パブリケーションはじめます : Art Interaction(1)
数週間前、Mediumが日本を始めとした世界各地での地域オペレーションを終了するというニュースが流れてきて衝撃を受けたましたが、
そんなタイミングで新たにMediumでパブリケーションを始めます。
今年の年明けから、ビジネスイノベーションにおけるアートの新しい関わり方についてや、その関わり方についてを深く探求するために現在留学中のCIID(Copenhagen Institute of Interaction Design)について、何かしらの媒体で書こうと計画していたところのMediumサポート終了のニュースだったので躊躇してしまいましたが、Mediumの思想が以前より好きで気になっていたことと、他に自分にフィットする個人メディアが無かったことから、こちらで書き始めてみようと思いました。
このパブリケーション ”Art Interaction” では、上記で述べたようにビジネスに対するアートの新しい関わり方を模索する中で、Art Thinkingという考え方が見え隠れしつつあり、私は4年ほど前から企業活動と個人活動の両面からこの曖昧模糊とした考え方に対して、トライアンドエラーを実践してきました。その経験をまとめ、少しでも有用な情報として提供できないかと考えこのパブリケーションを開始しました。
Art Thinkg(アート思考)というワーディングは、明らかにDesign Thinking(デザイン思考)を意識して使われています。実際、長年Design Thinkingを実践されてきた方々と会話すると、Design Thinkingのアプローチでは捕捉できないイノベーション領域があることを実感され、オルタナティブな考え方のひとつとしてアート思考というコンセプトが腑に落ちている方が少なからずいるという手応えを感じています。
私自身、ここ数年間のDesign Thinking実践の経験から、この考え方自体への問題意識があったため、当初はDesign ThinkingのアンチテーゼとしてArt Thinkingという言葉を使っていましたが、プラクティカルな立場から考えると、これらは対立概念やオルタナティブとして捉えるのではなく、共存・融合するものとして定義し直した方が良いと考えました。
このデザイン・アートの視点の両方を共存させる概念をこのメディアでは、Art Interaction(アートからの視点による社会への関わり)または、Art Interaction Design(Art Interactionを活用したデザイン手法)として説明していきたいと思います。
投稿は月1〜2回ぐらいを考えています。別途、雑多なことを書いているブログがあるのですが、その内容を整理したものを投稿していく予定です。質問やディスカッションなども歓迎です。よろしくお願いいたします。