ロボットと自動翻訳の今後の展望
人工知能勉強会より
先日、人工知能勉強会を開催したところ、10数名の方にご参加いただきました。その中で面白い話題がいくつか出たので、一部をシェア致します。
①PR2
ご存知の方も多いと思いますが、PR2はアメリカのロボット企業、ウィローガレージ社が開発している全方位移動双腕パーソナルロボットです。
具体的に可能な作業としては、
室内移動、物品搬送、家電操作などを行うことができます。
上の動画をご覧になっていただくと、
PR2が、ものを視覚から認識して動作まで行えてることが分かります。
これらは ”End to End” (視覚から動作まで)という考えに基づき、
深層ニューラルネットワークで学習・実装されています。
今後の具体的な期待としては、
工場製品における製造過程の機械化を促進、
工場の無人化、などが挙げられました。
また、まだ遥か先の話ですが、
家事手伝いロボットとしても有効になるのではないかと考えられます。
②自動翻訳ツール
2020年の東京オリンピック開催に向けて、
多くの観光客が日本に来られると想定されます。
その際、AI部門の目線からすると、
自動翻訳ツールがあると非常に便利であることは明らかですね。
現在でも数多くの自動翻訳ツールが存在しますが、
正直、まだ精度が高くありません。
本来伝えたい意味とは違う訳だったり、
そもそも文として意味が通らなかったりしています。
それは、自動翻訳ツールが
言語をコンピュータが完全に理解しているわけではなく、
言語(文章)を取り込み、
文章の流れの中で、
訳される頻度の高い意味を、
統計的に出して訳しているから
ということらしいです。
また、日本語は特に一人称が抜けやすかったり、
言葉の順序が前後したりすることも、
完全な自動翻訳ツールの開発を妨げている一因だと言われています。
そこで、
今後の具体的な開発の方針としまして、
各分野に特化した自動翻訳ツールの開発が案として挙げられました。
法律に特化した翻訳ツールの開発など、
既に特化型翻訳ツールの開発・サービス
を始めている企業もあるそうですが、
2020年の東京オリンピックに向けて、
観光名所や駅・地名などの、固有名詞も拾えるような、
観光案内に特化した翻訳ツール(海外向け案内アプリ)
などは開発可能なのではないでしょうか。
追伸:Team AIでは人工知能専門に受託開発を承ります。
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