熱中症になった!あなたの対応が命を左右します。
みなさん、夏になると熱中症という言葉をよく聞きますよね?
高齢者がエアコンのない部屋の中で倒れて救急搬送された。
部活中の高校生が脱水症状で倒れた。
などなど。
近年の気温の上昇により、熱中症が起きる頻度も上がってきました。
ではそもそも、熱中症とは何なのか?
もし起きた時には何をしたらいいのか。
実際の生活の中で実践できる内容をお届けします!
ではいきましょう!
1、熱中症とは?
熱中症とは、「暑熱環境における身体適応の障害によって起こる状態の総称」です。
よくわかりませんよね?(笑)
要するに、暑い場所にい続けたり、運動によって体温が上がり続けることで、身体が引き起こす症状のことです。
より細かく分類すると、熱失神、熱痙攣、熱疲労、熱射病と分けることができます。
救急医学のガイドラインではこれらの4つを総称して熱中症と定義しています。
2、熱中症の重症度とは?
やばい、目の前で人が熱中症で倒れた!となった時に、 目の前の人がどれくらいの重症度なのかを知っておくことは非常に重要です。
まず、重症度は
Ⅰ度 応急措置と見守り
Ⅱ度 医療機関へ
Ⅲ度 入院による治療
の3つに分けることができます。
じゃあそれぞれどんな症状があるの?
次は症状について解説していきます。
Ⅰ度
めまい、たちくらみ、生あくび、大量の発汗
筋肉痛、こむら返り
Ⅱ度
頭痛、嘔吐、倦怠感、虚脱感
Ⅲ度
意識障害や痙攣発作、肝臓や腎機能障害
上の表と照らし合わせると、頭痛や嘔吐が見られたら、医療機関へと連れて行くことを考えましょう。
決して楽観視してはいけません。
そして重要なのは、これらの症状を周囲の人々が的確に判断できることです。
Ⅱ度以降は、医療機関での受診が必要になってくるので、頭痛や嘔吐の症状がみられたら、迷わずに救急車を呼んだり、医療機関を受診するようにしましょう。
その判断が、ひとりの命を救うことになります。
3、熱中症を防ぐためには?
やるべきことは非常にシンプルです。
①暑さを避けること。
とにもかくにも暑さを避けることです。
外に出るときは、なるべく日陰を歩いたり、帽子や日傘を使うこと。
家にいる時は、直射日光ができるだけ室内に入ってこないようにすること。
扇風機やエアコンで室温や湿度を調整すること。
などなど、できることは積極的に行いましょう。
②こまめな水分補給
まず、身体の水分は何もしなくても、呼吸と皮膚から1日0.7リットルも失われています。
ちょっとびっくりですよね(笑)
さらに、尿として数リットル、便中にも水分は含まれているので、毎日大量の水が身体から失われています。
健康な大人でも毎日約2リットルの水分を摂取する必要があります。
そのため、のどが乾いていなくても意識的に水分は摂るようにしましょう!
③塩分をしっかりとること
水分だけ摂っていてもダメです!
塩分やミネラルもしっかり摂るようにしましょう。
コンビニでも買えて、手軽に塩分を摂取できる商品もあるので、鞄の中に携帯しておくといいかもしれませんね。
以上、熱中症についてまとめました!
毎年患者数も増えているので、みなさんも気をつけてお過ごしくださいね!