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渋谷、新宿で最強のコワーキングスペースを探してみた。

渋谷、新宿のコワーキングスペースをたくさん巡って、ここに行けば間違いない5つを選びました。

4niruddha
abt 4NIRUDDHA
Published in
15 min readDec 28, 2013

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調査経緯

2013年10月12日土曜日、気温が31度と真夏の様相を見せている中、溜まっている雑務を消化するために常用しているコワーキングスペースの原宿 TERMINAL に向かったが、TERMINALが突然の休みであったことでコワーキングスペース難民になった。仕方なく近隣の電源利用でき、作業可能なコワーキングスペースを探し、もう秋の直中にも関わらず真夏の日差しを受けながら、ようやく辿り着き使ってみたところ、男女交流会(合コン)や男女交際(デート)が開催されており、あまりに集中できない環境であったことから、作業空間のRedundancyの重要性を再認識し、それを高めるため、都内のコワーキングスペースを調査し、精神の安寧を図ることとなった。

前提条件

一定期間入居するスタイルの利用ではなく、1日集中して作業を行う場合の1日利用(drop in)で使った場合に、環境面、料金面、その他の側面での使用感をレポートする。そのため、1日プラン、時間単位プランを用意していないコワーキングスペースについては、どんなに評判が良くとも評価対象外としている。そのため、スタートアップ、フリーランスで入居して利用するタイプの人にはあまり参考にならないかもしれない。また、自分の生活圏であり、かつコワーキングスペースが集中する新宿、渋谷近辺で実際に利用した調査となっている。なお、数多くのコワーキングスペースを実際に使って、人に薦められるところだけを俺基準でピックアップしている。興味のあるコワーキングスペースがこの中に含まれていれば、その使用感が参考になれば幸いである。

それでは、早速紹介していこう。

HAPON新宿

(周囲に有名ラーメン店が密集、アフター5も充実)

http://hapon.asia/shinjuku/

  1. 料金
    1日料金は2000円で利用可能時間は10時〜18時となっている。費用対時間は全日利用前提で250 円/hとなっているが、利用時間に関わらず1日料金が徴収されるので注意。
  2. 立地
    新宿西口から徒歩6分程度で、有名ラーメン店の武蔵、二郎、なんつっ亭、蒙古タンメン中本などがすぐ側にあり、その他にも近隣に様々な有名店が多く食事するところには困らない。
  3. 環境
    作業空間は十分な広さがあり、作業スペースが無くて困ることはない。また、契約利用者は個別に作業空間があるため、1日利用者の作業スペースが逼迫することなさそう。ウッドデッキできれいな空間演出がされている。利用者は学生スタートアップらしき人々、起業家っぽい人々、NPOらしき人々が常用している。トイレはビルのものでウォシュレット付き。
  4. 椅子
    各種スタイルの椅子があるが、同じ種類の椅子は少ないため、他利用者がお気に入りの椅子を使っていたりすると若干辛い。ソファタイプの椅子は無し。バランスボールを椅子として利用できる。
  5. 持ち込み可否
    持ち込みは可能でビル入り口の自販機は80円でだいたい飲めるのでおすすめ。
  6. その他
    日本の形をしたデスクが売りの1つ。ただし、場所によっては使い難い。エコ仕様で空調を制限しているためか、秋口の夏日での利用はかなり暑く辛かった。契約利用者が多く、1日利用者は少なめ。帰りに思い出横丁で一杯ひっかけられるので俺ポイントが高い。
  7. 総合評価
    丸一日利用することを想定すれば、出入り自由で周囲にラーメン有名店も多数出展し食事に困ることはない。短時間での利用を想定している場合は利用料金は割高になるので注意。椅子はさまざまなタイプがあるので良いが、個人的にソファタイプでくつろぎながら作業するので、ソファが設置されていないところで常用からは外れそう。利用した日は夏日であったが、空調が制限されていて暑く辛かった。作業終わりにすぐ飲みにいける環境は良い。全日利用でソファや高級ワークチェアにこだわらず、近隣に住んでいる、あるいは新宿で過ごすことが多い人にはおすすめ。

