東大生がサービスのデザインの思考について言語化してみる

こんにちは。好きな音楽のジャンルはアニソン、APOLOデザイン担当の豊田(Twitter: @toyojuni)です。

そもそもAPOLOというのはLINEとFacebook messanger上で動くチャットボットのサービスなのですが、詳しくはこちらからご覧ください→ http://apolochat.com/

普段は東大の工学部航空宇宙工学科というところで勉強する傍ら、designing plus nineというサークルで学生団体や企業からのデザイン案件を受託したり、ラブグラフというスタートアップでデザイナーをしていたりとデザイン漬けの日々を送っています。東大で同期のへむへむ(荒川)からの紹介で、今回APOLOがLINE BOT AWARDに出場するにあたってデザインをお手伝いすることになりました。

デザインに関わっている人との酒の肴になればいいなという感じの話をつらつらと書いていきますがどうぞお付き合いください。

目次

  • とりあえずロゴデザイン
  • なんで、「とりあえずロゴデザイン」?
  • APOLOのロゴの意味
  • まとめ

とりあえずロゴデザイン

APOLOチームにジョインしてまずはロゴから手を付けました。一応すでにロゴは存在していたのですが、それは「APOLO」の5文字が悲惨なカーニングで置かれたもの。まずは僕がAPOLOという概念を定義してロゴを作り上げなければ後のUIデザイン等の作業の方向性も定まりません。(次章参照)

ロゴを作る上で、サービスを立ち上げた岡野と菊池はある意味僕にとってクライアント。まずAPOLOに関するヒアリングを行ったのち、ひたすらロゴのプロトタイプを提示してFBをもらいまた提示してまたFBをもらい…ぐるぐると試行錯誤を繰り返し全員が納得するデザインへと収斂させていきます。

「ぐるぐると」と言いましたがここが個人的にはポイントかなと思っていまして

①最初に提示したいくつかの案から、評価の低い案を切り捨てどれかひとつに収束させて最終案に仕上げる(直線的なプロセス)のではなく、とにかく色々なアイデア・方向性を試して最後に行きついたデザインを採用する(ぐるぐるプロセス)ことにした。

②上のプロセスを実現するため実際にアートボード上でも作業場所をぐるぐる移動している。

ロゴの最終形(左下)が完成するまでの過程が上の画像の通りのなのですが、右側エリアの中心あたりからスタートして螺旋を描くようにして左下の完成形へとたどり着いています。カラースキームやロゴタイプは大方決まっていたので変化していませんがロゴマークが出来るまでに僕がガチャガチャといじり倒した過程が想像できるかと思います。

デザインに携わる人であれば共感してもらえるかなと思うのですが(センスがある人は別ですが)、イラストレーターを起動して頭を抱えていてもいいアイデアというのは出てこないのでひたすら手を動かし続けることが大事なんです。その上で「いいアイデア」により早く漸近していくためにぐるぐる戦法は有効なプロセスではないかな、と勝手に提唱しておきます。

完全に余談ですが、右の方にあるロゴの初期案はなぜか完全に松屋でした。なのでこの事件?を機に松屋への好感度がめちゃくちゃ上がりました…

ちなみに松屋のロゴはお盆と牛丼とお味噌汁を表しているらしいですよ!

なんで、「とりあえずロゴデザイン」?

すこしだけブランディングの話をします。

以前大学のつながりで「ブランディングのめっちゃすごい人」からブランディングに関するレクチャーを個人的に受けたことがあります。もちろんその内容はここには書けないのですが自分なりにだした結論があり、それは今でも自分の中でのひとつの指標になっています。

すなわちブランディングとは「内外のUXを一貫してコントロールすること」。どういうことか、詳しく見てみましょう。

ブランディングを語る際によく使われる画像がありますよね。Marketing/Advertising/Public Relations/Branding のアレです。

さて、雑な画像を作ってしまいましたが今回注目するのはBrandingのところのみです。図を見る限り「ユーザーに想定した通りのUXを与える」というのがブランディングであるようです。

しかし、ちょっと待ってください。このユーザーという外部の人間に対して影響を及ぼす、UXを実際に作り出すのは我々開発チームという内部の人間です。つまり、中の人である我々がこのUXをきちんと理解していないままプロダクトを作ってしまったらどのような結果になってしまうかは容易に想像つきますね。

すなわち「ユーザーに与えたいUX」というのはサービス内部の存在である我々にも十分に認識されていなければいけないということです。そのうえで実際にUXを与えることになるプロダクトに落とし込む。これが、「内外のUXを一貫してコントロールすること」です。

そのための方法はデザインガイドラインを作る、ユーザーインタビューの結果を共有する、など色々あると思いますが大事なのは上位の基本概念がチームにきちんと共有されることです。

そのために一役買うのがロゴ作成で、僕が沢山あげたデザイン案をみんながフィードバックし、それをさらに反映させていく過程の中で「APOLOってこんなサービスだよね」というのがチームに共有されていきます。そのようにして定義されたAPOLOという概念がUIなどの下のレイヤーのデザインにも反映されていくのです。

ユーザーに与える印象だけを重視してはいけません。それを作り上げるチームが持っている印象をおろそかにしてはいけないのです。

長々と書いてしまいましたが結論として、

チームが正しい方向に動くために、「とりあえずロゴデザイン」なのです。

APOLOのロゴの意味

アポロンという神様を知っていますか?芸術・音楽を司る神であり、そして太陽の神でもあります。APOLOの名前はそこから来ています。

太陽の様に生き生きとしたイメージをもつ音楽のサービスに、「APOLO」という名前と太陽というモチーフはあまりにもピッタリでした。

また、チャットボットのサービスである以上「会話」という要素は押していきたい!ということでロゴには吹き出しのデザインが採用されています。ヘッダなどに使われている画像で色んな方向から吹きだしが出ているのもAPOLOのにぎやかなイメージを反映したものです。

一方でみなさん、「アポロ」と聞くと何を思い浮かべるでしょうか。

「チョコ!」という声も聞こえてきそうですがやっぱり一番はあの、月を目指したNASAのアポロ計画ではないでしょうか。

我々開発チームは「アポロ計画実行部隊」でもありました。ロマンを追い求め地球から月を目指したNASAのロケット開発チームが抱いていたのと同じ思いを、音楽への新たな出会いを目指した、太陽のようなサービス「APOLO」のロゴに乗せました。

大きな赤は太陽、中くらいの青は地球、小さな黄色は月。そしてマスコットキャラクターのポアルンは宇宙飛行士。

APOLOのロゴにはそんな僕らのロマンが詰まっています。

これを読んで、APOLOのデザインがちょびっとでも好きになってくれたらうれしいです。

まとめ

ロゴの話しかしていないですが長くなりそうなのでこの辺で筆をおくことにします。今回、一つのプロダクトのデザインについてどっぷりと思考できた経験は僕にとっても非常に有意義だったと思います。

LINE BOT AWARDのエントリーは今日2月28日で〆切。もちろんまだまだ改善は続けていきますのでみなさんも引き続きAPOLOの応援よろしくお願いします!LINEでの友達追加はこちらから!→ https://line.me/R/ti/p/%40urm8576z(LINEで@apoloで検索しても出てきます)

また、ぼく個人へのDTP・Web・ロゴその他デザインの依頼や飲みのお誘いもウエルカムですのでSNS等からお気軽にお声掛けください!

ここまでお付き合いいただきありがとうございました!

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