【新年のご挨拶】暗号屋 年頭所感 2022 ~Web3 の老舗企業を目指して~

Yuri.F
ango-ya
Published in
7 min readJan 5, 2022

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
合同会社 暗号屋 代表社員 紫竹佑騎(@79yuuki)です。

年頭所感というものを書き始めて 2022 年で3回目となりました。暗号屋は 2019 年2月創業で12月決算なので、昨年12月で3期目が終わり、今日から4期目に突入ということになります。

暗号屋は”ブロックチェーン業界の老舗企業”を目指しているのですが、この体感速度だとあっという間に10年経ってしまいそうな予感がしています。

さて、2021年のブロックチェーン業界は「 NFT ブーム」が特に目立ちました。またブロックチェーンという技術用語自体も徐々に Web3 (ウェブスリー)という名前でスタートアップ業界を中心に浸透し、暗号屋が長年かけてやっている事業への認知が高まる年になったように思います。

イベント登壇の機会も多くいただき社会のブロックチェーンへの関心の高さを肌で感じると同時に、同じく業界で事業に取り組む他登壇者との交流によって刺激的な時間を過ごすことができました。

暗号屋としては会社を設立した2019年から約3年弱となりました。
それ以前、紫竹個人としてはビットコインを買った2013年にサトシナカモトのホワイトペーパーに陶酔し、その後Mr. Exchange の CTO として会社設立した 2017 年からは非中央集権な取引所、DEX の運用において日本国内で金融庁のライセンス取得を目指しながら(当時はみなし交換業まで取得)ブロックチェーン / Web3 に関わり、その他にもそれらに関連する多くのプロジェクトを同時に進めてきました。

起業当時のブログやインタビュー記事を読み返してみると、「インターネットがもう一度来た」という直感でモノを言ったような自分のコメントがありましたが、今となっては Web3 というワードが確かに存在し、同時にここ数年以内に Web3 は広く一般に浸透していく予感もあります。

同時に創業当時の暗号屋の事業を振り返ると、当時は主にコンサルティング業に取り組んでおり、様々な企業に対してブロックチェーン活用したビジネスのサポートをしてきました。
そして2019年の10月にはコンサル業だけでなく、自社開発の分散型流動性供給サービス 「Choja(チョウジャ)( choja.org ) 」をリリース。分散型金融プロトコルである Uniswap(ユニスワップ) が流行する少し前から、その逆輸入サービスとして実装を開始しました。構想は当たり、 Uniswap は今では分散型金融 DeFi ( ディファイ : Decentralized Finance ) においてとても重要な役割を担っており、主要な中央集権的な取引所よりも大きな取引高を出すことも珍しくなくなっています。ここで ”逆輸入” と言っているのは、 Choja ではその DeFi で個人投資家が分散して作る流動性が決して DeFi だけのものではなく、中央集権金融でも応用できるということを証明しているからに他なりません。

2019年頃からは昨年 10 月にプレスリリースでも発表したぷらっとホーム社との PTPF ( ptpf-protocol.org ) の開発をスタートし、IoT データ取引におけるインターネット上のプロトコルとして Web3 関連の仕組みづくりに携わらせていただいております。去年は本プロジェクトを社会実装するために応募した、福岡県のブロックチェーン補助金の採択が決定したほか、幕張メッセで開催されたブロックチェーン EXPO への出展など、様々な場面でたくさんの方に暗号屋を知ってもらうきっかけを創ることが出来ました。

また時を同じくして NFT デジタルメディアプロトコルの VWBL (Viewable:ビュアブル) ( vwbl-protocol.org ) を発表。この発表によって暗号屋の認知はものすごく広がり、多くの企業や個人の方からお問い合わせをいただきました。この VWBL も、Web3 の文脈を完全に踏襲した、非中央かつ分散型のお手本のようなブロックチェーンプロトコルとして開発しております。VWBLの特徴でもある”NFT所有者のみ視聴する事が出来るデジタルメディアプロトコル”という構想自体は1年以上前からあり、昨年のNFTブームに合わせてリリースしたプロジェクトになります。

その他にも暗号屋として様々な企業様へのアドバイザリーや協業を通して、多くの Web3 関連事業のサポートを行ってきました。
これも Choja での金融領域でのビジネスと、PTPF での IoT 領域でのデータビジネス、そして VWBL を使ったメディア関連ビジネスなど、幅広くブロックチェーン / Web3 の領域でやって来た我々だからこそ対応できるものであり、暗号屋の強みだと胸を張って言える部分です。

そして 2022 年からは日本でも Web3 の文脈で注目されるであろうキーワード 「DAO(Decentralized Autonomous Organization:自律分散型組織)」についても、暗号屋は社会実装を進めて行きます。これこそ弊社サイトにも記載している「ブロックチェーン技術が拓く新しい経済活動を産み出し、社会実装する」という Mission に深く関係しています。ここでいう”ブロックチェーン技術が拓く新しい経済活動”、それがまさに自律分散型組織 DAO の話に繋がるからです。

そして新たに暗号屋が掲げる「新しいインターネットの時代を創る」という Vision の”新しいインターネット”というのはまさに Web3 のことを指しています。
暗号屋はブロックチェーン技術を使うことで PTPF / VWBL のような非中央で分散型の共通言語(プロトコル)を介してフェアなインターネットWeb3を人々にわかりやすく社会実装し、プロトコルを中心とした DAO を世の中に生み出していきます。DAO は株式会社の再発明とも言われており、この最先端の組織の形を実際に社会実装することで Web3 / ブロックチェーンをわかりやすく社会に伝えていきたいと考えています。

暗号屋は社員・業務委託など合わせると設立から3年弱ですでに約 50 名規模の大きな組織になって来ました。働き方は様々ですが、弊社 Vision / Mission に共感してくれるメンバーとプロジェクトに取り組みながら、 Mission を実現するために絞った仕事を 2022 年もみんなでやっていこうと思っています。

去年までは Web3 を取り巻くあらゆる領域に手を広げ、暗号屋として取り組んできましたが、今年からはそこで取り組んだものをしっかり成果として関わる皆様にお届けできるように尽力いたします。

本年もよろしくお願いいたします。

2022年1月5日
合同会社 暗号屋 代表社員 紫竹佑騎(@79yuuki)

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