ポンチ絵プレゼンのつくり方

プレゼンテーションのスタイルは人それぞれですが、わたしの場合、人前で喋る機会が増えた5年くらい頃から「ポンチ絵でプレゼンする」を自分ルールにしてきました。ゆるゆるの気の抜けた落書き=ポンチ絵で、大真面目に喋るようにしています。(過去のアーカイブはこちら

理由はとっても単純で、聞く人の印象に残ってほしいから。あと、案外あがり症で、壇上で面白いことも言えないの性格なので、愛嬌あるスライドに助けてもらっています。最近は堅い仕事に転職したし、この芸風(?)もサヨナラかなと思っていましたが、次の芸が見つかるまでは続けようかな…と密かに思いなおす今日この頃。

■ポンチ絵だからこそ構成はガチ

それにしても。今は多様なツールやテンプレートがあるので、オシャレにつくることも、ゆるくつくることも簡単です。でもやっぱり中身のないものをオシャレに見せるのは格好悪いし、ゆるい内容をゆるく見せたところでギャップがないから面白くない。

……なので、ポンチ絵プレゼンでは大真面目に、内容とその構成に相当な時間を掛けてます。先日、人から「これ、どうやって作ってるんですか? 絵かいて、スルスルってできちゃう……ように見えるけど違うよね?」と質問いただいたので、需要があるかわかりませんが、裏側をちょっとメモとして公開してみます。

■ポンチ絵プレゼンのつくり方

たとえば以前、こんな講座のスライドをつくりました。↓

【スライド】なぜウェブ時代のPRは「記録」にこだわる? 「伝える」キロクのデザイン(キロク学会・キロクニスト養成講座#03)

この104枚のスライドはだいたい45分でプレゼンする内容。多いようでいて、表示時間1秒程度のスライドもあるので、足りないぐらいです。だいたいわたしはいつもプレゼン時間(分)×2〜3倍ぐらいのスライドをつくっています。

■丸一日構成に悩む

内容の構想は1週間ぐらいなんとなく脳内で進めておいて、イメージがついたところで、エイヤと構成決めに入ります。構成決めは丸一日ぐらい。要素を付箋にかいて、並べ替える作業。こんな感じ↓

生活感丸出しだけど……。自宅のふすまに付箋を貼って構成決め中。

この時は、上の青い付箋が全体のゴール設定でした。

「考えさせる問い大事」(必ずいれたい要素)、「さとちゃんに向けて」(伝えたい具体的なターゲット)、「新作ポンチ絵」(他で使える素材を増やそうという下心)、「キロクを自動生成する」(プレゼンで一番伝えたいこと)を挙げていたみたいですね、この時は。写真を見て思い出しました。

この写真はほぼ最終版ですが、ここに至るまで付箋を何度も書き直し、組み替えて、ブラッシュアップしていく作業が入ります。わたしの場合、文章でも構成に凝る性分で、何度も章ごとに入れ替えながら書き上げるのですが、スライドはつくりはじめると修正に時間がかかるのでとにかくラフの段階で悩みます。

■ラフからスライドを起こす

構成が決まったら、後はスライドに落とし込むのみ。ここからは何せポンチ絵なので早いです。落書きして、写真で撮って、Photoshopで透過PNGにして、Keynote上でなんとなくトーンを揃えるのみ。

クローズアップしてみるとこんな感じ。かなり具体的な内容まで詰めておく。
ポンチ絵をスケッチブックに描く。IPhoneで撮ったこの写真をそのまま加工してスライドに使っています。
スライドにはめてみたところ。ポンチ絵のトーンに合わせてフォントもゆるいものを使ってます。

と、こんな感じで、ポンチ絵プレゼンはできています。

一回つくり方を決めてしまうとなかなか楽チンで、ストックフォトからイラストを借りてくるよりもオリジナリティがあって個人的には好き。素材を選ぶ時間も不要です。というか、たぶん、わたしのキャラクターにはこのぐらいのほうが丁度良いのです。

■そんなに頑張らなくてもいいのだけども

とはいえ、自分の役割は、どちらかというと、プロジェクトメンバーを立て、外で発信してもらうように仕掛けること。彼らとともにメッセージを考え、構成を考え、登壇者にあったプレゼンテーションを一緒につくることが本業です。だからまあ、たまに自分がプレゼンする機会もありましたが、本来はそこまで頑張る必要はありません。

でも、それでも、機会があったら本気で頭を悩ませて、全力でつくることにしています。そうしないと、プレゼンする人の気持ちもそのための方法もわからないし、説得力がありません。

ということで、これからもTPOに合わせて、様々な形の伝え方を試していきたいです。以上、プレゼンの構成に煮詰まったので現実逃避としての久々のMediumでした…笑。

今作っているプレゼンの構成。付箋を忘れたのでノートの切れ端で。できるかな…。