厚さ0.5ミリのカメラとiPhoneのカメラ。
厚さ0.5ミリのカメラとiPhoneのカメラの出っ張りとRebuild.fmとレンズフレアと。
先日、NHK NEWS WEB に思わず目を止めてしまうおもしろい記事がありました。
公式ページで見たい方はこちらからどうぞ。
0.5ミリとは、すごいですね。NHKでは大手電機メーカーと濁していますが、日立らしいです。しかも薄いだけでなく、あとからピント調整ができるということです。
じつは、あとからピント調整ができるカメラとしては、Lytro社のカメラがあります。
このカメラはカメラマニアの間では話題になっていたようで、いまでこそお安く買えてしまいますが以前は10万円ほどもしていたらしいです。
そんなカメラにたった0.5ミリのカメラが追従してきています。これはすごいことかもしれません。
私がこのニュースを見て真っ先に浮かんだのは、まさしくiPhoneでした。
御存知の通り、iPhoneは6からカメラの形を大幅に変更しました。具体的には、薄さ方向に本体よりも長くしました。出っ張らせたのです。
現在ではそれほどうるさく言う人はいなくなりましたが、発表当初はネットは騒然となっていました。
この理由はあちこちで話されていますが、集約すると、「よりよい写真のため」に集約される気がしています。私が納得した理由の1つに、Rebuild.fm #163で出ていた話題があります。
このエピソードの中で、Google Pixelのレンズフレア問題が話題に上がっていました。
要約しますと、
- Google Pixelにレンズフレアが出やすい問題が報告されている
- Googleがそれを、ソフトウェア・アップデートで直そうとしている
- どうやら機械学習(公式発表ではただalgorithmとしか言われていないが)を使って、レンズフレアを認識しその部分を取り除く、という手法を搭載したカメラファームウェアのアップデートを配信する予定らしい
- Rebuild.fmでは「レンズ周りのガラスが原因では」となる
- iPhoneのカメラが出っ張っている原因は、レンズフレアを抑えるためかもしれない、という論理にたどり着く
言われてみますと、たしかにiPhone5sまではレンズフレア問題は結構話題に上がっていた気がしますが、6あたりから極端にそういう問題提起が減った気がします。これは一理ありそうだなと思いました。
つまりレンズフード的な役割を果たしているのでは、というわけだそうです。私はカメラにあまり明るくないので真偽性はわかりかねますが…。
(この流れを読んで、これは面白い、もっと聞いてみたい、と思う方はぜひiPhoneならば純正Podcastアプリで、AndroidならCastBox.fmをダウンロードして「Rebuild.fm」で検索してお楽しみください。より詳しく、面白くこの話が聞けます。)
そして、私はこの0.5ミリのカメラがiPhoneに搭載されたら、と考えました。そもそもレンズでの光学望遠という概念が存在しないため搭載されたとしてもどうやって7 Plusの望遠機能をつけるのかはわかりませんが…。
そしてこのカメラにはレンズがないので、きっとレンズフレアは起きないでしょう。
そうするともしかしたら、あの出っ張りはなくなるかもしれませんね。わたしのようなそのままケースを付けずにつかいたいユーザーに優しくなります。
そして、それだけでなく、あとからピント調整できるんです。
もしこのカメラが実用段階にたったならば、私はiPhoneがまた革命的な進化を起こすと思うのです。もう一度、カメラから変えていく。まさしくAppleにふさわしい技術なのではないでしょうか。