【基礎】Stacksチェーンの利用ガイド
第2講:$ALEXトークンを買ってみよう
前回のエピソードでは、ビットコインのエコシステムに参加するために必要な基本的な準備の一環として、ウォレットの使い方を紹介しました。
今回のガイドでは、実際にそのウォレットを使って、ビットコインのレイヤーにアクセスし、スマートコントラクトを使えるようにする方法を学びます。
ビットコインのレイヤーには、現在、リキッドネットワーク (Liquid Network)、ルートストック (Rootstock)、そしてスタックス (Stacks)などが存在します。
それぞれのレイヤーは異なるウォレットを使い、独自のエコシステムを築いています。そして、この記事では、現在最も積極的に開発が進んでいるStacksエコシステムとそのウォレット、Xverseを基に説明します。
既にStacksを介してさまざまなユースケースが開発され、ビットコインのセキュリティと安定性を活かしたまま、ビットコインを変更せずに多彩な機能を実現しています。ALEXもビットコイン金融を実現するプロトコルレイヤーとしての役割を果たすため、スマートコントラクトレイヤーとしてStacksを採用しています。
目次
- ビットコインのレイヤーに初めてアクセスする場合
STEP 1. 中央集権型取引所を利用した通貨交換
STEP 2. 通貨をウォレットに送金
STEP 3. ALEX AMMを介したスワップ - EVMベースのオンチェーンに資産を持っている場合
STEP 1. ALEXブリッジを利用した資産の移動
STEP 2. ALEX AMMを使ったスワップ - OKX Web3を使用する場合
STEP 1. OKXウォレットのダウンロードとウォレットの作成
STEP 2. OKXウォレットに資産を送金
STEP 3. OKX Web3を介したスワップ
1. ビットコインのレイヤーに初めてアクセスする場合
ビットコインのレイヤー、特にStacksチェーンに初めてアクセスするためには、まず、トランザクションの手数料として必要なネイティブトークンである$STXを用意しなければなりません。
記事執筆時点では、国内の取引所はまだStacksベースの資産の取引をサポートしていないので、海外の取引所を経由して送金する必要があります。現時点で、$STXはバイナンスやコインベース以外にも、日本から利用可能なBybit、OKX、MEXC、Kucoinなど、さまざまな取引所で取引されていますので、まずは希望する取引所に資産を移動させる必要があります。
STEP 1. 中央集権型取引所から$STXをチャージ
このガイドでは、BybitとXverseウォレットを例に使用します。
1–1.「現物」ページにアクセスして、$STXを購入します。
STEP 2. 購入した$STXをウォレットに送金
出金のUIは各取引所ごとに異なることがありますが、基本的な原則は同じです。
2–1. 「資産一覧」ページの 「出金」ボタンをクリックします。
2–2. 通貨から「Stacks」を選択します。
2–3. 「ウォレットアドレス」にウォレットのStacks専用のアドレスをペーストします。その後、数量を入力し「提出」します。
XverseまたはLeatherウォレットへの出金の際、「出金メモ」は空欄のままにしてください。他の外部の中央集権型取引所に出金する場合、出金メモの入力が必要になることがあります。
ビットコインレイヤーのためのウォレットの利用ガイドが必要な場合は、以前の記事「Leather & Xverseウォレットの利用ガイド」をご参照ください。
STEP 3. ALEX AMMを介したスワップ
以上のことから、ビットコインレイヤー、Stacksチェーン上に$STXをチャージしたので、Stacksエコシステム内のアプリケーションを通じて、希望するプロダクトを利用することができます。
代表的なのは、ALEXのアプリケーションを使用したスワップです。
3–1. ALEXのアプリケーションにアクセスし、ウォレットを接続します。 (https://app.alexlab.co/)
3–2. 「Swap」タブでは、希望する資産間の交換が可能です。
この例では、$STXを$ALEXトークンに交換してみましょう。交換したい$STXの数量を入力すると、自動的に交換レートが適用され、交換対象の$ALEXの数量が表示されます。