Lightning Spot Shibuya

(質実剛健で高コスパ、高級ワークチェアも充実)

http://lightningspot.com/

  1. 料金
    1日料金は1000円で利用可能時間は10時〜19時となっている。なお、9時〜12時の午前中の利用であれば500円で利用できる。費用対時間は全日利用前提で111円/hとなっている。料金の安さはコワーキングスペースの中でトップクラス。
  2. 立地
    渋谷駅新南口からなら出てすぐ。渋谷駅東口からだと徒歩5分ほど。渋谷の喧噪からは離れている。すぐ側にやよい軒、マクドナルドがある。ちょっと足を伸ばせば、有名ラーメン店のやすべい、山頭火などもあり、食事に困ることはない。入居しているビルは休日は開いていないため、入り口脇にあるインターフォンから、呼び出しを行い、入れてもらうスタイルとなっている。
  3. 環境
    古い雑居ビルのテナントをコワーキングスペースとしている。手作り感があり、かかっているBGMや空間作りとしてオシャレさは皆無だが、アットホームな雰囲気があり、作業空間の取り方は質実剛健で集中ができる作りになっている。入り口の自販機で缶ジュース型の1日チケットを購入するスタイルでとまどうので初回は注意。古い雑居ビルのため、トイレもウォシュレットは無し。
  4. 椅子
    アーロンチェアとセトゥーチェアが充実しており、ほぼ全ての机に備わっているため、高級ワークチェアという観点では非常にポイントが高い。ソファは備わっているが固めの座り心地。バランスボールを椅子としても利用可能。
  5. 持ち込み可否
    持ち込みは可となっている。近所にコンビニやマックがあるので、臭いに気を使えば安上がりに過ごせる。
  6. その他
    利用者は契約利用も居るが、休日は1日利用の利用者が多い。常用いている利用者はアットホームな雰囲気に馴染んでいる雰囲気がある。
  7. 総合評価
    アクセスの良い立地と持ち込みも可能で集中して1日を過ごし易い。また、利用料金がかなり安いが、高級ワークチェアが揃っているところなど、お金をかけるべきところにはしっかりお金をかけている。オシャレなコワーキングスペースは数多いが、こうした質実剛健なところも逆に好感が持てる。利用料金が安いので、渋谷近辺で作業にオシャレな空間作りは無用という人にはおすすめできる。ふかふかソファが備わっていれば、個人的な評価はもっと高かった。

Creative Lounge MOV

(ネットワーキング目的の常用があるならお得)

http://www.shibuyamov.com/

  1. 料金
    840円 (税込) / hで9時〜22時まで利用できる。初回利用はカード発行で630円が必要。時間単位の利用料は群を抜いて高額であるが、ナイト&ホリデーメンバー月額10500円で平日18時〜22時と土日祝9時〜22時の利用が自由になるので、後述するネットワーキング目的で常用する場合は費用対効果が高い。入会金は10500円。
  2. 立地
    ヒカリエ内にあるため、徒歩2分程度で渋谷駅から雨に濡れずに立ち寄れる。ヒカリエ内の食事スポットは高価格帯であるが多数ある。また、外に出て少し歩けば、ファーストフードなどもある。
  3. 環境
    作業空間は非常に広く、スペースが一杯で使えないことは少ない。非常にオシャレでクリエイティブな人にもウケそうな空間作りがなされている。集中する人専用のブースや、人間をダメにするクッションを配置して床に座りながら作業できる空間(土足禁止)、商談に適したソファエリアなど、ニーズに合わせた作業空間がいくつか存在しているので、その時々の仕事の内容で使い分けが利く。トイレはヒカリエのものを利用するので、ウォシュレット付きで清掃も行き渡っており清潔。
  4. 椅子
    オシャレな空間作りでソファは多数、また各テーブル、机に備わっている椅子は統一されている物が多いが、高級ワークチェアは無い。集中ブースの椅子が安い昔ながらの事務用椅子なのがマイナスポイント。土足禁止エリアには人間をダメにするクッションあり。
  5. 持ち込み可否
    持ち込みは可能。ただし、臭いのするものを持ち込む場合は、別区画で飲食するルールとなっている。マクドナルドなどの臭いのでるものを自席で食べるのは完全NG。
  6. その他
    クリエイターやプログラマー、起業家やフリーランスのような多様な人が利用している。一日利用者は少なめで、月額利用者が多い印象を持つ。利用する人達のネットワーキングに力を入れており、交流イベント、クリスマスパーティなども多数開かれているので、多種多様な人材との交流が見込まれる。
  7. 総合評価
    利用者間のネットワーキングにかなり力を入れているので、1日利用では時間単位の利用料はかなりの高額であるが、ネットワーキング目的でコワーキングスペースはここだけを利用する形でナイト&ホリデーメンバーになれば、入会金は発生しても月10回程度が見込まれれば格安の利用料金となる。また、設備面でも空間演出や集中ブースなどの用意から申し分ないものとなっている。1日利用だけでなくネットワーキングが視野に入っている場合はおすすめと言える。

