Yoichi Tsutsui
Active Learning 出版会議
3 min readOct 6, 2015

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11月末に、アクティブ・ラーニングの本を出版します。

この本の著者は、2013年前期から2015年前期までに京都精華大学の授業「グループワーク概論」「情報メディア論」に関わった人達です。

この授業は、これまでなかったタイプの授業です。

1.毎週の授業をすべて学外の方に公開しています。二年間でのべ535名の見学者が来られました。この記録はその後も更新中です。見学者の属性は様々です。企業研修講師、カウンセラー、ワークショップ企画者、大学教員や高校教員、他大学の学生など多様です。

2.教員と一緒に授業づくりする学外ボランティアが半期毎に3〜6名います。ボランティアのことを授業協力者(Creative Team; CT)と名付けています。大学の授業を教員と一緒に半年間作るという試みは全国でも例がありません。

3.授業は、学生、見学者、CT、教員などで創り上げています。学生も学ぶし、見学者なども学びます。そこは、閉鎖的な学習空間ではなく、社会の中に大学の学びがあります。教室がまさに社会の縮図となっています。

4.授業では、学生のリフレクションを重視し、学生の授業に対する要望や、学生自身の目標達成に向けて他のメンバーが支援していきます。

こうした特徴を持った授業を二年間続けてきている中で、こうした実践の意義をより多くの人に知ってもらうために、いくつかの挑戦をしました。

まず、授業を撮影してそれを公開して、見てもらっています。これでだいたいの雰囲気がわかってもらえるようになりました。

次に、大学教育学会やFDフォーラムなどで、この授業の特徴と意義について発表してきました。研究者や実践家の中で認知度が高まりました。

また、フェイスブックやWebでも、この授業に対する反響が広がり、関心を持っていただく方が増えてきました。

そこで、こうした実践に関わった人達を中心にして、本を出版しようということになり、11月末に出版予定です。

この出版に関しては、執筆者だけでなく、新たなメンバーも加わって認知度を高める活動をすることになりました。それがこのブログサイトであり、この授業や本に関わる方々の素顔を見せながら、出版に向けて準備していきたいと思います。

出版自体を出版社まかせにせず、執筆者と新たなメンバーが「お祭り気分で」盛り上げていきたいと思います。

では、みなさま、お楽しみに。

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