週間以上放置していた所、帰ってきていざ起動しようとしたら’電源がつかなくなり’ました。通常であれば、充電すれば元に戻る話ですが、本体(WX05)を充電すると画面に充電中の表示とともにパーセンテージのインジケーターが表示されるのにされない。

ここで、過放電でも起こってバッテリーが駄目になってしまったのではないかと推測しました。しかし、最近のバッテリー技術を見るに過放電状態のバッテリーは危険なのでそういった類の保護機能が何かしらあるらしいと。ただ、インターネットで調べてみてもどこもかしこも交換やら修理やら。挙げ句の果てにはアフィリエイト報酬の為の情報の薄い記事ばかりに誘導され嫌気がさしていた所、文字だけの簡素なブログに興味深い一言が。

リチウムイオン電池を復活させる誰でもできる簡単な方法です

リチウムイオン電池は保護回路で厳重に守っていますから、真に過放電という状態になる前にシャットダウンしているはず。

「ニセの過放電状態」だということ

そこで、根気よく充電を繰り返してみました。特殊な器具はいっさい用いません。充電を強制停止されてしまうまで繰り返すだけです。あるいは、少し工夫して、一瞬だけ充電を始めて、すぐにACアダプターを切ったり、電池を取り外してみたりなどです。

何を試みているかというと、単に充電をしてみるだけでなく、電池に軽い電気的ショックを与えてみて、保護回路の保護を回避できないかという考え方です。しかも、短時間程度は充電回路が働いていますから、少しずつ充電されている可能性があります。

コレを読んで疑心暗鬼ではありましたが、新しくバッテリーを買うのもなんか勿体無いような気がしてやれるだけやってみました。

そして起動

やりました!起動です!古い記事ではありましたがまさかすんなりと治るとは。引用の記事内容ですが、纏めると

1 リチウムイオン電池の「過放電」と呼ばれている現象の多くは、実は保護回路が働いているだけの「ニセの過放電」にすぎないと思われます。

26年以上も放置したリチウムイオン電池でも、新品同然の性能を回復する場合がかなりありそうです。リチウムイオン電池の寿命はその程度に長いのです。

3 充電できなくても、根気よく充電を繰り返してみてください。最低10回以上もやっていれば、いつか電池が復活する確率がかなり高いでしょう。

4 充電回路の設計者や、保護回路の設計者の立場でいえば、保護回路が働いている電池を、安全に再充電する回路を設計するのは、腕の見せどころです。そんな回路を採用している製品がかなり多いでしょう。

5 リチウムイオン電池自体は、発火や爆発が起こりかねない製品ですから、近年の製品は安全性に磨きをかけているはずです。利用者が普通にやってしまう電気的ショック程度では事故が起こらない製品にせざるをえません。別の言い方をすれば、「誰でもできる電池復活法」といえるほど簡単なら、たいてい安全でしょう。

この素晴らしい記事に助けられた事に感謝します。終わり。

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