見積もりから学ぶ!見積もりで成長するスクラムチーム
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4 min readDec 11, 2016
今回のアジャイルひよこクラブで、スクラム開発における「見積もり」をテーマに、高江洲さんにお話していただきました。
- 「見積もり精度がなかなか上がらない」
- 「POからは設計前に見積もりを要求されるけどその時点で見積もりとか無理・・・」
など、 スクラム開発において見積もりで抱える問題は多々あるかと思います。
そんなときは基本に立ち返り、「いま自分のスクラムチームが置かれている状況」に目を向けてみては?
高江洲さんの発表やお悩み相談会を通して、 見積もりとうまく付き合えるスクラムチーム作りのエッセンスを学んでいきましょう!
登壇者紹介:
メインスピーカー:高江洲 睦(タカエス マコト)さん
- アジャイルコーチ、プログラマ
- 『Fearless Change アジャイルに効く アイデアを組織に広めるための48のパターン 』 (丸善出版) 翻訳者
- Scrum Alliance Regional Scrum Gathering Tokyo 2013実行委員、スクラム道スタッフ。
- アジャイル開発の実践と普及に貢献すべく活動してます。
「見積もり」基本編
- そもそも「見積もり」ってなに?
「見積もり」の定義とは?
- 見積もること
- おおよその見当をつける
- 目算する
- 日数や経費などを前もって計算して出すこと
「見積もり」とは、すなわち
はばがある ということを認識しよう!
「見積もり」あるある
- 見積もりがコミットメントになってしまう
- 3日でできるっていったじゃん
- 正確性が求められる
- スケジュールやスコープが固定
- WBSやガントチャートという言葉
- 実日数に変換したがる
- 予実管理したがる
- ベロシティがずっと右肩上がり
「見積もり」を分けて考えよう
- Estimation 概算見積もり ざっくり
- Quotation 確定見積もり かっちり
はっきりさせよう
「見積もり」は誰のためのもの?
具体的に
何を?
誰のために?
どう扱われる?
- 見積もりは確率
- Pointではなくレンジで捉える
- 不果実性のコーン
- はじめのほうはブレまくり
- いつ終わる?
- 最も可能性が高い時間でも50%に満たない
- ○ぶれ方タイプ1
- はずれているけど、中心によっている
- ぶれ方タイプ2
- かたよりがある、同じ方向にむかいすぎている
- ぶれ方タイプ3
- あてずっぽう
ブレるもんだしぶれ方がわかってくればなんとかなる
「見積もり」お悩み相談会Q&A
Q. 要求があいまいなので着手してみないと見積もれないんですけどどうしたらいいでしょうか?
A.
- とりあえずざっと見積もる。ブレる前提で
- 要求がころころ変わるので、ムリ
- ちゃんと期日で要求をそこで決めて下さいという
- そのあと、プランニングポーカーして見積もり
- うちの現場も常に要求はあいまい
- わかんない、あきらめる
- バッファを積んでとりあえず見積もってみる
- バッファ=コミットメントになってしまうリスク
- そのあと延ばせない
- バッファに罪悪感を感じる
- 身内だけバッファを見せて、上には見せない
- こういうことがわからないと見積もれないと突っぱねる
- 見積もりReady条件をつける
100m走を何秒で走れますか?
ゴールテープの位置がわからないと、わからない
障害物があるかもしれない
お客さんと一緒に考える
- あまり厳しくしない
- ゆるい感じで見積もってつど見積もりを修正する
Q. 複数チームで一つのプロダクトを行っているが、相対見積もりでもチームによる差が激しくどちらがストーリーを実施するかで大きく変わってしまうため、事前にストーリーポイントを付けづらい つけても全体が見通しづらい
A.
Aチーム 5pt Bチーム 5pt
- Aチームの5ptとBチームの5ptは相対見積もりで意味が違うので、比較できない。
- 物差しが違うチームごとに絶対見積もりになおして、比較するのがよい
- チーム感の認識のずれが原因では?
- 基準ポイントの共有が必要
「見積もり」まとめ
- 見積もりはブレる
- 見積もりは、はずれるのが当たり前
- チームでの認識の共有が大事
- なんのための誰のための見積もりなのかもう一度見直そう
- ブレるもんだしぶれ方がわかってくればなんとかなる!!!!