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なぜ壁を作るのか? — 会議室の話


会議室というアーキテクチャが嫌いです。壁が会議室内外のコミュニケーションを疎外しているからです。

なぜ壁を作り、ワークスペースと仕切るのでしょうか。そうしてしまうと、会議の内容が、周りの仲間に漏れ伝わらないではありませんか。(※もちろん機密情報を扱うような会議は別です)

面白い会議をしていれば、それに勘付いた人たちが近寄ってきて、いずれ口を出し始め、しまいにはプロジェクトに巻き込まれるでしょう。そういうコラボレーションが理想的ではありませんか。

なぜ壁を作るのですか?

なお、「会議室の壁の機能」には代替手段があるはずです。プロジェクターはロールスクリーンや液晶ディスプレイで代替可能ですし、ホワイトボードは可動式にすればよい。どうしても壁が欲しければ、大部屋の四隅を会議スペースにすればよいわけですし。四方を壁で閉ざして「会議室」にする必要がどこにあるのか。また、「集中して作業したい」人が会議をうるさく感じるなら、ヘッドフォンをすれば済むだけのことです。

「存在の気配」に基づくコミュニケーションをしないのであれば、そもそもリモートワークをもっと推進しろという話です。なんのために毎日多くの人が1〜2時間もかけて通勤しているのか。その1〜2時間も事実上の就業時間ではないですか。

なぜ会議室の壁は必要なのですか?

情報建築家(野中郁次郎派)からは以上です。



おまけ


壁がなくなり、周りの人たちの耳目を意識するようになることは、つまりアクター(演者)になるということですね。そこからハンナ・アーレントの『人間の条件』や、東浩紀の『一般意志2.0』を連想するのはそう難しくない。