「生産性の改善、苦労していませんか?ワークショップで始めるアジャイルなチームビルディング」アジャイルひよこクラブイベントレポート

Masaya Taji
アジャイルひよこクラブ
6 min readNov 22, 2017

アジャイルひよこクラブ幹事の田地です。

8/25(金)開催のイベントについてレポートします。

今回は紙ヒコーキのワークショップ!

最初にプログラマー/マネージャーがシャッフルされるよう、4名3チームに分かれました。

  • チームでどれだけ「上手に」「たくさんの」紙飛行機を作れるかを競います。
  • 「計画」->「実施」->「ふりかえり」までを1スプリントとし、
    4スプリント繰り返す

ルール

  • A4のカミを4つに切って使う
  • 紙ヒコーキの先端はハサミで丸くする
  • 同じ人が連続で折らない(紙を1回折る毎に次の人に渡す)
  • テスト飛行場で3m飛べば合格(プロダクトオーナーがジャッジ)
  • テスト飛行は1回につき1機だけ
  • ヒコーキがテスト飛行できるのは1回だけ
  • スプリント終了後作ったヒコーキは全部回収

とにかくやってみよう!(スプリント1)

皆さん説明を聞いて、簡単な確認を取った後、いよいよスプリント1を開始!

まずはスプリント1のプランニング結果(何機テスト飛行を完了できるか?)

そしてスプリント実行!

そしてスプリント1の結果がこちら!

そして振り返り。

各チームから出ていた振り返りは、

  • 品質はOKだが、開発〜テストまでのオペレーションにカイゼンの余地あり
  • ムダの無いようにするには?
  • 役割分担は果たして必要だろうか?

などなど。

こんな流れで後続のスプリントにつなげていきます。

スプリント2〜4

流れが変わったのは3スプリント目。

「ルールをひとつ撤廃できる」!?

なるほど、開発現場によくある「変更」ですね。ここは変更への対応力を発揮したいところ。

と、いうことで、各チームともひとつずつやりたくないルールを撤廃して実施!

このあたりまでくると、各チームともなかなかの実績値を出してきました。

チーム1は「連続で折らない」を撤廃したけど、ベストプラクティスではなかったかも、と振り返り。

さて、残るスプリント4、ここで更に1つルールを減らすならどれだろう?と皆さん思いを巡らせていたところ・・・

スプリント4では「ルールは元通りです」!

兎にも角にもこれで最終スプリント。各チームともこれまでの実績値と経験値を見つつプランニング。

開始早々、テスト飛行場には行列がw

終盤、チーム3(写真右側のテーブル)に至っては殆ど座っていないw

そして最後の振り返り

  • チーム1 品質に問題(飛行機が指定の距離まで飛び切らなかった)
    どうすればよかったか?という結論までは導き出せず・・・
  • チーム2 どこまでの形状を飛行機と認めてくれるか!?を
    POに確認しておくべきだった
  • チーム3 目標との見積もりの乖離が多かった。
    話題になること作戦(「Vim派ですか?」のような会話をわざと大声でみんなに聞こえるように話す)でPOを巻き込む、というTryはまんまとハマってよかった(いい感じにPOが食いついてくれた)
  • 質問:POとして一番選びたいチームはどのチーム?
  • POからの回答:生産性はこだわりたいが、予実の乖離が大きいのも困る。今回の結果では判断が難しいが、最も高い生産性を打ち出し、かつスプリント2では唯一ピタリな予実を出したチーム3を本日のMVPとします!

最後に、司会より解説 & 全体で振り返り

皆さんやってみてどうでしたか?とざっくばらんに質問を。

  • タイムボックスについて
    「(予定通り終わらないから)残業したいなー」と思った
  • ルールについて
    「なんでいきなりルール変更!」と思った
    「思ってたより実はPOぬるかった(もっと攻めてよかった)」
  • ふりかえり
    この時間があったから次につなげられた

などなど。

そして、司会より。

ワークショップを通して皆さん体験できたと思いますが、
スクラムとは要するに、

  • 高速に経験し
  • 学習し
  • カイゼンする

ことが大事。ズバリ、「経験値がモノを言う」と。

最後に本日のPOからもコメント

  • 良いチームとは?
    ユーザにより多くの価値を届けられる」チーム
    これができなきゃダメ!
  • 良いカイゼンをするには?
    ではなく、問題と向き合う」
    たとえば、
    今日のテスト飛行待ち行列はどうしたらなくせたのだろうか?
    POと交渉の余地はなかったのだろうか?
    など

本来の目的を達成するためには、「与えられた制約内で行動するもの」という無意識の枷を外すことが更なる成長のカギになる。

必要なら組織だってカイゼンしてしまえばいい。

継続的なカイゼン活動が、結果的にスクラムチームの生産性向上につながります。

「ルールにとらわれず、本質と向き合おう!」

というところで、今回のワークショップは終了!

皆さんからの感想をハピネスドアに書いていただきました!

いただいた感想は、今後のコミュニティのカイゼンにつなげていきます!

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