数量を入力し、「Swap」ボタンをクリックします。
上の画像に示された正確な57.8505個の$ALEXに交換されないことがあります。これはスリッページが発生する可能性があるためであり、スリッページを最小限に抑えたい場合は、歯車アイコンをクリックし、希望するスリッページ許容最大値を「カスタマイズ」欄に入力してください。
ただし、許容範囲があまりにも低い場合、トランザクションが失敗する可能性があることに注意してください。
3–3. 「Confirm」ボタンをクリックし、ウォレットで再度「Confirm」を実行してください。
2. EVMベースのオンチェーン資産が既にある場合
既にMetaMaskなどを使用しているオンチェーンユーザーの場合、ALEXブリッジを介してStacksチェーンに資産を転送できます。
STEP 1. ALEXのブリッジを介した資産の転送
1–1. ALEXのアプリケーション上の「Bridge」タブにアクセスし、ウォレットを接続します。
1–2. ブリッジを希望するチェーンと資産を選択し、数量を入力した後に「Wrap」ボタンをクリックします。
1–3. 「Confirm」ボタンをクリックし、ウォレットで再度確認をを実行してください。
STEP 2. ALEX AMMを使用したスワップ
「Swap」タブに移動し、上記に説明した方法と同様に、希望する資産にスワップします。
また、XverseウォレットにもALEX AMMが内装されているため、より便利にスワップを利用できます。
3. OKX Web3を使用する場合
XverseまたはLeatherのようなビットコイン系のウォレットやALEXのアプリケーションを使う方法に加えて、OKX Web3とOKXウォレットを活用してStacksチェーンを始めることもできます。
STEP 1. OKXウォレットのダウンロードとウォレットの作成
以下のリンクからOKXウォレットをダウンロードします。
https://www.okx.com/web3
1–1. (このガイドはGoogle Chromeブラウザを基にしています) ページにアクセスしたら「Chrome extension」をクリックします。
1–2. 「Chromeに追加」ボタンをクリックします。
1–3. 表示されるポップアップウィンドウで「拡張機能を追加」ボタンをクリックします。
1–4. 拡張機能のインストールが完了すると、以下のようなウィンドウが表示されます。既存のアカウントを使用する場合は「Create Wallet」、アカウントが存在しない場合は「Import Wallet」ボタンをクリックします。
1–5. ハードウォレットを使わない場合は「Seed phrase」ボタンを押し、パスワードを設定してから「Set now」ボタンをクリックしてOKXウォレットをデフォルトに指定します。
1–6. ウォレットの作成が完了したら、必ず「Back up now」ボタンをクリックし、先に設定したパスワードを入力してシークレットキーをバックアップしてください。
シークレットキーは、他のウォレットやデバイスからウォレットにアクセスする際に必要な鍵です。
シークレットキーは絶対に安全な場所に保存してください。外部に漏れてしまわないように厳重に注意してください。保存が完了したら、「I’ve backed it up」をクリックします。
STEP 2. OKXウォレットへの送金
中央集権型取引所またはXverse&Leatherウォレットから$STXをOKXウォレットに送金します。
2–1. OKXウォレットで「Receive」ボタンをクリックし、Stacksネットワークの$STXを選択してOKXウォレットのStacksアドレスを確認します。
2–3.(写真の例はBybit)OKXウォレットのStacksアドレスを入力して、$STXを送金します。
STEP 3. OKX Web3を使用したスワップ
3–1. OKX Web3にアクセスし、「Connect Wallet」をクリックしてウォレットを接続します。
3–2. 「Swap」タブを選択します。
3–3. ネットワークを変更するために、「From Ethereum」をクリックします。
3–4. Stacksネットワークに切り替えます。
3–5. 交換したい資産を選択します。
3–6. 交換したい数量を入力し、「Swap」をクリックしてトランザクションを送信します。