AIreチェーンとデジタルアイデンティティ

Mathias Glintborg
AIre_Japan
Published in
3 min readFeb 12, 2020

AIreネットワークの2つの中心的な要素は、情報銀行とデジタルアイデンティティです。ブロックチェーンの世界では、全てがアイデンティティから始まります。それが人でもビジネスでも物であったとしても。この記事ではAIreチームがAIreチェーンに導入しようとしているデジタルアイデンティティについて、詳しく解説していきます。

二つの世界、二つのニーズ

基本的には、取引や商売が行われたときは、ネットワーク参加者が誰であるかを確認する必要があります。特に重要なのは、そのデータのソースの信頼性を確かめることになります。つまり、全員のアイデンティティと主張を確認する必要があるということです。

これが現実世界の場合は、ほとんどの人が信頼する機関や組織によって発行された公的なIDがあるため、簡単にことを運ぶことができます。例えば、ビザを申請するために使うパスポートや、仕事に応募するための大学卒業証明書などです。ですが、インターネットの世界ではこうは行きません!

インターネットでは、GmailといったIDプロフィールや、SNSアカウントを使って自身のアイデンティティを証明します。これらのプロフィールには貴重な個人情報が保管されており、Facebookといった大企業のデータベースに登録されます。これらの大企業は私たちとインターネットの間に位置すると言えるでしょう。しかし、これには2つの問題が浮上すると私たちは考えます。

1. これらの企業が私たちの個人情報を安全に管理する前提となっており、また、これらのデジタルアイデンティティがユーザーのものである前提にもなっています。

2. 私たちは、誰にも情報の真偽を確認してもらうことなく、インターネット上にデジタルIDを作成します。デジタルIDには、実際の本人のアイデンティティと一致させるべく、証明書とも言える検証可能な情報を含める必要があると私たちは考えます。

AIreチェーンでデジタルアイデンティティ

分散型ID(DID)を実装することで、ユーザーにデジタルIDを提供し、ユーザーが個人情報を正確な検証のもとコントロールできるようにすることが可能であると考えています。私たちはDIDをコントロール可能でありながら、信頼できてシンプルなものにすることを目指しています。

デジタルIDはKYC、政府機関、銀行、大学といった信頼できる発行元の情報を含みます。これは現実世界の仕組みと同じですが、ユーザーが100%コントロールできるデジタルウォレットで行われます。デジタルIDを使用する時、ユーザーは公開する情報を自身で選択することができ、これを「証明」と呼びます。この「証明」は、ブロックチェーンで認証することができます。

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