はるお(仮)、NYで保育園に通う(Part2)

保育園での様子

T.H.
深く味わう:Appreciation of Life
5 min readJan 17, 2017

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やや不安そうなはるお(仮)

「Part1:保育園に通わせることになったワケ」も併せてどうぞ。さて、今回は実際に通い始めてからのはるお(仮)の様子をお届けします。

Day1: Phase inの始まり

いきなり親から離れるのは子供にとってストレスになるものです。そこで、いわゆるお試し保育の期間(Phase in period)が設けられています。はるお(仮)が通うのは週2回、15:30までのパートタイムのプログラムですが、お試し保育期間中は子供の慣れ具合に応じて2週間程度毎日通います。初日は1時間で帰宅。その後徐々に預ける時間を長くして様子を見ます。最初の週は親も室内に残ります。2週目になると親は園外のすぐ駆け付けられる場所に待機となりました。いずれにせよ、十分な時間を掛けて子供のストレスに配慮しながらお試し保育を行います。子供の様子が見られることに加えて、日本に戻ってからいきなりフルタイムで預けられ無いということを想定するのにも良い経験でした。

事前に保育園側から「室内にいる時は子供が求めてきた時だけ応じるように」と指示されていました。何があっても声を掛けるまいと覚悟して臨みました。。。が、初日から全く私を気にせず遊ぶはるお(仮)。泣き喚くと思ったのに、何だか拍子抜けです。会社を休み暑い日も寒い日も全力で遊んだ僕らの日々は何だったのかと^^;

室内はモンテッソーリ的な空間。子供の手の届きそうな場所におもちゃが整理されて並んでいます。先生方は子供達を自由に遊ばせ、適宜サポートしてくれます。例えば、はるお(仮)が水槽の魚を見ていたら「餌をあげてみる?」と餌を持たせてくれました。室内には本物のお花が生けてあり、その葉を指差して自信満々に「葉っぱ」と話すはるお(仮)。しかし日本語が通じない室内では誰も反応せず、キョトン顔のはるお(仮)。初めて異文化を感じた瞬間でした(補足:様々な国の子供がいるNYらしく入園資料には母国語で言える単語を記入する欄がありました。葉っぱも書きましたが、初日ゆえまだ伝わって無かったようです)。

お花をいじるはるお(仮)。この後、花瓶を倒します^^;

9月から新学期が始まるアメリカでは、5月生まれのはるお(仮)は早生まれ(?)となりクラスで一番年下です。おもちゃを取られて泣いたり、取り返して泣かせてしまったりと、社会性を身につけるにはまだまだこれからですが、体も小さく言葉も通じない環境で少しずつ周囲と交わっていく様子は、逞しく見えました。

送り迎えの様子

通い始めて1週間ほど経った頃、朝にDrop offして1〜2時間程度でPick upするようになりました。「保育園では親と離れる」ということを理解し始めたようで、Drop offの際にはギャン泣きです。しかし、おそらく長くは続きかないのでそれほど心配はしていません。というのも、妻が学校に行くため家を出る際、私とはるお(仮)が見送ると彼は泣き始めますが、約2分でケロッと泣き止むことをこれまでの生活で私は知っているからです。親は後ろ髪引かれる思いでしょうが、子供は意外と早く気持ちが切り替わっているようです^^; 先生に聞いてみると案の定、私が退出してからすぐに泣き止み遊び始めたとのこと。

また、Pick upの際にも私の顔を見るなり安心感からか泣いていましたが、1ヶ月ほどで泣かなくなりました。必ず迎えに来ることが理解できたのでしょう。

家での変化

モンテッソーリの園では子供の自立を促す指導をしているようで、家でもお仕事をしてくれるようになりました。以下が現在のはるお(仮)の主なお仕事です。

・外出時にジャケットは自分で着る(袖を通す、ジッパーを上げる)

・脱いだ洋服を洗濯カゴにポイ

・使用済みオムツをゴミ箱にポイ&新しいオムツをカゴに補充

また、親にも変化がありました。例えば、おもちゃを手作りするようになりました。小麦粉を練って作った粘土や、カードやスーパーボールを出し入れして遊べるよう細工したヨーグルトの空き容器、はたまたシールを貼って遊ぶ為に画用紙を切り張りして作ったクリスマスツリーや羽子板などなど。身近な物が次々とおもちゃに変わって行きます。どれもはるお(仮)は楽しく遊んでいて、作った親(主に妻)も満足気です。子供の成長をよく観察し、やらせてみて、できることを増やしていく。この考え方は一見簡単ですが忙しいとなかなか難しいものです。特に注意深く観察することと、やらせてもなかなか出来ない子供を暖かく見守ることができるのは、子供との時間を多くとれる今だから出来ることかなと思います。しかし今後復職しても心がけていこうと思えたのは、保育園に行かせて良かったことの一つかなと感じています。

今回もお読みいただきありがとうございました。次回もお楽しみに!

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T.H.
深く味わう:Appreciation of Life

Working Parents who have a 3-yrs-old boy & a newborn baby girl in Tokyo. 妻の留学先であったNYで当時0–2歳だった息子と育休生活を送っていました。帰国後も夫婦それぞれの視点で、夫婦のこと、子育てのことを綴って行きます。