PoRTAL

(ゆるく繋がるクリエイティブなオススメ空間)

http://www.hituji.jp/portal/

  1. 料金
    平日は1200円で18時〜22時、休日は2000円で利用可能時間は10時〜20時となっている。利用時間に関わらず1日料金が徴収されるので注意。また、3 day トライアルチケットは1人1回限定となるが1050円ですべての施設が利用できて、お試しで使ってみる場合はかなりお得。バックオフィスであるひつじ不動産のスタッフの状況に応じて利用可能時間は多少前後する。
  2. 立地
    副都心線、東横線の渋谷駅からは出て1分程度。JR線の出口から歩くと5分程度。近くの食事スポットの数はそれほど多くないが、食事に困るほど少なくもない。コンビニはすぐ側にある。
  3. 環境
    古い雑居ビルがリノベーションされ、非常にオシャレな空間作りがされている。トイレは古くウォシュレットは無いが、アメニティは高級で素晴らしい。また、十分に広いスペースがあり、打ち合わせやディスカッションを行うスペースと仕事に集中するワークスペースが大きく分かれ、作業用のディスプレイやキーボード、ノートPC用の作業台の貸し出しも行われている。会議室は防音効果も高く、かなり静かに打ち合わせができ、プロジェクターも完備されている。電話で話す人向けに防音設備を備えた電話ボックスのような個室があり、通話内容や周囲への配慮をしたい場合に利用でき、気遣いのある作業空間となっている。キッチンも併設されており、利用者間のコミュニケーションも取れる設計で、ひつじ不動産の方が珈琲を入れて入居者のコミュニケーションを促してくれる。流石ひつじ不動産といった感じで、環境面、空間作りは他のコワーキングスペースと比較すると群を抜いている。
  4. 椅子
    多様な作業用の椅子が確保されており、中にはアーロンチェアなどの高級ワークチェアも含まれている。利用者が自分自身に合う椅子が選べるように多種に渡る椅子が設置されている。リラックススペースなどでは十分な数のふかふかソファも用意されているので俺ポイントが高い。
  5. 持ち込み可否
    持ち込みは可能。内部で備え付けのものを貯金箱方式で購入することも可能。食事などはキッチンなどで食べる形となる。
  6. その他
    フリーランス、スタートアップやファッション関係の定期利用者がそこそこ常用しているが、利用者の職種は本当に多岐に渡っている。キッチンでのコーヒーブレイクなどでは、色々な話を聞くことができるだろう。
  7. 総合評価
    個人的にはかなりポイントが高いコワーキングスペースとなっているが、1日利用の場合は金額面で多少割高に感じてしまう。定期的な利用が見込まれるのであれば、ナイト&ホリデープランを選択したい。ただし、月単位での利用時間で契約となっている。割安な8000円コースを選んだ場合は25時間/月となるので、1日利用を4回した場合と比較するとフルタイムで1日利用したほうがお得。月額1万ちょいが許容できるのであれば50時間コースを選択すると、こちらのほうが1日利用よりもお得感がでてくる。月利用の場合は前述のMovのほうが色々と融通が利く。

