3/23 げんたDay 2 「活動理由」
2日目は韓国出身の社会起業家John Kyeとの交流について書きます。
彼はウガンダで深刻な問題である水問題を解決するために、安価で実用的なフィルターを開発、製造していました。
共同代表として一から実績を作り上げた経験から、共に活動する仲間をつくること、新たなことにチャレンジすることの重要性を強く説いてくださいました。
今回のように、活動している方から話を聞いたり、あるいは自分が説明するときに、しばしば原体験や自分の興味を深堀りすることが要求されることがあります。一方で、そうではない偶発的な要因は納得されにくく、もどかしい気持ちを感じていました。
それゆえ、ぼくは「自分が本当にやりたいこと」は、見つけないと精力的に長期間、活動することができないのだろうか、という問いについて長い間考えていました。
Johnさんの話を聞くと、彼にとってやりたいこととは、何か新しいことにチャレンジすることや、多くの人にインパクトを与えられる活動であると述べていました。一方、特に水環境に着目したこと、ウガンダで活動することに対しては以前から思い入れがあったわけではありませんでした。
そこからぼくが気づいたことは、いわゆるやりたいことというのは、自分が確信しているのであれば、ある程度抽象的でも良いということです。
多くの人に簡単に納得してもらうためには、具体的な対象に対して強烈なストーリーが効果的なのかもしれないけれど、一緒に活動を行う仲間や、実際に応援、サポートしてくれる協力者を惹きつけるためには、むしろ抽象的である方が効果的であるように感じました。
だから、活動の理由となる表層的な因果は、一種のプレゼンの技術として捉えておこうと思っています。具体的な対象というのは、考えられるうちのひとつの「手法」として、考えてみようと思います。
今回のお話でこのことについて現時点で腑に落ちる「活動理由」のあり方を見つけたことで、正直ホッとしました。一安心したような気分です。
他の活動家の方はどのような考えを持っているのか気になるので、お話を聞く機会には質問してみようと思います。