コミュニティビジネス時代のKPIツリー

昨今、NEWS PICKSなど多くのメディアで「コミュニティビジネス」(ファンを組織し、企業の収益につなげるビジネス)が特集されている。そんな時代のコミュニティの活性化にフォーカスしたKPIツリーを考えてみる。

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コミュニティビジネス時代のKGI

まずはKGI(Key Goal Indicator)について考える。KGIは重要達成目標指標と呼ばれ、最終目標を定量的に評価するための指標である。ここでは、「コミュニティ・ファースト」のマインドに則り、コミュニティ活性化のためのKGIとしてMAU(Monthly Active User)を定義する。アクティブユーザー自体の定義はそのコミュニティのあるべき姿論に応じて定義すべきである。

KPIツリーを考える際に大切な2点

次にKPI(Key Performance Indicator)ツリーを考える際に大切な2点を示す。KGIからKPIにブレイクダウンする際にMECEを意識し、各KPIを定義する際にSMARTを意識すべきだと考える。ここに関しては「コミュニティビジネス」に関係なくKPIツリーを考える際にいずれも大切になる。

▼ MECE(Mutually Exclusive Collectively Exhaustive)

頭文字のMECEからミッシーと呼ばれ、「漏れなくダブりなく」という意味である。厳密にミッシーである必要はないが大局的な観点ではミッシーであるべきである。ただツリー構造を考えると自然にそのようになりそうなので、KPIツリー完成後ミッシーであるか確認する程度で良いかもしれない。

▼ SMART

KPIを定義する際にはKGIにRelatedでSpecificでMeasurableな指標を意識しよう。またKPIツリーを考えているということはある目標やビジョンを達成したい前提だと思うので、常にKGI/KPIに対してTime-boundでAchievaleなゴール設定を意識しよう。

  • Specific(具体的に)
  • Measurable(測定可能な)
  • Achievable(達成可能な)
  • Related(目標と関連した)
  • Time-bound(時間制約がある)

コミュニティビジネス時代のKPIツリー

上記を基に作成したKPIツリーが以下である。ここでは新規会員登録することでコミュニティに属することができ、コミュニティに貢献するアクションをとったユーザーをアクティブユーザーとするコミュニティを前提として考えている。

  • 継続率:継続AU(Active User)に着目したKPIで、前月のAUの内、今月もAUであるユーザー割合である。アクティブユーザーの定着度として計測する。
  • カムバック率:前月の非アクティブユーザーの内、今月AUにカムバックしたユーザー割合である。コミュニティに属するだけでなく貢献したくなる度合いとして計測する。
  • 初期アクティブ率:新規コミュニティ会員の内、アクティブユーザーになった割合で、新規ユーザーの参加しやすさの度合いとして計測する。
  • 新規登録率:訪問者の内、新規会員登録したユーザー割合で訪問者のコミュニティへの共感度として計測する。
  • 訪問者数:コミュニティーの認知度として計測する。

昨今のコミュニティビジネスの流行りに乗って、コミュニティビジネス時代のKPIツリーの一例を考えてみた。適切なKPIツリーを設計することで、より具体的な施策を講じることができ、その施策の効果検証も定量的に検証することができる。そんな素敵なカイゼンライフを送りたいものである。

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