THE TERMINAL

(1日利用なら最も使い勝手が良い)

https://theterminal.jp/

  1. 料金
    30分315円から3時間で2100円となる通常コースと、1日利用で2100円のコースがある。1日利用が割高だが、年会費2100円を払うと1日利用が1260円となるので、目安として年間10回以上利用することが見込まれていると、コストパフォーマンスが高い。
  2. 立地
    原宿駅から歩いて5分程度のロケーション。ただし、竹下通りを通ると混雑のため、それ以上かかる。いわゆる裏原宿付近にある。食事するところは原宿近辺であるため困らない。ただし、外出可能なのは1日利用コースのみなので通常コース利用の場合は外に出られないので注意。
  3. 環境
    他のコワーキングスペースと比較すると小さい。ただし、席に困るほど混雑はしていないので、ゆとりを持って作業することはできる。どちらかというと1日利用に特化した作りになっていて、会議室スペースも小さいながら、きちんと準備されているので打ち合わせにも使える。他のコワーキングスペースと最も違うのはフリードリンクで色々と飲み物を飲めるという点と外出は1日利用コースのみで、利用料金の設計など漫画喫茶に近いサービスという印象を受ける。iMacの貸し出しも行っており、端末がなくても作業することが可能。トイレはウォシュレット付きで清潔。なお、屋外のスペースもあるので、冬場は厳しいが春先など外での作業や喫煙、リフレッシュなども可能で、貸し切りもできるのでちょっとしたパーティなどのイベント開催もできる。
  4. 椅子
    数はそれほど多くないが、ふかふかソファに近いベンチタイプの席、カウンター席、テーブル席など、いくつかのタイプがある。高級なワークチェアなどは無いが、ベンチタイプの席はリラックスして仕事ができるので俺ポイントが高い。
  5. 持ち込み可否
    基本的に持ち込みは禁止。ただし、TERMINALが提供する軽食があり、それを注文することはできるので、食事を取りたい場合はそれか、1日利用コースであれば外出して食べてくることもできる。軽食の他、アルコールも提供している。
  6. その他
    契約するコースもあるが、1日利用の利用者が非常に多い。フリーランスやスタートアップの利用者らしき人もチラホラ見られるが、1日利用に特化しているためか、他のコワーキングスペースと比較すると上手く済み分けされた利用者構成となっている気がする。
  7. 総合評価
    1日集中して作業したいといったケースでは料金的にも最も使い勝手の良いコワーキングスペースと言える。ただし、時間単位での基本コースを利用すると割高になるので、自身の作業時間をよく考えて利用するのが良いと思われる。フリードリンクを加味すると、騒がしいスタバでドヤリングするより、よほど生産性の高い時間が得られるだろう。コワーキングスペースを試しに使ってみたいという初心者にも自信をもって薦められるところだ。

まとめ

今回の調査はTERMINALが突然の休みであったのと、その代替手段として別のコワーキングスペースを利用した際の失意から、作業空間のRedundancyの重要性を再認識し、それなりの利用料といった形での投資が伴った調査ではあったが、常用していたTERMINAL以外にも良いコワーキングスペースを見つけることができた。また、いずれのコワーキングスペースが休みであったとしても、距離的に他のコワーキングスペースに移動することも容易いことから、Redundancyを高めるという当初の目的は叶えられたと思う。今回、ここに挙げたコワーキングスペース以外も利用しているが、土日での利用、1日利用(drop in)での利用に多少なりとも自分自身に合わなかった部分があったので、紹介したもの以外は掲載していない。ここに掲載されていないコワーキングスペースを常用している人でも、常用先が突然の休みとなることがあっても、紹介した所を利用することで引き続き集中した作業が行えるだろう。

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