主夫、NYに残る〜育休延長のお知らせ〜

T.H.
深く味わう:Appreciation of Life
5 min readJul 10, 2016
ハーレムの公園で水と戯れるはるお(仮)。2016年、夏、NY

あれから早1年

2015年8月から約1年間、男性としてはまだまだ珍しく育休を取得し、留学中の妻と共にNYで長男・はるお(仮)を育てています。渡米当時3ヶ月だったはるお(仮)も早1歳。興味のあるものにスーッと歩いていく彼からは片時も目が離せません。

休職、育児、海外生活と生活の全てが一変したこの1年間でしたが、NYで仲良くしてくださっている皆さま、日本や海外から応援してくださっている皆さま、様子を見に来てくださる上司や先輩、同期、友達、そしてスクスク成長し親の我々をワクワクさせてくれる息子、さらに共に海外での育児に奮闘する同志のような妻のおかげで、ホームシックにもならずに1年間やって来られました。本当にありがとうございます。妻とはたまには小さなケンカもありますが、結婚式で誓った「喧嘩をしてもその日のうちに仲直りします」を2人で守っている今日この頃です。

復職予定日ですが、、、

さて、あっという間に約1年の育休期間が過ぎ復職日の2016年7月1日、久しぶりのスーツに身を包みネクタイを締めてオフィスに向かう、、、はずでしたが、まだNYにおります。それも、まだしばらくおります。なぜなら、

育休を2年に延長したから(17年6月末迄)

なぜ育休の延長を!?

昨年の9月から夫婦間では延長すべきか否かを話し合っていました。当初の予定では1年経ったら妻子をNYに残し私は復職。子供はNYで保育園に預けるという想定でした。しかしNYで暮らし始めて子供の成長を間近で見るにつけ、この貴重な機会を逃して良いものかと散々考えるようになりました。また夜中に授乳してそのまま4-5時まで勉強する試験期間中の妻の姿を見ると(実際には私は寝ていて、翌朝話を聞くだけですが、、、)、側で彼女を支えていかなければとも思いました。既にはるお(仮)は無事卒乳したので、今後はまた別の問題、例えば所謂 ”魔の2歳児” と対峙することになるでしょう。育児は、ある問題が成長に伴い解決したらまた別の問題が出てくるということの連続です。そんな中で自分だけ復職したいというのは親として無責任かなと思ったり、では引き続き職場を不在にするのは無責任では無いのかとも思ったり。逡巡するとはまさにこの時の私の状況でした。妻の留学のプログラムでは2年目を米国以外で学ぶ選択肢もありました。例えばNY以外に引っ越すことになったならば、再度生活の立ち上げ直しが必要であるため職場からも理解を得られやすいかなとも考えました。しかし、NYでの勝手も分かって来て生活も落ち着いたのにまた海外への引越となると子供にとっても負担となります。そもそも、子供と一緒に居られる時間は長くても大学入学頃まで(あと16,7年。一緒に遊べるのはもっと短い)だろうし、家族で一緒に暮らせる方法があるのであれば、そうした方が良いと考えるようになりました。

私の考えに同調してくださる方もいれば、そうでない方もいるかもしれません。価値観の問題なので絶対的な正解はありません。私自身も元々は1年で帰国しようと思っていたので、同調されない方の気持ちもわかる気がします。しかし、実際に数ヶ月間育児に専念してみて価値観が変わっていきました。ただ、依然として職場の反応が気になっていました。。。

心配していた職場の反応ですが、家族で一緒に居たいと素直に育休延長を申し出たところ、快く聞き入れてもらえました。2年目の育休は法律上義務では無いので、職場の制度上延長が可能とは言え申請時には少しドキドキしました。制度と運用が適切に整っているなと感じます。育休を取らせてもらっている職場の皆さまには感謝の気持ちでいっぱいです。

ホッと一息?

延長の申請も無事に受理され、ホッと一息といったところ。しかし職場を離れて約1年が経ち、「来年の今頃は復職しているのかぁ。。。務まるかなぁ」と復職に対する不安を感じるようになりました。きっと戻ればすぐ慣れるとは思いますが^^; 職場では、復職される方向けのセミナーが開催されているようですが、確かに重要な施策かもしれないと改めて感じました。また、自分の考えを言葉にして発信することは復職してからもあらゆる場面で重要だと思いますので、本ブログも継続していきます(拙文ですが引き続きよろしくお願いします!)

最後に

あと1年ほどNYにおりますので、お近くにお越しの際はぜひお声がけください。かなり喜びます^^

我々夫婦がどうにかこうにかやってこれているのは、職場の皆さま、NYでお世話になっている皆さま、日本や海外の友達等々、みんなに応援してもらっているからだと思い感謝しています。はるお(仮)にはいつか、多くの方に支えられて大きくなったことを伝えてあげようと思います。

そしていつか自分が大事に想われていると感じてもらえるように、引き続き一つ一つ記事を綴っていこうと思います。まだまだ先になるかなー^^;

今回もお読みいただきありがとうございました。次回もお楽しみに!

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T.H.
深く味わう:Appreciation of Life

Working Parents who have a 3-yrs-old boy & a newborn baby girl in Tokyo. 妻の留学先であったNYで当時0–2歳だった息子と育休生活を送っていました。帰国後も夫婦それぞれの視点で、夫婦のこと、子育てのことを綴って行きます。