長い地下の廊下の奥に、それはありました。

沈黙は◯◯なり

父、髪を切る

何かとコストのかかるニューヨークでの生活。節約できることがあれば実践しようと思っていた矢先、素敵なチラシをもらいました。チラシ曰く、

近くの教会で散髪してくれるらしい。無料で。
教会でもらったチラシ。左下のアフロも気になります。

社会時になってから髪は短くしており、NYに来てからは近所の河原で妻に切ってもらっていました(其の間、はるお(仮)は妻がおんぶ)。しかし、プロが切ってくれるならそれに越したことはありません。

早速行ってみる

ちなみに教会はこんなところ。塔の高さは全米一を誇る教会で、ベトナム戦争に反対するスピーチをMartin Luther King Jr.が行ったり、他にもBill Clinton、元国連事務総長のKofi Annanなどなど錚々たる方々が講演を行ってきた場所です。今では、はるお(仮)のおさんぽコースでもあります。

午後2時頃、散髪屋さんのある地下に行ってみると既に人が並んでいます。その数30人ほど。すごい人気です。ハーレムに近い場所柄のせいか、私以外ほとんど黒人の方。そして皆さん髪が十分に短い(笑)。それ、切る必要ある?と聞きたくなるほどの、スキンヘッドがやや伸びた感じ。いや、聞けませんけどね。

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入り口には ’Barber Training Course’ の文字が。実は、教会で美容師育成教室が無料で開講されており、1.5ヶ月間の講習期間中に月・火のみ受講生が地域の方向けに無料散髪サービスを提供しているのです。

チェックイン順にどんどん名前が呼ばれていきます。名前以外にも何かアナウンスされていたのですがよく聞き取れません。。。私の番になり席に着くと、20分のスマホタイマーがスタート。どうやらカットは20分以内が目標のようです。お客さんの回転も早いわけです。必死に希望の髪型を伝え、様子を見ます。担当してくれた黒人の女性、美容師の卵だけあってお客さんとのおしゃべりも好きなようです。いつかは自分の店をハーレムで持ちたいのだとか。この日は講習も3週目を迎えたところ。未だたどたどしい手付きながら、大胆にざくざくカットしていきます。雑といえば雑ですが、まぁ無料だし、まだ講習中なので多目に見ましょう。私とてオフィシャルな場に出るわけでは無いので短ければOKくらいの感覚です。ハサミ使いはイマイチですが、襟足周りでのバリカンの扱いは結構スムーズ。よく練習しているのでしょうか。

スマホタイマーをセットしカット開始

沈黙は坊主

無事20分でカットが終了。仕上がりは、まぁ無料なら文句は言えないかなというレベル。8席ほどある室内を見回してみると、男性は私以外なんと全員スキンヘッド。。。チェックイン時のアナウンンスを再度よく聞いてみると、どうも「スキンヘッド以外の方はオーダーして!」と言っているようです。沈黙は坊主を意味する美容院なのです。いやー、危なかった。短めで十分なのに坊主にされるところでした。坊主希望の方が大多数なら、ハサミよりバリカンに慣れているのも納得です。きちんと主張しないと意に沿わない結果になるという教訓を教えてくれる美容院でした。

今回もお読みいただきありがとうございます。次回もお楽しみに!